表の作成は、こうする

 下の表は、ある法科大学院の修了生の直近3年間の司法試験の受験結果を表にしたものである。

合格-1


 これを、私が「分かりやすく」したものが、次の表である。

合格-2


 どこを変えたかというと、以下のとおりだ。

 ● 文字を大きくした (表全体の大きさは、変わりない)。
     ある程度の余白は必要だが、元の表では、空白部分が広すぎるし、文字を読みにくい。

 ● 数字の後ろの「名」を省略した。
     「名」というのは分かりきったことだし、21箇所にも付けると煩雑な感じがする。
     他方、「年」は3箇所だけなので、付けても煩雑には感じない。     

 ● 既習・未習、法学部・他学部を、それぞれ行で分けるのではなく、列で分けた。

     本来、年を行で分けているのだから、時の流れと異質なもので更に行を分けると、思考が混乱する。
     仮に、年を前期・後期というふうに細分化するのであれば、行で分けるのが適切である。

 ● 既習・未習、法学部・他学部の文字は項目名に記載し、表の中身には記載しなかった。

 こうすることによって、格段に分かりやすくなった。たとえば、他学部出身の最終合格者は一人もいないことが、一瞬で分かる。元の表だと、1行おきに、「他学部」という文字を確認しながら見て行く必要があったのだが、新しい表だと、右端の列を見るだけで、他学部出身者の合格者数が分かるのだ。

 ところで、表計算ソフトの「エクセル」には便利な機能があり、数字の大きさを視覚的に表現してくれるので、直感的に数字の大きさを把握できるようになっている。次のようになる。
 
合格-3


 この表だと、2017年に短答合格者が激減したことが、一瞬で読み取れるのだが、元の表だと、そのことに気づくのに数秒はかかる。

 エクセルが出始めた頃から、「こんな機能があったら、いいのにな」と思っていた機能なのだが、Excel 2007 で、この機能が追加されて感激したものだ。

 情報は、「正確さ」という点では、デジタルの数字が優れているのだが、「直感的な分かりやすさ」という点では、アナログの図形の方が遙かに優れているのである。

 腕時計の表示でも、デジタル時計が出始めた頃は、アナログ時計よりも正確に時刻が分かるということで、私も乗り換えたのだが、使っているうちに、ストレスを感じるようになった。

 アナログ時計なら、例えば、夕方6時の待ち合わせなら、あと、40分、ということが、直感的に分かるのに対して、デジタル時計だと分からないのだ。

 また、アナログ時計なら、時計の文字盤を見ながら、長針の位置を頭に描いて、ここで家を出て、ここで駅に着いて、・・・と、自分の予定を考えられるのだが、数字を見るだけだと、そうは行かない。アナログ時計なら、頭に描いた長針の動いた角度で時間の長さを実感できるのである。


 
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 このブログは、「時間泥棒」を立派に更生させることを目的として開設したものです。

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