新橋駅周辺の人出は50パーセント減

 テレビでは、コロナ対策の一環として外出自粛が連日のように呼びかけられ、「●●駅周辺の人出は、以前の50%減」といったことが報じられている。

人出-0


 だが、こういった「50%減」というのは、厳密にいうと、「人出」が、それだけ減った、という意味ではない。

 【内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策のサイト】では、次のように説明されている。

 

※ これらのデータはエリアの中の人口の増減を見るもので、接触量を見るものではありません。人口が多いエリアであっても、外出の自粛によって接触量は低くなります。
※ 住宅地では一定の居住者がいるため、人口が大きく減少することはないことに留意が必要です。



 具体的には、こういうことだろう。

 基準時に、自宅内に1万人、自宅外に2万、合計3万人が、エリア内にいたとする。

 その後のエリア内の人口の増減が、自宅内で、+10%、自宅外で、-80%とすると、全体では、-50%となる。
   【 1×0.1 - 2×0.8 = -1.5   -1.5 ÷ 3 = -0.5 】

 これに対して、エリア内の人口の増減が、自宅内で、+30%、自宅外で、-90%だとしても、全体では、同じく、-50%となる。
   【 1×0.3 - 2×0.9 = -1.5   -1.5 ÷ 3 = -0.5 】

人出-1

人出-2

 感染対策として重要なのは、不特定多数人との接触が予想される、「自宅外」の人口である。ところが、実際のデータとして把握できるのは、あくあまでも「エリア内」の人口である。

 従って、A地区もB地区もエリア内人口の増減が「-50%」といっても、感染対策として重要な「自宅外」人口は、「-80%」と「-90%」というように異なるかも知れないのである。

 とはいっても、エリア内人口を自宅の内外を区別して把握することが技術的に不可能な以上、エリア内人口の増減をもって、外出自粛の進展の「目安」とするほかはない。

  

アベノマスク配布状況

 厚生労働省が【布製マスクの都道府県別全戸配布状況】を公開している。

maskhaifu-1.png

 このように、47都道府県について延々と記載されており、全部を見ようとすると、画面20頁分くらい、スクロールしていかなければならない。ことさら、「分かりにくく」しているのかと思えてしまう。

 改善案を示す。
 
maskhaifu-2.png


 画面設定にもよるが、これで、スクロールしなくても、47都道府県を見ることができるだろう。

 配布状況が直感できるよう、「○~○%」という情報を表に色をつけて表現した。

実績を、濃い緑、見込を薄い緑とした。


 「数字は推計値」とか「配布日程は前後する」とか「配布日程に地域差がある」といった共通事項を、47都道府県に書いてあったのを削除した。

 都道府県ごとに書いてあると、都道府県により内容が異なるかも知れないため、一つずつ読まざるを得ない。とりあえず読んだ3県ほどが全く同じだったので、画面の検索機能を使って検索したところ、同じ記載が47ずつあるのを確認した。危うく、無駄な時間を消費させられるところだった。

----- 追記 -------------------------------------------------------------------

 本文に「47都道府県」と書いてあるが、最初は「全都道府県」と書いていた。意味は同じだが、具体的な数値が示されている方が、より、実感できるからだ。

 よくテレビCMなどで、「いつでも」と言わずに、「24時間365日」などと言っているのも、同じ理由だろう。

 マスクは市中には出回っており、「今さら」感は拭えないし、虫や髪の毛が混入していたと言う話を聞くと、気持ち悪くて使う気にはなれない。不良品の続出は、マスク製造経験のない業者に急いで発注したことによる必然的な結果のようだ【日経XTEK「アベノマスク」の品質トラブル、原因は「常識」の違いにあり】。

 ところで、このアベノマスクだが、【アベノマスク、不要でも捨てないで 入院中の子供達にサイズぴったり...NPOの呼び掛けに反響】という記事があり、寄付でもしようかと考えた。

