「問題は起こらないでしょう」だって??  断言すべきときは断言する

 他人様の表現を素材にブログを書いている以上、著作権侵害にならないよう、自分なりに気を付けているつもりである。

 だが、いくら気を付けていても、どこかで勘違いしてないとも限らない。

 今日、たまたま、図書館で、【そのブログ!「法律違反」です】と言う本を見つけて、借りてきた。

 早速、Q&A形式の第一問の「有名人の写真を勝手にブログにのせてもいい?」という問題の解説を読んでみた。

 肖像権侵害、パブリシティ権侵害、著作権侵害の問題があることを説明した上で、その最後に、次のように書かれていた(15頁)。

では、タレントにお願いして撮らせてもらった写真の場合はどうでしょう。この場合、撮影者はあなたであり、その写真の著作権者もあなたです。第三者が撮ったものではないので、前述の著作権侵害の問題は起こらないでしょう。


 これを読んで私は歯切れの悪さにいらついてしまった。

 「著作権者もあなたです」と断言しているのである。

 だとすれば、著作権侵害の問題は、「起こらないでしょう」ではなく、「起こりません」だろう。

 確かに、例外的な事態が予想される場合は、誤解や批判を避けるためには、断言しないのが無難かもしれない。

 けれども、そのような「防衛策」が習い性となって、例外的な事態が起こりえない場合にまで断言を避けていると、読者の側は、筆者に自信がないのか、あるいは、責任逃れをしているのではないか、などと考えてしまう。

 自分で写真を撮っているのだから、著作権侵害の問題など、起こりえないのである。

 断言すべき所で断言していない表現を見た結果、筆者の思考の厳密さにも疑問を持ってしまい、先を読む気をなくしてしまった。

----- 追記 2019.4.9 -------------------------------------------------------------------

 「自分で写真を撮っているのだから、著作権侵害の問題など、起こりえないのである。」と書いたが、被写体が絵画のそばに立っているときに写真を撮れば、絵画の作成者の著作権の侵害の問題は生じうる。

 けれども、そこまで想定して、「起こらないでしょう。」などと書いたら、読み手に不安を与えるだけである。

 断言するのが気になったら、「ただし、・・・」というふうに、説明を追加すればよい。

 ただ、これも、程度問題で、あらゆることを想定して行くと、「ただし」が何個あっても足りないだろう。



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