たった一手間で、誤解を排除 助詞「が」「と」に注意

 今日も将棋の話題だ。このまま行くと、【棋ブログ更新状況一覧】に掲載されかねない。

 それはともかく、今日の素材は、【盤上の風景 将棋 加藤昌彦指導棋士六段 村山聖と殴り合った夜 毎日新聞 2017.3.27】だ。
 

将棋に負けて奨励会を去ることになった加藤昌彦と聖が、酒を飲んだ後で殴り合う印象的なシーン。


 「将棋に負けて奨励会を去ることになった」のは、「加藤雅彦と聖」か、それとも「加藤雅彦だけ」か。

 文法上は、どちらの意味か確定できない。

 多少なりとも将棋界のことを知っている人にとっては、「聖」というのは、「東の羽生、西の村山」と言われた逝世の天才棋士・村山聖のことなのだから、その「聖」が「奨励会を去る」ということはありえない。 

 また、そういった前提知識がなくても、少し前に「村山聖九段」という記載があるので、普通に読んでいれば、後に「九段」にまでなった「聖」が「(プロ棋士の研修機関である)奨励会を去る」ということはありえないことは、当然、分かるはずである。

 このように、背景知識、文脈から、誤解されるおそれは少ないのだが、読者のレベルは様々であり、「想定外」の読者もいるのだから、「誤解のおそれ」は、徹底して排除すべきである。

 もちろん、「誤解排除」のために、文章が長ったらしく、読みにくくなる場合は、「誤解排除」と「読みやすさ」のバランスをとる必要があるのは、いうまでもない。

 けれども、上記の引用文は、次のようにすれば、簡単に「誤解排除」が可能である。

将棋に負けて奨励会を去ることになった加藤昌彦、酒を飲んだ後で殴り合う印象的なシーン。


 ご覧のとおり、「が」と「と」を入れ替えるだけだ。

 日本語には、多数の助詞があり、外国人が日本語を習得する際には大変な障害のようだが、助詞は、文章の意味を明確にする上で極めて有用なものであり、文章を書く際には、常に、どの助詞を用いるのがいいか注意を払うべきである。




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