it took about 38 minutes  起点が大事

 もう1年も前のことだが、北朝鮮のミサイルが発射されたという誤報に関する記事の一節だ【VOA Japan Gets False Missile Warning, After Hawaii Incident】。

誤報訂正-1

The mistaken alert was discovered within 20 minutes. But it took about 38 minutes for officials to send a correction.


  一応、和訳すると、こうなる。

誤報は20分以内に発見されたが、訂正が発表されるまで38分かかった。


 一見、何の問題もないようだが、「38分」の起点が、「誤報」の時点なのか「発見」の時点なのか分からない。

誤報-4

 以下のように、起点を明示すれば、誤解の余地はない。
 

   誤報は20分以内に発見されたが、誤報から訂正まで38分かかった。

   誤報は20分以内に発見されたが、発見から訂正まで38分かかった。



----- 追記 2019.4.5 -------------------------------------------------------------------

 真相が気になって調べたところ、【Wikipedia 2018 Hawaii false missile alert】に、次のように書かれていた。

At 8:45 a.m. HST, 38 minutes after the initial alert was sent to smartphones in Hawaii, a second emergency alert was sent, which stated:
There is no missile threat or danger to the State of Hawaii. Repeat. False Alarm.


 38分というのは、誤報から訂正までの時間ということだった。

幼年時代を過ごした都内新宿区の賃貸アパートに住む 特定物か不特定物かを明確に

 60歳で弁護士を辞め推理小説を書き始めたという深木章子氏の「鬼畜の家」(講談社文庫)115頁の一節である。

由紀名は幼年時代を過ごした都内新宿区の賃貸アパートに住むことに決めた。


 以前住んでいたのと同じアパートに住むことにしたのか否か、決め手はない。

 つまり、文法上は、以下の、いずれの意味とも解されるのである。

【1】 由紀名は幼年時代を過ごした都内新宿区の賃貸アパートに住むことに決めた。

【2】 由紀名は幼年時代を過ごした都内新宿区の賃貸アパートに住むことに決めた。


 かぎ括弧を使わずに書き分けるとすれば、以下のようになる。

【1】 由紀名は幼年時代を過ごした、都内新宿区の賃貸アパートに住むことに決めた。

【2】 由紀名は幼年時代を過ごした都内新宿区で賃貸アパートに住むことに決めた。


 こんな例は、どうだろう。

私は司法試験受験時代から親しんでいる模範六法を今でも使っている。


 理屈の上では、「模範六法」というのは、実際に受験時代に使っていた模範六法そのもの、という可能性もある。

 けれども、法律の改正が頻繁に行われ、年々新しい判例も加わるのであるから、何年も前の受験時代の六法を使うことは、通常、ありえない。そうすると、「模範六法」は、「模範六法」という名前で毎年発行される書籍のことを指すことは、明らかである。

 逆に、こんな例はどうだろう。

冬彦は、子供の頃から親しんでいる木馬を今でも使っている。


 この場合は、まさに子供の頃から使って疵や手垢のついた木馬を指していることは明らかである。

 ここまで見てきたとおり、名詞は、その名称で呼ばれるものの一つを指す場合(模範六法)と、特定のものを指す場合(木馬)とがある。

 そして、文脈から、どちらであるか明らかな場合(模範六法、木馬)もあれば、そうでない場合(冒頭の賃貸アパート)もある。

 文脈から明らか、という場合を除いて、読点「、」を付けたり、助詞を工夫するなどして、誤解の余地のないようにしなければならない。

司法試験の受験資格別出願者数の推移

 【司法試験受験者の属性  情報伝達における二つの重要な視点】の追記欄に受験資格別の出願者数の推移のグラフを掲載した。

司法試験-受験資格-推移

 半月あまりたって見直してみると、一つ一つは小さなことではあるが、いくつか気になる点が出てきたため、改訂版を作成した。

司法試験-受験資格-推移-改訂

 どこが変わったか、なぜ変えたか、考えてほしい。

 ● 拡大幅
  
   拡大幅を倍近く大きくした。
   これで、一層、微妙な変化も視覚化された。

 ● 目盛線

   50人ごとの目盛線を入れた。
   その結果、微妙な違いでも、目盛線までの距離の違いにより分かるようになった。
  
 ● 凡例の並び

   折れ線は、上から、橙、青、緑、青破線となっているので、凡例も、左から、同じ順にした。
   改訂前の凡例は、左から、青、橙、緑、青破線となっていて、折れ線の順番と異なるため、若干の混乱を招いていた。

 ● 凡例の文字

   修了予定となっていたのを修了見込にした。
   グラフの元になった表では、「予定」ではなく「見込」になっていたので、それに合わせた。

   予定も見込も同じようなものだが、予定は「本人が勝手に思っている」というニュアンスがあるのに対して、見込は客観的にも、その可能性が高いという感じがするが、結論としては、どちらでもいいと思う。