 けれども、自分が「気持ち悪い」と感じたものを、先方が受け入れているからといって送りつけるのも、若干の後ろめたさを伴う。


ネット調査と電話調査の回答者に占める年代割合

 選挙ドットコムの【【速報】内閣支持率・自民党支持率が共に下落、次の衆院選比例の投票先で最も多かった回答は…? 2020年5月電話・ネット意識調査】といおう記事に、こんなグラフが載っている。

ネット調査-1

 改善案は、こうだ。

ネット調査-2


● 年代のイメージに合った色

 元のデータは、エクセルのグラフ機能で自動的に表示されたままの色だ。

 青、緑、黄、茶という年代のイメージに合ううように色を変えた。

 年齢による色のイメージについては、【単身世帯の年齢別割合  厚労省のグラフを添削する】などに書いたことがある。

● 無用な「%」の省略

 帯グラフの中の無用な「%」は削除した。

● 凡例とグラフの接着

 凡例をグラフに接着したところに移動した。その結果、対応関係が分かりやすくなっている。
 凡例とグラフの接着については、【情報の科学と技術  中途半端な分かりやすさ】でも触れた。

新人王戦・トーナメント表

 一昨年の将棋の【新人王戦のトーナメント表】の一部だ。

 
新人王戦・表-1

 決勝に進出した二人が、決勝まで勝ち上がった経緯が分かるよう、赤い線が描かれている。

 藤井七段のところを、決勝から遡って行くと、このようになっている。

新人王戦・表-2

 よく見ると、赤い線が、古森四段のところから延びている。

 間違った原因は、二人とも、名前の最後の三文字が「太三段」であること、その前の文字が「心」を含んでおり、混同したのだろう。

 人の注意力の危うさについては、以下の記事にも書いた。
 
    【薇薔、蝠蝙、拶挨
    【あざいお市マラソン

 

ジョンズホプキンス大学のコロナウイルス感染情報サイト

 【ジョンズホプキンス大学のコロナウイルス専用サイト】には、感染状況に関する様々な情報が掲載され、世界中の注目を集めている。

 たとえば、世界各国の国別の感染者数が地図とともに掲載されている。

ジョンズホプキンス-1


 地図の左側に、感染者数の多い順に感染者数と国名が表示されているのだが、数値の表示方法が残念である。

 数値を左揃えにしているために、数値の大小関係が混乱しかねない。混乱を避けるには、右揃えしかない。

 また、数値だけだと、数値の開きを直感的に理解することが困難である。こんなときこそ、バーチャートである。

ジョンズホプキンス-2



テレビドラマのテロップ

 20年間の記憶が失われた刑事を主人公とするテレビドラマがある。その冒頭に、こんなシーンが出てくる。

刑事ゼロ

 五重の塔の左側にかかるようにに、「二〇一九年一月」と書かれているようなのだが、映像で表示されるのは、1.5秒程度である。

 空色の背景に白い文字では、目を凝らさないと何が書かれているのかは分からないのだが、読み取るまでに画面は切り替わってしまう。
 
 幸い、私は、インターネットテレビのビデオで見たので、こんなふうに映像を止めて、じっくりと文字を読むことができたのだが、リアルタイムにテレビを見ていたら、内容を理解する上で重要な、「いつ」という情報を得られないままに、ドラマをみることになる。

 視聴者に対して、こんなに不親切なことはないだろう。ドラマの内容上は20年間の空白が大きな意味を持っているのであり、それぞれのシーンが、いつの時点のことなのかというのは、他のドラマ以上に重要であるにも関わらず、この不親切さである。

