自己満足よりも、相手の理解

 京都市では、家庭ゴミなどを直接、市の処理施設に持ち込むことができるのだが、その説明書に、以下のような記載がある【持込ごみの受け入れについて】。

受付-1

● 標題
 標題が「持込ごみの受付時間」となっているが、受付時間に限らず、搬入場所などの説明もある。
 中身に即して「持込ゴミの受付の概要」とすべきである。

 なお、「ごみ」は「もえないごみ」のように平仮名が続く場合があるので、読みやすさを考えると「ゴミ」と書いた方がいいだろう。

● 受付時間
 「午前9時から正午まで」などとなっているが、24時間表記で数字と記号のみの方が、一読して理解しやすいし、記憶にも残りやすい。

● 休所日
 非常に分かりにくい。
 例えば第1土曜日は、どうなるのか? じっくり考えながら読んで、ようやく、第1土曜日は、原則として休業日だが、祝日の場合は受付をしていることを読み取ることができるのだ。

 分かりにくさの原因は、以下の点にある。
  ・ 受付できる日を「休所日」と裏から説明していること
  ・ 例外の説明をする括弧が二重になっていること

 以上の点を踏まえて作り直したのが、次の表だ。

受付-3

 これでも、受付曜日については、まだ、一読して分かるとは言いがたい。

 そんなときは、表にするに限る。

受付-4

 これなら、誤解の余地はない。

 次に、料金については、次のような説明がある。

手数料-1

 これも、非常に分かりにくい。
 
 一番上の表だけでは分かりにくいと思ったのか、250kgと1000kgの場合を例にして、グラフのような図と、黒板に見立てたものに書いた計算式とで説明をしているのだが、これが、輪をかけて分かりにくい。

 作成者が、それなりに工夫をしている跡は窺われるのだが、読み手に理解してもらえなければ意味がない。作成者本人は、「うまく説明することができた」と満足しているのだろうが、作成者の満足と、読み手の理解とは、一致するとは限らない。この点は、私も、常に自戒しなければいけないと考えている。

 そもそも、ゴミを持ち込もうと考えネットで情報を収集する利用者は、持ち込むゴミの量から料金が分かれば、それで足りるのだ。だったら、下のような料金表を載せておけば足りるだろう。
 
手数料-2

 料金表では、全ての場合を尽くすことができないのは当然だが、600kgを超える場合については、上のような説明をしておけば、比較的容易に計算できるはずだ。

 なお、料金表の右上の「ご注意!!」という吹き出し部分は、僅かだが左に傾けてみた。そうすることにより、そこに自然と視線が行き、注意喚起の目的に資するからである。



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 ところが、そんなことには無頓着な人も多いようで、読者に対する配慮の一欠片もない文章を目にすることがあります。

 難解な文章で読者の貴重な時間を奪ってしまう人達のことを、「時間泥棒」と名付けました。

 このブログは、「時間泥棒」を立派に更生させることを目的として開設したものです。

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