   ただ、表とグラフで用語を統一しておかないと、注意深い読者に「なにか違うのだろうか」といった無用な疑問を抱かせることになるので、不統一は避けなければならない。

 いずれも、この程度のことかと思われるかもしれないが、気づいた以上は、放っておくことはできない。

 そんなことを書きながら、テレビドラマなどでの、こんなシーンを想い出した。

 陶芸家が、工房で、でき上がった作品を取り出すのを、弟子や関係者が固唾を飲んで見守っている。出てきた作品を見て皆が溜息を息をつき、口々に賞賛する。陶芸家の動きが一瞬止まり、突然、険しい表情になる。「駄目だ!」という声とともに、作品を床に投げつける。

 そういう拘りを持ち続けることが大事だと思う。

 「神は細部に宿る」という言葉もある。


司法試験合格率の男女差

 司法試験の男女別の合格率に差があるそうだ。以下の表は【Schulze BLOG】に掲載されていた表だが、元々は【早稲田大学法務研究論叢】に掲載されたものだ。

男女別合格率-表

 これまでも述べた来たように、数字だけの表を見ても、すぐには理解することができない。こんなときは、グラフにするに限る。

男女別合格率-グラフ1

 グラフだけでは物足りなければ、こんなふうに、数字をグラフの中に入れることもできる。

男女別合格率-グラフ2

 概要だけでなく、詳細な数値まで分かる点は優れているが、グラフ上に細かな数字がごちゃごちゃ並んでおり、煩雑な感じもするので、一長一短である。

 なお、このブログに貼り付けたグラフは、エクセルで作ったものを画像にしたものだが、元のエクセルのグラフなら、マウスポインタをグラフ上の小さな丸に当てれば、数値が表示されるようになっている。

 

京都市立図書館の概要  データバーの利用

 京都市立図書館は市内に分館が多数あるのだが、その概要がウェブサイトで公開されており、【京都市図書館の概要】の「京都市図書館統計概要 平成29年度統計数値等(PDF形式:2,890KB)」を見ると、こんなふうになっている。

図書館-1


 情報量としては十分なのだが、文字と数字だけであり、直感的には分からない。そこで、こんな表を作ってみた。

図書館-2

 これなら、いつ頃できたのか、どれくらいの広さなのか、ということが、一目で理解できる。

 エクセルの「データバー」という機能を使ったのだが、非常に便利な機能である。

 いくつか工夫した点を列挙する。

 ● 図書館名の記載
   ・ 各館に共通の「図書館」は、省略
   ・ 館名の冒頭にスペースを入れた
      エクセルの初期設定では、左詰で罫線に密着していて、見ていて息苦しく感じる

 ● 開館年月日の記載
   ・ 昭和 → 昭
   ・ 年、月、日 → 省略(代わりに、数字を、小数点で区切った)
   ・ 数字が一桁の場合、前に"0"を追加し、全体の長さを均一にした。
     "0"ではなく、スペースを挿入した方が見栄えがいいのだが、エクセルに、その機能がないのが残念である。

 ● 開館年月日のデータバー
   ・ 縦に昭和と平成の区切りの線を入れた
 
 ● 建物延床面積のデータバー
   ・ 縦に500㎡の線をいれた
       500㎡前後の館が多いことから、ここに線が入ることによって、比較が容易になる。


1次予選から初の本戦入り  何と対比しているのかを明確に

五番勝負の舞台へ火花 ヒューリック杯棋聖戦本戦 ベスト8名乗り 産経 2019.3.18】という記事の中に、次のような記述があった。

(本戦入りには、原則として1次予選から勝ち上がる必要があるが、前回の棋聖戦の成績や他の棋戦での成績によって、2次予選からの本戦入りや、予選なしでの本戦入りがある)

 1次予選から初の本戦入りを果たした八代六段 


 何となく分かったような気になる記事なのだが、少し考えると、分からない。「初の」とあるのだが、どういう意味で「初」と言えるのか、ということだ。3とおり考えられる。

【1】 棋士の中で、1次予選からの本戦入りを果たした者はいなかった。今回、八代六段が、初めて、一次予選からの本戦入りを果たした。

【2】 八代六段は、本戦入りしたことはあったが、1次予選からの本戦入りはなかった。今回、初めて、1次予選からの本戦入りを果たした。

【3】 八代六段は、本戦入りしたことはなかった。今回、初めて、本戦入りを果たしたが、今回の本戦入りは、1次予選からの本戦入りである。 


 「初の」で対比されているのが、全棋士の経験なのか、八代六段本人の経験なのか、八代六段だとして、「1次予選からの本戦入り」が初なのか、「本戦入り」が初なのか、曖昧である。頭の整理のために、次のような表を作ってみた。