 放映されるまでに制作者サイドで何人もの人の目を通っているはずなのに、こんなに読みくい文字が放置されているのは、呆れてしまう。

 映画の字幕でも、黒っぽい画面でも白っぽい画面でも、一律に同じ白い文字を使っていて、全く読めずにストレスを感じることがある。



司法試験予備試験の属性別受験率と合格率

 Schulze BLOG の記事【予備試験の属性別 受験率と合格率】に、こんな表が載っている。

 
予備試験合格率-1

 改善案はこうだ。

予備試験合格率-2


 ● 色分けか、バーチャートか

  元のグラフは、合格率の高低で色分けしているのだが、その基準が分かりにくく、かつ、色と合格率の高低が直感的に結びつけにくい。

  そこで、バーチャート(表の項目中の棒グラフ)にして、合格率の高低を可視化した。

  項目の幅が100%に対応しているので、合格率の高低だけでなく、合格率そのものが可視化されている。

  これまでも何度も言っていることだが、エクセルの機能の中で、バーチャートは特筆すべき機能であり、これを使わないのは、本当にもったいない。

 ● 「%」の記載

  数値の後ろの「%」は省略し、その上で、念のため、表題の後ろに、「(%)」と記載した。

 ● 合格率の説明

  分かりやすい表現を色々と考えたのだが、結局、誤解の余地のない計算式を記載した。
  若干、鬱陶しいようにも感じられるが、誤解排除を最優先した。

  ○○合格率の分子が○○合格者数であることは、誤解の余地はないが、分母については、注意を要するので、強調表示をした。




 



都道府県別の感染情報

 新型コロナウイルスの都道府県別の感染情報が分かりやすく記載されたサイトを探していたのだが、これ以上ないというほど素晴らしいサイトを発見した。

 「都道府県市区町村」と言うサイトの【新型コロナウイルス特設メニュー】という頁だ。

 コロナに関する多様な情報が、これでもかというほど豊富に、かつ、分かりやすく記載されている。

 掲載されているグラフの一例を示すと、こうなっている。

 
コロナ感染数・都道府県別-5-13-1


 5月13日現在の10万人あたりの感染者数を北海道から沖縄まで順に並べたグラフを引用したものだ。

 クリック一つで、別の日に切り替えたり、感染者数の実数に切り替えたり、都道府県を感染者数の多い順に並べ替えたり、さらには、特定の県だけ黄色にして目立たせることができるなど、機能的には、文句のつけようがないほど素晴らしいサイトである。

 元のグラフのリンク先は、以下のとおりである。

 【5月13日のアーカイブ】 
   クリックで表示を切り替えることはできない。

 【現時点のサイト
   クリックで表示を切り替えることはできるが、情報は更新されて行くので、将来的には、引用したグラフとは異なるグラフが表示される。
   念のため付言すると、「現時点」というのは、「この記事を書いている時点」という意味ではなく、「この記事が読まれている時点」という意味である。

 前述のとおり、機能的には申し分ないとはいえ、より分かりやすくするための改善の余地はある。

コロナ感染数・都道府県別-5-13-2


● 都道府県の順番

 まず、都道府県の順番を左右反転させた。

 地図上の都道府県の並びとグラフ上の並びが概ね一致する方が、理解、記憶の点で優れている。

 表現の対象となる実体の配置と表現上の配置を一致させるべきことについては、以前の【市ヶ谷キャンパスと市ヶ谷田町キャンパス】と言う記事の後半の「余談になるが」以下に図解したほか、これまでの【配置の一致に関する記事】に書いている。

● 地域名の色

 沖縄・九州と言った地域名が淡い草色の背景に白で書かれて読みにくいため、背景を白、文字を黒にした。

● 都道府県名

 なくても分かる、県、府、都 の記載を省略した。北海道は慣習に従い、北海道のままとした。

● 縦軸

 横に長いグラフのため、右側にも縦軸を設けて目盛りの数値を記載し、分かりやすくした。

● 全国の値

 日本全国の10万人あたり感染者数と比較できるよう、左端に全国の数を追加した。

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オバマ大統領は、ロースクールの出身  それが何か?

