グラフ作成に際し考えるべきこと

 前回の記事【グラフの効用】で、弁護士人口とGDPの関係を示すグラフを掲載した。表に入力したデータからエクセルのグラフ作成機能を利用して作成したものだが、自動的に、このようなグラフができたのではない。エクセルが自動的に生成したグラフに加工を加えたものだ。

 昨今のSTAP細胞騒動で、「加工」というと余りいい印象を持たれないかもしれないが、今回の加工は、「捏造」でも何でもなく、単に、「分かりやすさ」を追求したものであることは、言うまでもない。

 さて、下記の二つのグラフの内、左が、エクセルで自動的に作成されたグラフで、右は、これを元に加工したものだ。

   弁護士人口-折れ線グラフ-オリジナル     弁護士人口-折れ線グラフ

 どう加工したか、なぜ加工したか、以下に説明する。

【1】 目盛り 

 目盛りがないと、グラフ上の点が、何年のデータであるかが、一目瞭然とは言い難い。ただ、縦の目盛り線を入れると、若干、煩雑な印象を与えてしまう。また、「全体の傾向を明らかにする」という目的からは、大体のところが分かればいいのだから、目盛りがなければ絶対だめだというわけではない。こういったプラスマイナスを考慮した上で、この場合は、目盛り線を入れた方がいいと判断した。

【2】 折れ線の色 

 元のグラフとは赤青を逆転させている。「弁護士数の増加」を印象づけるために、弁護士数の方を、より印象の強い赤にした。また、元のグラフは、赤と言っても若干くすんだ色をしているので、目立つように鮮やかな赤にした。

【3】 系列名・説明文 

 これは当然のことで、これがないと、読者には何も伝わらない。

【4】 マーカー(データを表す点)の形・大きさ

 元のデータは、系列1と系列2で、マーカーの大きさが違うので、これを揃えた。

 最近、【伝え方が9割】という本が評判になっているようだが、まさに、「伝え方が9割」である。

 なお、グラフの作成に関しては、【伝わるデザイン】というサイトが参考になる。また、このサイトは、グラフに限らず、「研究者や学生が、自身の成果やアイデアを正確にかつ効果的に聞き手(聴衆や審査員)へ伝える」ための技法を多数紹介してくれており、非常に参考になる。 

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