円グラフは、こう描く

 これまでも何度かブログの素材に取り上げた雑誌「弁護士ドットコム」に、司法取引に関する、弁護士へのアンケート結果が載っていた。

司法取引-1


 これを見て、もっと分かりやすくすればいいのにと思い、作り直してみた。 

司法取引-2


 これなら、見た瞬間に、以下のことが分かる。

  ・ 反対が賛成より若干多いこと
  ・ 積極的反対は積極的賛成の5倍ほどあること

 なぜ、そういうことが、すぐに分かるのかというと、次のようにしたからだ。

  【1】 賛否のどちらも、時計の12時の所を起点として、賛成は時計回り、反対は反時計回りとなっていること
  【2】 賛否それぞれの中では、賛否の強弱を同系色の色の濃淡で示したこと

 上記【1】なしに、【2】、すなわち色だけ変えても、不十分である。

司法取引-3


 赤と青、どちらが大きいか、判別するのは困難だ。一つ上のグラフだと、赤の方が大きいことは明らかである。なぜだろうか。次の図の書き込みをみてほしい。

司法取引-4

 結局、円グラフの中の扇形の大きさを判断するのに、中心角を直接に認識するのではなく、左の円グラフで言うと、扇形を構成する円弧の端の部分が、どこまで下に来ているかを見て、大きい小さいを判断しているのだ。つまり、円弧の端を通る水平の赤い線と青い線の上下関係で大きさを判断しているのだ。

 ところが、右の円グラフで同様のことをしようとしても、それぞれの円弧の端を通る赤の線と青の線を頭の中で描くことができず、比較ができないのである。赤や青の線は、単に円弧の端を通ればよい、というわけではなく、薄い青と薄い赤の境界線を左上方向に延長したものに垂直に描く必要があるのだが、それを頭の中だけでするのは困難なのだ。

 下手に頭の中で考えたら、青の線を上に書いてしまい、その結果、青の方が大きいと誤解しかねない。

 
司法取引-5

 今回の手法は、ある特定の事項に関する賛否のように、大まかに、二つのグループに分けられる場合のグラフに用いると効果的である。例えば、与野党の得票率を示すグラフは、このように書くのが分かりやすい。 

選挙・円グラフ

 これを、一番上のグラフのような書き方をしたのでは、訳が分からなくなる。




 

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