八代棋聖戦


 赤枠が今回の実績で、対比されるのが、左の【1】~【3】の灰色の枠の部分である。

 似たような話で、こんな例もある。

  20歳になって初めての酒を飲んだ。

  【2】 19歳でも酒を飲んだことがあるが、20歳になって酒を飲んだのは今回が初めてだ。

  【3】 20歳になるまで酒を飲んだことはなかったが、今回、初めて酒を飲んだ。

  【2】【3】は、初めの例の【2】【3】と同じ構造である。構造が対比できるよう、二つ並べてみた。

酒を飲む

八代棋聖戦


 なぜ、酒を飲んだ話には、【1】に相当するものがないのか。

 20歳になって酒を飲んだものがいない、などということは、およそ、ありえないからである。

 例を変えて、「70歳を過ぎて初めて素手でヒグマを倒した」という話なら、【1】のようなことも考えられるだろう。70歳を過ぎて素手でヒグマを倒した人がいない可能性もあるからである。

Aは、70歳になって、初めて、素手でヒグマを倒した。

【1】 70歳以上で素手でヒグマを倒した者はいなかった。今回、70歳のAが、初めて、素手でヒグマを倒した。

【2】 Aは、70歳になる前に素手でヒグマを倒したことはあったが、今回、70歳になって初めて、ヒグマを倒した。

【3】 Aは、素手でヒグマを倒したことはなかったが、今回、70歳になったAは、生まれて初めて、素手でヒグマを倒した。 


これについても、図表をかかげるので、比較してみてほしい。

ヒグマ倒し


 今回の話は、これまでの記事と比べても、かなりマニアックな印象を持たれたかも知れない。

 けれども、こういった思考訓練は、「分かりやすさが第一」のための基礎体力を身につける上で、有用だと思う。

 実戦では出ないようなアクロバティックな手順の詰め将棋であっても、日頃から解く練習をしておけば、実戦での読みを鍛えるのに役立つのと同じである。




古参ファンとにわかファン  順番を対応させる

 【タダスケの日記 予備試験と同居しても、ロースクールは法曹養成がうまいと思えるか?(国学院大法科大学院、募集停止)】に、こんな記述がある。

「好き」というのも相対的なものである。たとえば、あるアーティストのヒット曲をちらっと聞いて「好き」と言うのも、インディーズ時代から何十年と追っかけて「好き」と言うのも、言葉にするならば「好き」なわけである。

 このズレから、いわゆる「古参ファンとにわかファン」みたいな揉め事も起こるんだろうが、その意味で言えば、私と三十一歳女性は、同じネコ好きでもレベルがぜんぜん違う。


 どこに引っかかるのか、次を見てもらおう。

「好き」というのも相対的なものである。たとえば、あるアーティストのヒット曲をちらっと聞いて「好き」と言うのも、インディーズ時代から何十年と追っかけて「好き」と言うのも、言葉にするならば「好き」なわけである。

 このズレから、いわゆる「古参ファンにわかファン」みたいな揉め事も起こるんだろうが、その意味で言えば、私と三十一歳女性は、同じネコ好きでもレベルがぜんぜん違う。


 意味が対応しているものを、それぞれ、背景色を色分けして、水色とピンクに分けたのだが、水色、ピンク、ピンク、水色の順番になっている。

 水色、ピンク、水色、ピンクの順の方が分かりやすいに決まっている。

 文章を読むときは、当然のことだが、頭の中で概念を整理しながら読んで行く。その整理の流れに沿った記述は理解しやすいが、その流れと逆の記述があると、戸惑ってしまうのだ。
 
 これと似ているのが、説明図上での配置と現実世界での配置の対応だが、以下に書いたことがある。

        【前列右から・・・
        【市ヶ谷キャンパス・・・


 あと、「古参ファンとにわかファン」というのは、「と」と「にわか」が一体として「とにわか」となる。「にわかファンと古参ファン」とすれば、そんなことはない。

法科大学院か予備試験か  比較させないための「工夫」

 法科大学院離れを食い止めるため、大学院在学中の司法試験受験を認めることになりそうだ【朝日新聞 2019.3.13 法曹養成を2年短縮 法科大学院反発も 法案閣議決定】。

 記事の中で、制度を図解して対比している。

資格取得


 法科大学院経由で法曹資格を取得するには、現行で8年かかるところが、新制度だと6年になると書かれている。

 他方、法科大学院を経由せず、予備試験ルートを取る場合は、「人によって期間が変わる」と書かれている。

 法科大学院ルートでも、浪人、留年などがあるのだから、「人によって期間が変わる」のだが、予備試験ルートの場合にだけ、あえて、「人によって期間が変わる」と書いているのだ。狙いは、何だろうか。

