司法試験出願者の属性  情報伝達における二つの重要な視点

 【平成31年(2019年)司法試験出願者数【速報値】4,930人(昨年▲881人、15.2%減) ついに五千人割れ、8年連続減少、ピーク時(平成23年)から58.5%減、想定実受験者数は4,365人前後?】という記事に、今年の司法試験出願者に関する情報が掲載されている。

 掲載されているのは、文字情報だけなので、グラフにしてみた。

 
司法試験-性別


司法試験-受験資格


司法試験-選択科目


司法試験-試験地


 単なるグラフではなく、表の数字と一体となっているため、情報伝達における、二つの重要な要請が、ともに充たされている。

  ● 厳密な情報を正確に伝達する
  ● 概要を一瞬で伝達する

 この両者の要請は、なかなか両立しがたい場合もあるのだが、今回、扱った程度の単純な情報であれば、このように両立が可能である。

 なお、「両立」と書いたものの、受験資格のグラフについては、スペースの関係上、受験資格を厳密には記載していないので、完全に両立しているとは言いがたい。

----- 追記 -------------------------------------------------------------------
 
 受験資格別の出願者数の推移についても、グラフにしてみた。

 
司法試験-受験資格-推移


 予備試験と修了見込(+予備試験)は、他の受験資格と比べて数値自体が小さく、変動が分かりにくい。

 そこで、その部分だけを抜き出して、縦方向に約5倍拡大した。その結果、この二つの受験資格についても、その変動が、はっきりと可視化されたと言える。

 グラフには、【「予備試験を含めて考えれば法曹志望者の数は減っていない」は本当か?】のコメント 9 (1) で指摘されたような【数値の変動幅が小さい場合には変化が意識されない】といった弱点があるのだが、こうした工夫により回避することができる。

 あと、「分かりやすく」するための工夫として、修了見込(+予備試験)の折れ線が青の破線となっていることにも注目してほしい。単なる修了見込を青の実線としたことに合わせて、同じ青色とし、ただ、予備的に予備試験合格も受験資格として利用していると言う点で、純然たる修了見込とは異なるということで、破線としたものである。

 この点は、予備試験合格者ということから、緑色の破線にする方が適切だったかも知れない。

 いずれにせよ、グラフにおける色の選択も、エクセルが自動的に表示したものを、そのまま無頓着に採用するのではなく、グラフの内容に即して工夫すべきだ、ということが言いたいのである。

 内容に即した工夫とは、次のようなことを指す。
  ● 男女とか寒暖とか、その項目の持つイメージに沿った色を用いる。
  ● 類似の項目には、類似の色を用いる。

 男性は青、女性は赤というのは、伝統的な固定観念を強化するもので、私自身、若干の抵抗はあるのだが、事実として、そういう固定観念が存在する以上、情報伝達の「分かりやすさ」の方を優先させるべきと考える(アメリカで、人種別のグラフを作る際には、そんなことも言ってられないかも知れないが・・・)。

----- 追記 2019.4.19 -------------------------------------------------------------------

「出願者」ではなく、「受験予定者」に関するグラフは、【司法試験受験予定者の属性に関するグラフ】に掲載した。

 

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