「積極否認」を図解する
先日、「積極否認」について文章で説明をした【読者への挑戦! 「積極否認」の解説】が、今回は、図解をしてみた。
この図をみれば、下記のことを、思い出すことができるはずである。
【1】積極否認の定義 「相手の主張事実を否認するために、その事実と両立しない事実を主張する行為」を積極否認と呼ぶこと
【2】積極否認において主張する事実は、抽象的な事実では、積極否認としての意味がないこと
【3】積極否認において、複数の事実を主張すると、それらが互いに両立しない場合には、意味をなさないこと
(抽象的な事実による「積極否認」について補足すると、当該抽象的事実に該当する具体的事実のうち、一つでも、否認対象の事実と両立したとすると、全体としても、「両立する」ことになり、「積極否認」としての意味をなさないのである)
(上記の点、更に補足すると、上の図の例では、「どこかの裁判所」となっていたために、全体として「両立する」ことになったが、「どこかの大学で講義をしていた」であれば、およそ、どこの大学であったとしても、東京地裁から離れているため、「両立しない」ことになり、一応、「積極否認」としての意味はあることになる)
(もちろん、この場合でも、具体的に「○○大学の○○教室で、○○という講義をしていた」という、反証可能な形で主張しなければ、その主張の信憑性は著しく低くなる)
法律学の基本書と言えば、私が学生の頃は、みな、文字だけで、図など書かれていなかったが、20年くらい前から、結構、図や表が取り入れられているようになってきている。
それは、
① 視覚に訴えることによって、理解が容易になる
② 図の記憶が残ることによって、内容も記憶に残りやすくなる
といった効果を期待してのことだろうし、実際、それだけの効果はあるはずだ。
では、なぜ、視覚に訴えると、理解が容易になるのだろうか。
おそらく、文字情報は、一時点で一部しか頭の中に留めて置くことができないのに対し、図形情報は、どの時点でも、全体像を頭の中に留めて置くことができるからではないだろうか。
常に、全体の情報を頭の中に留めて置くことができれば、情報相互の関係を考察することが可能になり、従って、理解も進むということだろう。
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当初の図を修正し、抽象的な積極否認につき、補足した【2016.3.20 追記】。
この図をみれば、下記のことを、思い出すことができるはずである。
【1】積極否認の定義 「相手の主張事実を否認するために、その事実と両立しない事実を主張する行為」を積極否認と呼ぶこと
【2】積極否認において主張する事実は、抽象的な事実では、積極否認としての意味がないこと
【3】積極否認において、複数の事実を主張すると、それらが互いに両立しない場合には、意味をなさないこと
(抽象的な事実による「積極否認」について補足すると、当該抽象的事実に該当する具体的事実のうち、一つでも、否認対象の事実と両立したとすると、全体としても、「両立する」ことになり、「積極否認」としての意味をなさないのである)
(上記の点、更に補足すると、上の図の例では、「どこかの裁判所」となっていたために、全体として「両立する」ことになったが、「どこかの大学で講義をしていた」であれば、およそ、どこの大学であったとしても、東京地裁から離れているため、「両立しない」ことになり、一応、「積極否認」としての意味はあることになる)
(もちろん、この場合でも、具体的に「○○大学の○○教室で、○○という講義をしていた」という、反証可能な形で主張しなければ、その主張の信憑性は著しく低くなる)
法律学の基本書と言えば、私が学生の頃は、みな、文字だけで、図など書かれていなかったが、20年くらい前から、結構、図や表が取り入れられているようになってきている。
それは、
① 視覚に訴えることによって、理解が容易になる
② 図の記憶が残ることによって、内容も記憶に残りやすくなる
といった効果を期待してのことだろうし、実際、それだけの効果はあるはずだ。
では、なぜ、視覚に訴えると、理解が容易になるのだろうか。
おそらく、文字情報は、一時点で一部しか頭の中に留めて置くことができないのに対し、図形情報は、どの時点でも、全体像を頭の中に留めて置くことができるからではないだろうか。
常に、全体の情報を頭の中に留めて置くことができれば、情報相互の関係を考察することが可能になり、従って、理解も進むということだろう。
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当初の図を修正し、抽象的な積極否認につき、補足した【2016.3.20 追記】。
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