大分県四日市出身の・・・

 北海道の弁護士のウェブサイトに、その弁護士の学生時代の話が載っていたのだが、そこに、「大分県四日市出身の・・・」という記載があった【髙橋智のコラム集 北海道大学はコスモポリス】。

 四日市と言えば三重県である。どうして、こんな間違いをしたのだろう。ひょっとしたら、大分県にも四日市という地名があるのかも知れない。そう考えて、ネットで検索してみた。

 なんと、三重県だけでなく、島根県にも、大分県にも四日市は存在した【Wikipedia 四日市町】。自分の限られた知識だけで、他人が間違っていると速断してはいけないと、再認識した。

 そういえば、○日市という地名は、昔の市が立つ日が由来なのだから、全国に、同じ地名があっても、全然おかしくない。

 ところで、新聞記事でも、記者の限られた知識だけで他者の発言を批判していることがある。まず、この記事【産経 2018.6.8 生活・小沢一郎代表、師匠・田中角栄元首相のお膝元・長岡で痛恨のミス「新潟は北陸最大の県」】を見てほしい。

小沢氏は田中元首相の弟子を自任しながら、北陸地方ではない新潟県を「北陸で最大の県」と発言する基本的なミスを犯すありさまだった。


 北陸地方というのは、多義的であり、新潟県を含まない「北陸3県」を指す場合もあれば、新潟県を含む「北陸4県」を含む場合もある【Wikipedia 北陸地方】。

 この程度の知識は、新聞記者にとっては常識の部類に属することではないだろうか。

 もちろん、新聞記者といっても色々だし、私から見て常識だと思っていても、私の方が勝手に常識と思い込んでいることだってあるのだから、上記の北陸地方という言葉が多義的であり、新潟を含んだ使われ方をする、という知識がなかったからと言って、そのこと自体は、まあ、いいとしよう。

 だが、仮にも、新潟県の田中角栄を師匠とする小沢一郎の発言である。その小沢一郎が新潟県が北陸地方に入るか否かについて「基本的なミス」をしたと批判する前に、本当に、ミスなのか否か、自分で再確認する程度の作業は、当然、行うべきであろう。

 この記者は、何とか小沢一郎を批判する材料を見つけたくてしようがなかったのだろう。そこで、自分の限られた知識を前提に、小沢一郎が「基本的なミス」をしていることを発見して、小躍りしたのだろう。だから、自分の知識が足りないのではないかと疑うこともなく、堂々と、「基本的なミス」という批判を記事にしたのである。

 しかも、ウェブサイトで全10頁にわたる記事の見出しに、「痛恨のミス」とまで書いたのである。こんな記事を見ると、産経新聞でさえ、他に小沢氏にケチを付けるところがなかったのではないかと思ってしまう。

 ところで、最初の「大分県の四日市」に戻るが、確かに間違いではないものの、三重県の四日市が余りにも有名なため、私のような勘違いをする人多いことだろう。そして、その勘違いのままに終わってしまう人もいるだろう。

 そう考えると、「大分県宇佐市四日市町」というふうに、正式名称を記載しておいた方がよかったのではなないだろうか。



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