写真の解説は、こうする

 次に掲げるのは、数学者・岡潔の著作を整理、解説した「数学する人生」【新潮社】の中の掲載写真の解説である。
 
岡潔

 問題点を、いくつか列挙する。

【1】 対象と解説は同じ頁に


 上記のように、実際の写真の場所と写真の解説が別の頁になっていると、写真を見る度に、解説頁を開かなければならず、面倒なこと、この上ない。写真の下に、1行の解説を付加することに何の不都合もないと思われる。なぜ、写真とは別に1頁を費やすのだろうか。

【2】 複数人の場合は、特定が必要


 「中央が著者・岡潔」というのもあるが、単に「著者と中谷治宇二郎」とあるだけで、どちらが著者なのか分からないものもある。筆者にすれば、他の写真からの類推で「いちいち書かなくても、分かるだろう」ということかもしれないが、だれもが分かるとは限らないのだから、明記すべきだろう。

 

【3】 年齢か、年代か、いずれかに統一


 「65歳の頃」というのと「昭和41年頃」という表現が混在している。これでは、前後関係は、すぐには分からない。岡潔は、1901年生(明治34年)生まれなので、結局、「65歳の頃」と「昭和41年頃」とは同じなのだが、そんなことは、誕生日を確認の上で一々計算をしないと分からない。
 

【4】 情報を漏らさず記載


 写真の解説に最低限、必要な情報としては、【場面】、【年代か年齢】、【複数人の写真の内のどれか】の3点である。冒頭の例は、これが欠けていため、解説を読んでも、中途半端にしか情報を与えられていないという点でストレスを感じるのである。

 編者は、書籍の中身に神経を集中しているだろうから、そこまでの配慮は期待できないかも知れないが、少なくとも、出版社の担当者くらいは、こういうところにも配慮してほしいものである。

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 なお、その後、この記事を見直した際にも、色々と考えることがあったので、【続編】を書いた【2017.9.14追記】
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