昨日の記事【森法務大臣が駄目だから、旧司法試験も駄目なのか】では、こんな Twitter 発言を素材にした。


 昨日の記事の結論としては、こういうことである。

別々の集団に属する二人の優劣をもって、各人が属する集団の優劣を断じるのが間違い


 記事を書いた後、Reply して、記事の存在を伝えたのだが、他にも、こんな Reply があった。


 思わず、「さすが弁護士」と思いかけたのだが、そもそも、この Reply に書かれたことは、小学生でも分かることである。「一般人よりも弁護士の方が論理的思考力に優れている」という私の思い込みが、「さすが弁護士」という感想の背景にあったのだろう。

 それはさておき、今朝、また Twitter を見てみると、こんな Reply があった。

 二人(森法相、山添議員)じゃだめだ、と言っていたところに、もう一人、オバマ大統領を持ってきた点では、「前進」なのかも知れない。

 法学部が存在しないアメリカのロースクールと、伝統的に法学部が法曹の主要な供給源であった日本のロースクールとを一緒に論じることも問題だが、ウォーターゲート事件で有名なニクソン大統領もロ-スクール出身の弁護士だったことは、無視されている。
 
 そもそも、制度の優劣を論じるのであれば、5人、10人と、こんな人もいると例を挙げるだけでは意味がない。全員とは言わないまでも、統計的に意味のある程度の人数について比較しなければならないはずである。

 やはり、「一般人よりも弁護士の方が論理的思考力に優れている」というのは、私の思い込みのようだった。

----- 追記 -------------------------------------------------------------------

 本文で引用した中村憲昭弁護士の Reply に対して、元の発言者である菊澤研宗教授から、こんな Reply があった。

 

 標本調査の手法については、総務省統計局の【調査に必要な対象者数】という解説が参考になる。

 「すべての言明は仮説だと思います。私は真理など発言できないし、発言しているつもりもありません。」というのは、一見、謙虚な発言に見える。

 だが、その中で、少しでも「真理」に近いものを求める姿勢が必要なのであり、「仮説だから、二人のサンプルで結論を下して何が悪い」というのは、居直りとしか言えないだろう。

森法務大臣が駄目だから、旧司法試験も駄目なのか

私は男性の方が能力的に優れているという考え方には批判的であったが、女性の森法務大臣の答弁をみていたら、やっぱり女性ではだめだなあという認識に変わった。男性の山添議員の方が優れていてバランスもいい。


私は関西出身者の方が東北出身者に比べて能力的に優れているという考え方には批判的であったが、福島出身の森法務大臣の答弁をみていたら、やっぱり東北出身者ではだめだなあという認識に変わった。京都出身の山添議員の方が優れていてバランスもいい。


 Twitter で、こんな発言をしたら、大炎上必至だろう。

 実は、Schulze BLOG の【慶大商学部・菊澤教授「森法務大臣の答弁をみていたら、やっぱり旧司法試験ではだめだなあという認識に変わった」】という記事に、こんな Twitter 発言が引用されていた。