 予備試験ルートの場合、予備試験は大卒でなくても受けられるため、大学の1年生から予備試験を受け、合格すれば、翌年は司法試験を受け、その後、1年の司法修習を受ければ法曹資格を得ることができる。

 そうすると、予備試験ルートの場合、「取得まで約3年」と書くべきことになる。

 だが、そんなことをすれば、法科大学院ルートは、予備試験ルートと比べると、圧倒的に無駄な時間を要することが明白になる。

 法科大学院の存続を願う朝日新聞社の意向が、このような解説図になったのだろうか。

 予備試験ルートの優位性を見えなくするための「工夫」は、「取得まで約3年」とすべきところを「人によって期間が変わる」と曖昧にした点だけではない。

 図を見ると、「法曹資格取得」の記載は、予備試験ルートと新制度の法科大学院ルートで、同じ高さのところに書いてある。

 その結果、なんとなく、新制度では、予備試験ルートと同じ年限で法曹資格を取得できるように思ってしまう。実際は、予備試験ルートの倍かかるのだが、こういった誤った印象が植え付けられるのだ。

 なお、現実には、大学の1年生で予備試験に合格するのは相当に困難であり、3年生で予備試験合格、4年生で司法試験合格、その後、1年間の司法修習で、法曹資格取得まで5年というのが、現実的なルートである。それでも、新制度の法科大学院ルートよりも、1年早い。

 もちろん、予備試験ルートでは、制度上は、個人の資質と努力次第で、「取得まで約3年」であることは間違いない。法科大学院ルートの場合、超人的な資質と超人的な努力をもってしても、新制度で「取得まで約6年」である。

 合理的に考えて、こんな回り道を選択する理由はない。

----- 追記 2019.3.15 -------------------------------------------------------------------

 法科大学院ルートが回り道であることが一目で分かるような解説図を書いてみた。

資格取得-2


 これなら、法科大学院ルートが、新制度でも、予備試験ルートの倍の時間がかかる、壮大な回り道であることが、一目で分かるだろう。

 元の解説図と比較できるよう、横に並べてみた。

資格取得  資格取得-2


 「法曹資格取得」の記載の位置が、そのために要する年限の長さに対応しているため、直感的に、予備試験ルートが半分の時間ですむことが見て取れるだろう。

 解説図は、このように、問題の本質を直感的に理解させるものでなければならないということだ。

電源喪失の原因  分かりやすくするための、マストアイテム 読点、態(能動/受動)、助詞、かぎ括弧

 せっかくの内容なのに、「分かりやすさ」に十分な配慮が払われていないために読者を遠ざけているサイトを見る度に思う。

 もったいない!

 本日の素材は、【庶民の弁護士伊藤良徳のサイト 福島原発全交流電源喪失は津波が原因か(その8)】の冒頭の「ここがポイント」の中の一文だ。

原子力規制委員会は事故進展中電源復旧のために電源盤を操作した可能性をまったく検討もせずに事故3年後に現場検証した電源盤を電源喪失の瞬間とまったく同じ状態という前提で議論している


 意味を理解するまでに、何度も行きつ戻りつしなければならない。

 最大の原因は、とにかく長く、読点「、」が一つもないことだ。

 そこで、「分かりやすく」するために、最小限、手をいれてみた。

原子力規制委員会は、事故進展中に電源復旧のために電源盤が操作された可能性をまったく検討もせずに、「事故3年後に現場検証した電源盤が電源喪失の瞬間とまったく同じ状態」という前提で議論している


 変更点が分かるよう、元の文とならべ、変更箇所にマーカーを引いた。

原子力規制委員会は事故進展中電源復旧のために電源盤を操作した可能性をまったく検討もせずに事故3年後に現場検証した電源盤を電源喪失の瞬間とまったく同じ状態という前提で議論している

原子力規制委員会は事故進展中電源復旧のために電源盤が操作された可能性をまったく検討もせずに事故3年後に現場検証した電源盤電源喪失の瞬間とまったく同じ状態という前提で議論している


● 読点「」をつける

● 漢字が連なるところに、平仮名「」を入れる

 漢字が十文字も連なると、切れ目が分からなくなる。適宜、平仮名、読点「、」等を入れ、意味の塊を視覚化することによって、ずっと読みやすくなる。以前の記事【スペースの効用】を参照。

● 主語のない能動態「を操作した」を受動態「が操作された」に変える

  一般論として言えば、受動態より能動態の方が分かりやすい。

 だが、能動態でも、主語が省略され、しかも、その能動態と結びつく主語候補(ここでは、原子力規制委員会)が存在する場合は、分かりにくくなる。そんなときは、受動態にすればよい。

