「乱れ」を可視化する

 書棚に「○○全集」が並んでいる。最初は番号順に並んでいても、長い間に、少しずつ順番が乱れて来る。こんな具合だ。

本-1

 ときおり思い立って、番号順に並べ替えるのだが、背表紙の数字を一つずつ見て直して行くのは、面倒といえば面倒な作業だ。

 では、数字が、こんなふうになっていたら、どうだろう。

本-2

 一目で、7、8、11が定位置からずれているのが分かり、すぐに正しい順に直すことができる。

 番号が斜めに振られていることの効用は、これだけではない。

 正しい番号が左上から右下にかけて一直線に並んでいれば、取り出した本を元の位置と違うところに戻せば、この一直線の列を乱すことになるので、嫌でも、元の位置に戻そうという意識が働き、その結果、順番が乱れることはなくなる。

 つまり、「番号の乱れ」が、いちいち数字を見なくても、図形的に「直線の乱れ」として印象づけられるため、そうならないようにと気をつけることになるのだ。

 もともとの番号が斜めに一直線になっていなくても、自分でシールを貼って、整列したときに、シールの並びを斜め一直線にすることはできる。こんな具合だ。

本-3

 この方式は、学生時代に、ある図書館で見かけたものだ。最初は、「この斜めのシールは何だろう?」と思ったのだが、実際に職員が本を元に戻すのを見て、妙に納得したのだった。

 40年も前の話だが、その後、こういった並べ方を目にする機会は、数えるほどしかなかった。

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
プロフィール

「時間泥棒」仕置人

Author:「時間泥棒」仕置人
.

 玉石混淆の情報が溢れる社会の中で、効率よく、的確に、情報を取得し、提供するには、どうすればいいのか、ということを常に考えています。

 ところが、そんなことには無頓着な人も多いようで、読者に対する配慮の一欠片もない文章を目にすることがあります。

 難解な文章で読者の貴重な時間を奪ってしまう人達のことを、「時間泥棒」と名付けました。

 このブログは、「時間泥棒」を立派に更生させることを目的として開設したものです。

 記事を読んで、自分も「時間泥棒」かな、と思ったら、早速、改めて下さい。また、あなたの廻りに「時間泥棒」がいたら、あなたの力で立派に更生させてあげて下さい。

FC2カウンター
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
QRコード
QR