 別々の集団に属する二人の優劣をもって、各人が属する集団の優劣を断じるのが間違いであることは、小学生でも理解できることである。

 ところで、上記の発言者の菊澤研宗氏は、慶應大学の教授である。

 慶應といえば、【「合格率50%を超え首位返り咲き」  合格率トップ?】で、慶應塾生新聞の記事の問題を指摘したことがある。

 駄目な事例が二つあるからといって、「やっぱり慶應は駄目だなあ」とは、私は思わない。

 ここまでは、集団に対する評価を述べてきたが、話は集団に限らない。

 菊澤研宗氏の上記の発言が駄目なのは当然だが、同氏の学者としての業績が、この発言ひとつで否定されるわけではない。

 同氏に対する評価は、同氏が上記発言を批判されたときに、潔く撤回するか、居直るか、にかかっているだろう。
 
 批判に対して、どう対応するかについては、以前の記事【老舗企業は小規模企業? 全体を見なければ意味がない】の追記欄に書いた。

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三段リーグ対局表

 将棋のプロ棋士になるには、原則として、半年単位で行われる三段リーグで上位2人に入らなければならない。

 三段リーグの対局は、関東(東京・将棋会館)、関西(大阪・関西将棋会館)で行われるが、東西同日に行われる場合もあれば、数日、日をずらして行われる場合がある。

 今季の対局はコロナウイルスの影響で、まだ行われていないが、【日本将棋連盟のサイト】には、こんな対局予定表が載っている。

三段リーグ-1

 表の上に日付が並んでいるのを見ると、4月18日だけ東西同日に対局が行われ、あとは東西で別の日に行われるように見える。

 ところが、日付を一つずつ確認していくと、5月23日は、同日対局であり、他にも同日対局のケースがあることが分かる。

 誤解を避けるには、同日対局のときは、日付欄を区分せず、そこに日付をひとつだけ書けばよい。
 
三段リーグ-2

 こうなっていれば、同日対局の日は一目瞭然である。

----- 追記 2020.5.18 -------------------------------------------------------------------

 連盟のサイトが、同日対局のときも日付欄を上下に区切って、それぞれに同じ日付を記載したのは何故だろうか。

 考えられるのは,将来の変更をしやすくするためである。

 同日対局だったのが、東西一方の日付が変更になった場合、最初から区切られていたら、変更になった日付だけを変更すればよいが、区切られていなかったら、改めて区切りを入れて、変更になった日付を記載しなければならず、一手間ふえることになる。

 そうだったら、最初の4月18日の欄だけ区切られていないのは何故だろうか。

 日にちが経てば様々な事情が生じて変更される可能性が増していくが、最初の日だけは直近であり、「変更はありえない」と考え、この日だけは区切りを入れなかったのかも知れない。

 ところが、コロナウイルスの感染拡大に伴い、結局は、変更せざるを得なくなったのだから、その判断は、結果的に「誤り」ということになるだろう。

フルブライター

 【森まさこ法相の 「いわきの検事が逃げた」答弁は本当か? 公文書が語る真実】という記事の著者紹介欄に、こんな記載がある。
 

【あいはらひろこ】
ジャーナリスト。元福島県の新聞記者。フルブライターとしてマイアミ大学メディカルスクールに研究留学、医療倫理を学ぶ。東日本大震災以降、被災地を取材し続けている。近刊『21世紀の新しい社会運動とフクシマ―立ち上がった人々の潜勢力』(後藤康夫、後藤宣代編著、八朔社)で「グローバルヒバクシャとフクシマをつなぐ―その終わらない旅、そして運動」執筆。


 「フルブライター」というのを見て、最初は、「フル」+「ブライター」と区切って、「ブライター」って何だろう、何かを明るくする人か、などと考えた。

 何か分からないまま読み進めて行くと、「留学」という単語が出てきた。

 「留学」という文字を見て、戦後間もなくアメリカが影響力拡大のために創設した【フルブライト・プログラム】のことが思い浮かんだ。

 「フルブライト」の語尾「ト」が「ター」になっており、人を表す英語の語尾「er」と考え、おそらく、フルブライト・プログラムで留学した人達のことを「フルブライター」と呼ぶのだろうと考えたが、実際そうだった【日米教育委員会 「2020年度 フルブライト奨学生」 募集開始】。

 「フルブライト奨学生」と書いてくれたら、こんなに悩むこともなかったのだ。

37.5℃以上の発熱の場合、またコロナウイルス感染と似た症状が見られる場合には、可能な限り対局延期

 緊急事態宣言の延期の発表を受けて、将棋連盟が【公式戦における対応】を発表しているが、こんな記載がある。

 対局室に入る者の咳エチケットや手洗い、アルコール除菌等の徹底を行うとともに、当日朝の検温において37.5℃以上の発熱が認められる場合、また発熱がなくとも新型コロナウイルスの感染と似た症状が見られる場合には、可能な限りの対局延期をいたします。


 引っかかるのが、「可能な限り」の対局延期である。

 37.5℃以上の発熱がある場合も、「可能な限り」の対局延期であり、対局を行う場合もあるのだろうか?