● かぎ括弧「」でくくる

● 「を」を「」に




精神科病院からやっと退院できたと思ったら・・・  主語の省略に注意

 今年もらった年賀状の出だしの部分だ。

精神科病院からやっと退院できたと思ったら・・・


 そこで、思わず目が止まってしまった。

 思い起こすと、2年前、彼女のお陰で細やかな印税収入があったので御礼にご馳走したいというメールをしたのが最後だった。結局は、それは実現せず、それっきりになっていたのだが、この間、いったい何があったのだろうと、あれこれ考えてしまった。

 そんなことを思いながら読み進めて行くと、こうなっていた。
 

精神科病院からやっと入院できたと思ったら、ヘルパーやディサービスの利用を思うようには受け入れてくれない被後見人・・・


 なんだ、入院したのは、本人ではなく「被後見人」だったのだ。人騒がせな年賀状だ。

 主語が省略されているときは、普通は、「私が」「私は」が省略されているのだと思い込んでしまう。と言うことは、「私」以外の主語は、省略すべきではない、ということだ。

 主語の省略については、【私が殺人罪で逮捕されたときから・・・】にも書いた。








合格率のパラドックスは、なぜ生じるか  図解

 昨日の【司法試験の合格率  合格率のパラドックス】で、【合格率のパラドックス】に触れたが、このパラドックスが、なぜ生じるのかを、少し考えてみた。

 まず、そこにも挙げた、ロースクール修了生の司法試験合格率に関する説例を、以下に再掲する。 

合格率パラドックス・表


 男女とも、A大学の方が合格率が高いのだが、合格率の高い女子の数がA大学は極端に少ないため、全体の合格率に対する女子の合格率の影響が少なく、結果として、全体の合格率では、B大学の方が高くなっているのだ。

 このことが直感的に理解できるよう、次のような図表を作成してみた。小さな長方形のタイルは、学生一人を表す。

合格率パラドックス・グラフ


各大学の男子、女子、それぞれの合格率は、青、赤のタイルのブロックの高さで表される。男女併せての合格率は、赤のタイルを青のタイルの上に移すことによって、男女差をならしたときの、全体としてのブロックの高さ(黒の点線)となる。

 そうすると、男女ともに合格率の高いA大学では、女子の数が少ないため、全体を押し上げる効果が少なく、他方、B大学は女子が多いため全体を押し上げる効果が大きく、結果的に、全体の合格率が高くなるのだ。

 なお、このパラドックスは、【シンプソンのパラドックス】と呼ばれているそうだ。




 

司法試験の合格率の推移  合格率のパラドックス

 本稿は、Schulze 氏の指摘【法科大学院 未修コースへの進学の危険 コメント 3】を受け、訂正した。

本文の変更に伴い、その下の「追記」も訂正したが、追記の日付は更新おらず、最初に追記を記載したときのままである。

なお、訂正前のものは、【インターネットアーカイブ】にある。

----- 以下、2019.3.11 訂正後のもの -------------------------------------------------------------------

 【Schulze BLOG 3019.03.09 法科大学院 未修コースへの進学の危険】に掲載されている司法試験の合格率につて、グラフを作成した。

司法試験合格率-訂正2


 折れ線の色分け等については、以下のように考えた。

 ● 全体の合格率は、内訳との対比が明確になるように、無彩色(灰色)とし、線も太くした。

 ● 内訳については、破線で示すのも一案だが、今回は、全体の方を、無彩色で太くすることによって、内訳との違いを示したので、ことさら破線にする必要はないと考え、実線にした。

 ● 既習、未習の色分けは、韻を踏んだ。(意味不明の人は、【2019.3.7 ロースクール入試の現状  グラフと表の連繋】の追記欄を参照)

----- 追記 【合格率のパラドックス】 -------------------------------------------------------------------

 平成26年と平成28年を比べると、全体の合格率は、僅かではあるが、増えている。

 ところが、である。

 その内訳である予備、既習、未習、は、いずれも、平成26年より平成28年の方が減っているのだ。

 一般常識からすると、予備、既習、未習の合格率が全て下がっているのであれば、それを併せた、全受験者の合格率も下がるはずだ。

 ところころが、そうなっていない。

 それは、受験者全体の合格率の足を引っ張っている未習者の司法試験受験者が大幅に減ったために、受験者全体の合格率に与える影響が小さくなったことが原因である。

 これと同様のことは、男女別の司法試験合格率を例にして書いたことがある【合格率のパラドックス】。

----- 追記 2019.3.10 -------------------------------------------------------------------

