富田林署から勾留されていた男が逃走?

 以下の二つを比べてほしい。

【1】 富田林署から勾留されていた男が逃走
【2】 富田林署に勾留されていた男が逃走



 私は断然、【2】がいいと考える。まずは、次の図を見てほしい。

 
「から」と「に」


 言葉で説明するのが不要なほど、「分かりやすい」図だと思うのだが、一応、説明しておく。

 【1】は、最初の「富田林署から」が、次の「勾留されていた」を飛び越えて、最後の「逃走」を修飾しているのだが、前の方から順番に読んだり、聞いたりした場合、どうしても、「勾留されていた」を修飾しているように思えるのだ。

 もちろん、最後まで、読んだり、聞いたりすれば、最後の「逃走」を修飾していることは分かるのだが、そこに至る「途中の段階」でも、このような誤読を生じさせないようにすることこそ、大切なのである。

 これに対して、【2】は、修飾関係が飛び越えることはないので、読み聞きするままに、素直に、間違いなく理解できるのである。

 なお、【1】の表現は、昨晩、テレビを付けたまま、部屋の片付けをしていたときに、耳に飛び込んできて、一瞬、「?」と思った表現である。

 テレビに集中して聞いていれば、そのような疑問も抱くことなく的確に理解できたかも知れないが、とりわけ、テレビは、「片手間」に見聞きしている人も多いはずだから、誤解のないような表現に意を尽くすべきだろう。

 なお、グーグル検索で調べたのだが、【1】の表現も結構、出回っているようである。

---- 追記 --------------------------------------------------------------------

 なお、「勾留」と書いたが、「拘留」と表現されているものが多い。法律用語としては、「勾留」が正しいのだが、マスコミ用語としては、結構、「拘留」が幅をきかしている。

 ついでに補足すると、憲法には、「拘留」という言葉があるが、刑事訴訟法では「勾留」という言葉が使われおり、裁判所の令状にも「勾留状」と記載されているので、「勾留」と表現すべきである。


 



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