 大学などでは、37.5℃以上の発熱の発熱の場合、無条件に登校、出勤を禁止しているようであり【慶應大学】【東京外国語大学】、おそらく、将棋連盟も、「常に」延期するのではないだろうか。

 そういう趣旨なら、こう書くべきである。

 対局室に入る者の咳エチケットや手洗い、アルコール除菌等の徹底を行うとともに、当日朝の検温において37.5℃以上の発熱が認められる場合は常に、また発熱がなくとも新型コロナウイルスの感染と似た症状が見られる場合には、可能な限り対局延期をいたします。


都道府県別クーラー設置状況  地図に必要な情報

 昨日の【公立小中学校のクーラー設置状況】で掲載した【公立小中学校の普通教室における空調(冷房)設備設置状況 (都道府県別)】の一部を再掲する。

クーラー設置状況-3


 きのう取り上げた色遣いの点とは別に、気になることがある。

 地図の左側の、斜線 / で区切られている島のところだ。

 斜線の左上が沖縄県であることは分かるが、右下は、すぐには分からない。

 記憶をたどって奄美大島らしいと思い確かめてみると、奄美大島、徳之島、沖永良部島の三島だった【google map】。

 全国の都道府県を比較するのだから沖縄本島は必須だが、鹿児島県の三島まで記載する必要はない。

 これに対して、色遣いを変えた地図では、このようになっている。
 
クーラー設置状況医-1

 ご覧のとおり、奄美大島どころか、もっと大きい佐渡島の記載すらない。

 本州に近接し、比較的大きな佐渡島や淡路島の記載がないのは、若干、違和感を覚えないでもないが、都道府県別の設置状況を示すという目的からすれば、必要最小限の地図として合理的である。

 

 

公立小中学校のクーラー設置状況

 文科省の調査した【公立小中学校の普通教室における空調(冷房)設備設置状況 (都道府県別)】である。

クーラー設置状況

 青、緑、黄、ピンクで色分けられているのだが、色を見ただけでは、どういうことが分からない。

 もちろん、図の右下の凡例を見れば、色の意味は分かるのだが、一々地図と凡例を見比べなければ理解できない。

 一番上の地図(平成30年9月日現在)の色を変えると、こうなる。

クーラー設置状況医-1

 これなら、設置状況の高い県から低い県に青から白へのグラデーションとなっているので、凡例を見なくても、都道府県の設置率の大小関係は一目瞭然である。

 比較のため、前の地図と並べてみた。

 クーラー設置状況-2  クーラー設置状況医-1


 なお、グラデーションにつていは、【グラデーションのフェイント】など、いくつも記事を書いている【グラデーションに関する記事のリスト】。

ウォーターフォール開発からアジャイル開発へ

 日経XTEKの【「ユーザーストーリー」による要件定義手法、永和システムが普及活動開始】という記事を読みかけたところ、「アジャイル開発」という、初めて目にする用語が出てきた。

 そこで、ネットで、【「アジャイル開発」とは? 特徴とメリット・デメリットをわかりやすく簡単に解説】という記事を見つけて、読み始めた。

 すると、「目次」が次のようになっていた。

アジャイル開発

 ご覧のとおり、カタカナ語が並んでいる。

 リリースとかスクラムとか、ある程度、日本語化した外来語も並んでおり、意味を推測できるものの、ソフト開発の現場で特有の意味づけをされているのかも知れないので、「分かった気」になるのは、要注意であり、解説をしっかり読んで理解しなければならない。

 ましてや、イテレーションやベロシティとなると、何のことやら分からない。

 実際に解説を読んで分かったのだが、「アジャイル開発」というのは、多数の機能を有するソフト開発を、一気に行うのではなく、一部の機能を満たすソフトを開発して、順次、それに別の機能を付加していく、という開発手法のようである。

 上記の解説に載っていた図では、こうなっている。

 
アジャイル開発・ウォーターフォール開発

 要するに、「機能単位順次開発」ということである。

 記事の中に「アジャイル開発」と書かれていると、わざわざ調べないと理解できないが、「機能単位順次開発」と書かれていれば、それだけで概要は分かり、無駄な時間を費やさなくてすむ。

 