 パラドックスの原因について考えてみた【合格率のパラドックスは、なぜ生じるか  図解】。


五歳の子供だったが・・・  「が」は逆接とは限らない

 「火星のプリンセス」(創元推理文庫)8頁に、こんな一節がある。

カーター大尉のことを思い出すとき、まず最初にわたくしの頭に浮かぶのは南北戦争が勃発する直前、大尉がバージニアのわたくしの父の家で過ごした数か月のことである。当時まだほんの五歳の子供だったが、わたくしはジャックおじさんと呼んでいた・・・


 「五歳の子供」だったのは、カーター大尉なのか、それとも、「わたくし」か。

 カーター大尉のことを、ジャック「おじさん」と呼んでいたというのである。常識的に考えて、「おじさん」が五歳のはずもなく、五歳というのは、「わたくし」のことと考えるのが自然かも知れない。

 だが、その直前に、「ほんの五歳の子供だったが」と、「逆接」の助詞が使われている。そうすると、カーター大尉は、五歳の子供でありながらも、やたら大人びた言動をしていたため、「わたくし」がからかって、ジャック「おじさん」と読んでいたのかもしれないと考えたのだ。

 ただ、「が」というのは、必ずしも、逆接の意味で使われるとは限らず、単に文と文を繋ぐために何気なく使われることも多いので、この場合も、そういう用法の可能性もある。

 従って、続きを読まなければ、「五歳」だったのが誰かは分からない。

当時まだほんの五歳の子供だったが、わたくしはジャックおじさんと呼んでいた、長身で色浅黒く、さっぱりとひげを剃った筋骨たくましい人物のことをよく覚えている。


 「ひげを剃り、筋骨たくましい」となれば、どう考えても、五歳児ではない。従って、五歳の子供は「わたくし」ということになる。

 では、続きの部分が次のようになっていたら、どうだろう。

当時まだほんの五歳の子供だったが、わたくしはジャックおじさんと呼んでいた、やけに大人びた口をきく少年のことをよく覚えている。


 これなら、「五歳の子供」は、カーター大尉と言うことになる。もちろん、ここでは、「が」は逆節の助詞として使われている。

 単語の意味が多義的で、意味を文脈で確定せざるを得ないことは多いのだが、この例のように、その単語の後ろに書いてあることを読まなければならないとなると、ストレスになる。

 他方、多義的な単語を使うにしても、その単語の前に書かれている内容から単語の意味が確定できるのであれば、ストレスを感じることなく、読み進めることができる。

 実際に文章を書く際には、書き手の頭の中には、全体像が頭の中にあるため、つい、多義的な言葉を使い、しかも、その多義的な単語の後ろの部分を読まなければ単語の意味を確定できないということにもなりかねないので、注意が必要だ。

 文章を書いて1週間くらいして読み返して見ると、書いたときと比べると、全体像がぼんやりとしてくるため、多義的な言葉を使うことによって意味を取りにくくなっている箇所があることに、自ずと気づくことになる。
 
 ところで、この「火星のプリンセス」というのは、中学一年頃、夢中になって読んでいた、バロウズの「火星シリーズ」の中の一冊で、先日、友人と話しているときに、たまたま話題に上ったため、懐かしくなって、図書館で借りてきたものだ。

 半世紀ぶりに手にした文庫本の表紙の絵は、当然のことながら、当時の記憶のままだし、「カーター大尉」や火星のプリンセスの「デジャー・ソリス」といった名前を目にすると、世の中のことを何も知らずに何の悩みもなかった、あの頃が、やたら懐かしく感じられる。

----- 追記 -------------------------------------------------------------------

 冒頭に引用した部分の原文は、以下のようになっている【The Project Gutenberg EBook of A Princess of Mars

My first recollection of Captain Carter is of the few months he spent at my father's home in Virginia, just prior to the opening of the civil war. I was then a child of but five years, yet I well remember the tall, dark, smooth-faced, athletic man whom I called Uncle Jack.


英語の場合、このように、嫌でも主語を書かざるを得ないので、冒頭の例のような曖昧さは生じない(ただし、英語でも、主語のない、分詞構文のような例外はある。)。




ロースクール入試の現状  グラフと表の連繋

 ロースクールの入試に関するデータが【Schulze BLOG 法科大学院全国統一適性試験は2019年度も実施せず】に掲載されているが、これをグラフと表にしてみた。

ロー入試グラフ-1

ロー入試グラフ-2

ロー入試表


 ● 表の項目欄の背景色

   出願者、受験者などの項目の背景は、折れ線グラフと直感的に対応させることができるようにするために、同じ色を使い、実線はベタ塗り、破線は斜線を対応させた。

 ● データ欄の背景

   5年ごとに背景を薄いグレーにした(ただし、最初は4年)。
   目的は、以下のとおり。
   ・ 行を左から右に見ていくうちに、視線が思わず別の行に移動してしまわないようにする。
   ・ 5年ごとの、大まかな変動を分かりやすくする。

