借りている資料=貸出状況 ?

 私が利用している図書館では、ネットで本を検索・予約して近くの分館まで本を取り寄せ、分館で本を受け取ることができる。大変、便利で、日常的に利用している。

 また、自分の借りている本の返却期限や、予約した本の取り寄せ状況も、下記の図のように、ネット上に「Myライブラリ」というのがあって、それを見れば、いつでも自分で確認できるようになっている。
 
ライブラリ


 一番上の[A]が、「Myライブラリ」のメニュー画面である。

 メニュー画面で「借りている資料」をクリックすれば、出てくる画面の表題は、当然「借りている資料」だと考える。ところが、実際に出てくる[B]の画面の表題は、「借りている資料」ではなく、「貸出状況一覧」となっている。

 同様に、メニュー画面で「予約した資料」をクリックして出てくる[C]の画面の表題は、「予約した資料」ではなく「予約状況一覧」となっているのだ。

 意味としては、「借りている資料」=「貸出状況一覧」であり、「予約した資料」=「予約状況一覧」なのかも、知れない。

 けれども、利用者としては、クリックした文字列と見かけ上は異なる文字列が出てきたら、戸惑ってしまう。「似たような言葉」だからといって、同じ意味とは限らないからだ。

 図書館のシステムの作成者は、[A]のメニューでは、「利用者の視点」から、「借りている」という表現をしたのだが、[B]では、「図書館の視点」から、「貸出」という表現になったのである。

 これに加えて、[A]では、「資料」、[B]では「状況」と異なる表現を用いている。実質的には同じことなのだが、「資料」と「状況」は明らかに異なる概念であり、状況によっては使い分けが必要なこともあるが、ここで使い分けるのは、混乱の元である。

 上記で指摘した「不統一」による「分かりにくさ」は、ちょっと気を緩めると、誰でも冒してしまい勝ちなものである。

 振り返って見れば、依頼者の方に、あるときは「裁判」、別のときは「訴訟」と言ったり、「口頭弁論」とか「期日」とかを無頓着に使うことがあり、依頼者の方を混乱させているのかも知れない。
 
 使う側は、「同じもの」として使っていても、部外者にとっては、「同じ概念」のような気もするが、ひょっとすると「別の概念」ではないか、という思いをすることがあるのだから、いくら注意してもし過ぎることはない。

 ところで、「貸出状況一覧」の画面の右上には、「予約状況一覧」とあり、ここをクリックすれば、「予約状況一覧」の画面に飛べる。逆に「予約状況一覧」の画面から「貸出状況」の画面にも飛べるのだが、クリックするのは、画面の右上ではなく、中央下部の「貸出状況一覧」の文字の部分である。

ライブラリー・2

 何も考えずに普通にやれば、同じような仕様になるはずなのだが、あえて異なる仕様にしているのは、私には理解できない深い事情があるのかも知れない。








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 このブログは、「時間泥棒」を立派に更生させることを目的として開設したものです。

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