漁獲量ランキング トップは鰯か鯖か

農水省の広報誌 】に魚の種類別の漁獲量のランキングが載っていた。

漁獲量

 イワシがトップかと思っていたら、サバがトップだった。

 だが、よく見ると、マイワシが2位、カタクチイワシが5位、ウルメイワシが10位であり、3種の漁獲量を足すと、サバよりも多い。

 単に「イワシ」として、「サバ」と比べれば、「イワシ」がトップと言うことになる。
 
 また、サバは、マサバとゴマサバが漁獲量が拮抗しているが若干、ゴマサバの方が多いようであり、「サバ」を二つに分けて集計すると、トップがマイワシで、2位3位に、ゴマサバ、マサバが来ることになる。

 農水省の上の図は、サバ、イワシの一方のみを細かく分類してランキングを掲げている点で、「恣意的」と言わざるを得ないだろう。

30メートルを超える枝の生い茂った場所まで近づけるのはヘビだけ

 ヘビ嫌いの人が多い理由について、【ほとんどの人がヘビを嫌う理由 秘密は6500万年前の太古にあった】と言う記事があった。

「人間の祖先は6500万年前から樹上生活を始めました。当時、樹上のサルを捕食できるのはワシやタカの猛禽類ネコ科の動物、そしてヘビですが、30メートルを超える枝の生い茂った場所まで近づけるのはヘビだけだったでしょう。そのため、サルはヘビのカモフラージュはすばやく見つける必要がありました。脳内でヘビに敏感に反応する領域が発達し、すぐに恐怖を感じ対応できるよう進化したと考えられます」


 ぼんやり読んでいると納得してしまいそうだ。

 だが、「ワシやタカの猛禽類」は「ネコ科の動物」と違って、「30メートルを超える枝の生い茂った場所」に近づけないはずはない。

 なぜ、「ヘビ」だけなのか。

 ここからは私の憶測だ。

 「ワシやタカの猛禽類」は、枝を登ってくるのではなく、空中から飛来するのであるから、ヘビのように「カモフラージュ」すると言うことがなく、「すばやく見つける」必要はなかった、ということかもしれない。

 あるいは、「ワシやタカの猛禽類」は、見つけたところで、逃げようがなかったので、「すばやく見つける」意味がなかった、ということかも知れない。

 いずれにせよ、「30メートルを超える枝の生い茂った場所」に近づけるのが「ヘビだけ」というのは、誤りである。

「IT導入補助金2020

 新型コロナウイルス対策の一環として、様々な施策が行われているが、【「IT導入補助金2020」に関する説明】の冒頭には、次のように書かれている。

 (非常に分かりにくい文章なので、とりあえずは、背景に色付けした部分にだけ注目して、ざっと目をとおしていただきたい)
特別枠


 最初の段落では、特別枠で推進しようとする具体的な対策として、3つ、「サプライチェーンの毀損への対応」、「非対面型ビジネスモルへの転換」、「テレワーク環境の整備」が挙げられている。

 ところが、第3段落の「遡及申請可能期間中の契約の実施」の特例を設けた理由の説明においては、「サプライチェーンの毀損への対応」はなく、「非対面型ビジネスモルへの転換」と「テレワーク環境の整備」の順番が逆転している。

 ということは、「サプライチェーンの毀損への対応」については、「遡及申請可能期間中の契約の実施」に関する特例は認められないように思える。

 ところが、ずっと後ろ(11頁)を見ると、「遡及申請可能期間に導入済みのITツールの登録について」という項目があり、そこでは、「サプライチェーンの毀損への対応」も対象として書かれている。

 そういうことであれば、冒頭の第3段落においても、「サプライチェーンの毀損への対応」を記載すべきだったということになる。

 また、「非対面型ビジネスモルへの転換」と「テレワーク環境の整備」の順番の逆転についても、何の意味があるのか分からない。

 意味がないのであれば、冒頭の第1段落と同じ順番で一貫すべきである。

 このような無頓着な削除、順番の入れ替えは、文書作成者の内心では何らかの意味があったのかも知れないが、実際の補助金の要件に関する限り、3つの具体策については区別されていないのであるから、内心での意味づけを、表現に持ち込むのは、読み手を混乱させるだけである。

