文字の細部にも注意が必要

 車の自動運転が現実的な問題となってきて、法規制の必要性が叫ばれて、各地の大学で、それに関連した研究が行われている。たまたま、この9月には、複数の大学で同一のドイツ人の研究者を迎えて特別講義や特別研究会が行われる予定だが、そのポスターが、これだ。

関大自動運転


明治自動運転


 最初の関大のポスターを見て疑問に思ったのは、表題の二行目の「-トロリ-問題を契機として-」の箇所である。
長音記号

 「トロリーバス」の「トロリー」のことのようなのだが、「ロ」の後ろの記号が、「ー」(長音記号)なのか、「-」(ダッシュ)なのか判然としない。むしろ、「ト」の前にも「-」があるので、「トロリ」という私の知らない単語を「-」で挟んで、強調しているのかと思ったくらいだ。

 他方、明大のポスターを見ると、長音記号とダッシュは、明確に使い分けられており、読んで悩むことはない。

 では、明大のポスターに何の問題もないかといえば、そうでもない。日本に招いたドイツ人の研究者の名前の原文の表記を見てほしい。
ウムラウト

「Engl ä nder」の「ä」の文字の前後に空白ができているのだ。

 関大のポスターで、同じところを見ると、無用な空白はない。

 漢字や仮名と違って、アルファベットは元々、横幅が、「i」や「l」のように狭いものもあれば、「m」や「w」のように広いものがある。そのため、フォントはプロポーショナルフォントが普通である。

 ところが、日本文の中にアルファベットが混じる場合、日本語の等幅フォントに合わせて、アルファベットまで等幅にしてしまうと、上記のように、無用な空白が入っているように見えるのである。

 明大のポスターも、そのことが原因かと思ったのだが、「ä」だけ、やたらと大きいのをみると、それだけが原因ではなさそうだ。普通の文字の上に点が二つ付くドイツ語特有のウムラウト文字が、アルファベットの表記に使ったフォントの中になかったので、「ä」だけ別のフォントのものを持ってきて、こんな間延びした表記になったのかもしれない。



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