グラフの効用

 まずは、折れ線グラフと表を見てほしい。

弁護士人口-折れ線グラフ

弁護士人口-表


 どちらも、過去30年余りの弁護士数と実質GDPの推移を表したものであり、GDPの伸びに比べて、弁護士数が異様に増大していること、また、今世紀に入ってから、GDPは横ばいであるのに対して、弁護士数は2倍近くになっていることがわかる。

 ところで、折れ線グラフを見れば上記のことは一瞬で分かるのに対し、表を見て上記のことを読み取るには若干の時間がかかる。

 折れ線グラフは、情報量としては表に劣るが、「分かりやすさ」という点では表を圧倒しているのである。

 以前、【期限内に・・・】で、文章ではなく表で表現すべきだと述べたが、表よりも、グラフの方が、圧倒的に分かりやすいのである。

 ところで、こんな表やグラフを作成したのは、わけがある。

 ここ数年、司法修習を終了した新人弁護士の就職難が話題になっているが、これに関連して、「弁護士業界の困難は、多くの中小企業の経営や国民生活が困難になっていることの反映である」【ロースクールと法曹の未来を作る会】という主張を目にしたからである。

 新人弁護士の就職難の原因が過去10年の弁護士の急増であることは、太陽が東から昇るのと同じくらい議論の余地がないものと思っていたのだが、上記のような妄説を唱える人がいることに私は驚愕したのである。そこで、日弁連のホームページなどから基礎データを収集して、上記の表とグラフを作成した次第である。

 皆さんの廻りに、「弁護士業界の困難は、多くの中小企業の経営や国民生活が困難になっていることの反映である」と本気で思っている人がいたら、ぜひ、このグラフを見せてあげてほしい。

 
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職業:弁護士

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 難解な文章で読者の貴重な時間を奪ってしまう人達のことを、「時間泥棒」と名付けました。

 このブログは、「時間泥棒」を立派に更生させることを目的として開設したものです。

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