 こういう書き手こそ、「時間泥棒」の名にふさわしい。





 
 



特別定額給付金、口座がない場合

 新型コロナ対策の特別定額給付金に関する記事【朝日新聞 2020.5.1】に、次のような記載がある。

 郵送の場合は、市区町村から郵送で申請書が届く。住民票上の世帯主が銀行などの口座情報を書き入れ、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類の写しをつけて返送する。役所で確認できれば、指定口座に世帯全員分の給付金が振り込まれるしくみだ。

 マイナンバーカードがあれば、インターネット上のサイト「マイナポータル」でも申請できる。こちらも世帯主が世帯全員分を一括で申し込むのが原則だ。

 ただ、口座を持たない人や金融機関から自宅が遠い場合などに限り、市区町村の窓口でも申請できる


 原則として郵送で申請し、口座に振り込まれるのだが、例外的に、口座を持たない人は、窓口で申請できる、ということのようだ。

 だが、口座を持たない人が窓口で申請できるとして、受取はどうするのか?

 おそらく、窓口で受け取れるのだろうが、そのことは明示されていない。ひょっとすると、現金書留で送られてくるのだろうか?

 そんな疑問をもって調べてみると、【中日新聞 2020.4.23】に、こう書かれていた。

口座を持たない人などには、市区町村の窓口での申請や受給も認める。


そもそも、申請方法、受給方法、それぞれについて、以下のとおり、3通の方法が考えられる。

 申請方法
   郵送
   ネット
   窓口

 受給方法
   口座振込
   現金手渡し
   現金書留

 記事を書くなら、申請方法だけでなく、受給方法についても、同時に書かなければ、情報として不完全であることは、いうまでもない。

 「いうまでもない」ことが、こんなふうに、できていないのが不思議である。

 漢字の誤変換などは、いくら気をつけていても間違うのは、しかたないと思えるのだが、上記のような情報の欠落は、注意力が及ばなかった、というものではない。

 普通に考えながら文章を読んでいれば、給付方法に関する疑問が生じるはずなのだが、記者にも校正担当者にも、そういった疑問が生じなかったということである。

 今回の記事に限った話ではないが、私は、決して、あら探しをしようと思って読んでいるのではない。文章の内容を理解しようと、考えながらよんでいると、自然に、疑問を生じたり、違和感を感じたりしてしまうのである。




7日周期の陽性者数

 新型コロナウイルスの検査の陽性者数について、1日ごとの数字が、【東京都のサイト】に載っている。

東京陽性グラフ-5-2-1


 月曜日は検査数が少ないため陽性者数も少なくなるという情報があったため【YAHOOニュース 2020.4.6】、実際にそうなのか確かめようとしたのだが、横軸の目盛りに書かれている日付が、4,9,14・・・と、5日毎になっている。

 これでは、月曜毎の減少を確かめるのは面倒だ。

 ここは、以下のように、月曜日だけ、つまり、7日毎に日付を記載すべきである。

東京陽性グラフ-5-2-2


 これなら、月曜日に陽性者数が少なくなっていることが一目で分かる。

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「時間泥棒」仕置人 (改称予定)

Author:「時間泥棒」仕置人 (改称予定)
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 玉石混淆の情報が溢れる社会の中で、効率よく、的確に、情報を取得し、提供するには、どうすればいいのか、ということを常に考えています。

 ところが、そんなことには無頓着な人も多いようで、読者に対する配慮の一欠片もない文章を目にすることがあります。

 難解な文章で読者の貴重な時間を奪ってしまう人達のことを、「時間泥棒」と名付けました。

 このブログは、「時間泥棒」を立派に更生させることを目的として開設したものです。

 記事を読んで、自分も「時間泥棒」かな、と思ったら、早速、改めて下さい。また、あなたの廻りに「時間泥棒」がいたら、あなたの力で立派に更生させてあげて下さい。

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