----- 追記 2019.3.7 -------------------------------------------------------------------

 「わがままなお願い」があったので、ロースクールの入学者の既習未習の内訳についても、グラフにしてみた。

ロー入試グラフ-3

 既習、未習の折れ線の色で悩んだのだが、結局、既習は黄色、未習は緑、と韻を踏むことにした。なんといっても、法科大学「院」のグラフである。

 また、【黄色に注意】に書いたように、黄色は、白の背景だと見にくいので、既修者の黄色のマーカーは、黒で囲んだ。

 結果的に、黄色と緑の識別が困難な人にも、既習、未習の区別が容易になったのではないかと思う。
 
色覚異常

 色の見え方の個人差については、【色覚異常の人が見ている世界はどれだけ違う? 再現してみた】に掲載されている上記のような写真で実体験できるので、グラフで色分けする際の参考になる。

 なお、上記のサイトの作成者は「色覚異常」だそうだが、サイトの名称などには「色覚異常」「色盲」「色弱」という言葉を使っているものの、「異常というよりは色の見え方の個性」だと思っているとのことである。

 確かに、さまざまな個性があっても、多数が「正常」、少数が「異常」とされることが多いのが、この社会であるが、社会の見方は、時代とともに変わるものである。私が子供の頃は、左利きは「ぎっちょ」と呼ばれ矯正の対象とされていたが、最近では、この言葉を聞くことは希である。

 話は変わるが、「わがままなお願い」は、大歓迎である。「健康のためなら死んでもいい」という人がいるが、私は、「分かりやすさのためなら死んでもいい」とさえ、思っているのだ(民法93条参照)。

 そういうわけで、「わがままなお願い」に対しては、「気まぐれな対応」で、お応えすることにはなるので、その点は、了承されたい。

----- 追記 2019.3.16 -------------------------------------------------------------

 ひと口に色覚異常といっても、いくつかの類型があり、【「色覚障がい」の疑似体験】では、果物、信号などの様々な対象について、色覚異常の類型ごとの見え方を疑似体験できる。




 


  

司法試験出願者の属性  情報伝達における二つの重要な視点

 【平成31年(2019年)司法試験出願者数【速報値】4,930人(昨年▲881人、15.2%減) ついに五千人割れ、8年連続減少、ピーク時(平成23年)から58.5%減、想定実受験者数は4,365人前後?】という記事に、今年の司法試験出願者に関する情報が掲載されている。

 掲載されているのは、文字情報だけなので、グラフにしてみた。

 
司法試験-性別


司法試験-受験資格


司法試験-選択科目


司法試験-試験地


 単なるグラフではなく、表の数字と一体となっているため、情報伝達における、二つの重要な要請が、ともに充たされている。

  ● 厳密な情報を正確に伝達する
  ● 概要を一瞬で伝達する

 この両者の要請は、なかなか両立しがたい場合もあるのだが、今回、扱った程度の単純な情報であれば、このように両立が可能である。

 なお、「両立」と書いたものの、受験資格のグラフについては、スペースの関係上、受験資格を厳密には記載していないので、完全に両立しているとは言いがたい。

----- 追記 -------------------------------------------------------------------
 
 受験資格別の出願者数の推移についても、グラフにしてみた。

 
司法試験-受験資格-推移


 予備試験と修了見込(+予備試験)は、他の受験資格と比べて数値自体が小さく、変動が分かりにくい。

 そこで、その部分だけを抜き出して、縦方向に約5倍拡大した。その結果、この二つの受験資格についても、その変動が、はっきりと可視化されたと言える。

 グラフには、【「予備試験を含めて考えれば法曹志望者の数は減っていない」は本当か?】のコメント 9 (1) で指摘されたような【数値の変動幅が小さい場合には変化が意識されない】といった弱点があるのだが、こうした工夫により回避することができる。

 あと、「分かりやすく」するための工夫として、修了見込(+予備試験)の折れ線が青の破線となっていることにも注目してほしい。単なる修了見込を青の実線としたことに合わせて、同じ青色とし、ただ、予備的に予備試験合格も受験資格として利用していると言う点で、純然たる修了見込とは異なるということで、破線としたものである。

 この点は、予備試験合格者ということから、緑色の破線にする方が適切だったかも知れない。

 いずれにせよ、グラフにおける色の選択も、エクセルが自動的に表示したものを、そのまま無頓着に採用するのではなく、グラフの内容に即して工夫すべきだ、ということが言いたいのである。

 内容に即した工夫とは、次のようなことを指す。
  ● 男女とか寒暖とか、その項目の持つイメージに沿った色を用いる。
  ● 類似の項目には、類似の色を用いる。

 男性は青、女性は赤というのは、伝統的な固定観念を強化するもので、私自身、若干の抵抗はあるのだが、事実として、そういう固定観念が存在する以上、情報伝達の「分かりやすさ」の方を優先させるべきと考える(アメリカで、人種別のグラフを作る際には、そんなことも言ってられないかも知れないが・・・)。

----- 追記 2019.4.19 -------------------------------------------------------------------

「出願者」ではなく、「受験予定者」に関するグラフは、【司法試験受験予定者の属性に関するグラフ】に掲載した。

 

「1月」の読み方 誤読を避ける工夫

 司法試験に合格しても、すぐに弁護士や裁判官になれるわけではない。

 約1年間の司法修習で実務に関する研修を受け、修了試験に合格して、晴れて、弁護士や裁判官になれるのだ。

 司法修習に専念するため、司法修習生は職に就くことが禁じられているが、反面、生活の心配をせずに修習に専念できるよう、「修習給付金」が支給される。

 以下に引用するのは、この「修習給付金」に関する論考の一節である【弁護士山中理司(大阪弁護士会所属)のブログ 裁判所関係の情報をメインにブログを作成しています。 修習給付金と最低賃金等との比較】。

司法修習が労働に該当するとした場合,月額13万5000円の修習給付金(1月の労働時間を171時間とした場合,時給は789円)は,埼玉県の最低賃金を下回ることとなります。


  「1月の労働時間」のところで引っかかった。

 「いちがつ」ではなく「ひとつき」であることは文脈から明らかなのだが、一瞬であれ、「いちがつ」と誤読しそうになる。

 ここは、そのような一瞬の誤読もないように、「ひと月」あるいは「1か月」という表現が適切なように思う。

 では、「いちがつ」のときは、どうすればいいだろう。

 「いち月」と書けば誤読の可能性は排除できるが、なんとなく違和感がある。

 実際は、「ひとつき」よりも「いちがつ」の場合の方が圧倒的に多いようなので、「1月」と書いても、「ひとつき」と誤読される可能性は少ないだろう。

 「1月」のように、同じ漢字で読み方の異なるもの、また、読み方は同じだが意味が異なるものは、誤読のおそれがあるので、注意が必要だ。

  工夫  くふう、こうふ
  生保  せいほ(生命保険、生活保護。ただ、生活保護に対する蔑称として「ナマポ」という言い方がある)
  人工  じんこう、にんく(作業量を、それに要する人の数で表すときに「三人工」などと使われる)

 思い出すままに書き連ねてきたが、こんな時こそ、ネット情報だ。

 【異音異義語】というサイトがあった。

 なんと全部で、500近くもあった。

 一度、目を通しておいた。こうしておけば、何かの折に、ふと思い出して、誤解を避ける工夫ができるかも知れない。





やはり、グラフが一番 後日談

 一昨日の記事【やはり、グラフが一番】で、【「予備試験を含めて考えれば法曹志望者の数は減っていない」は本当か?】というブログ記事を素材に、文字情報だけに頼らず、グラフにすることによって、どんなに「分かりやすく」なるのかを書いた。

 その後、素材となったブログ記事のコメント欄に、以下のコメントを書き込んだ。
 

せっかくの記事ですが、文字情報だけでは伝わりにくいのが残念です。
グラフにするのがいいと思います。
こちらを、ご覧下さい。
 http://laweditor.blog.fc2.com/blog-entry-428.html>


 すると、その翌日、早速、ブログ管理人の Schulze 氏が、返事のコメントを書いてくれた。

 その内容は、自分はブログ記事を書くだけで相当の労力と時間を割いているので、誰か分かりやすい画像を作成してくれたら、それを引用、紹介したい、というものだった。

 そこで、早速、その記事の中の表のいくつかについて、グラフを作成した。

出願


受験-2


出願受験


法科大学院-出願受験

 こういったグラフが記事の中にあれば、どんなに、理解しやすく、説得力を持ち、かつ、印象に残ることだろうと思う。


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----- 追記 2019.3.4 -------------------------------------------------------------------

 上記の4つのグラフは、既に、【「予備試験を含めて考えれば法曹志望者の数は減っていない」は本当か?】に反映されている。

 なお、反映される前の、グラフが掲載されていない記事は、【インターネット・アーカイブ】で見ることができる。

 念のため説明すると、インターネット・アーカイブというのは、世界中のウェブサイトを不定期に保存しているサイトである。「不定期に保存」と書いてあるが、保存してほしいと思ったら、自分の意思で保存させることはできる。

 今回のように変更が予想されるウェブサイトを予め保存しておけば、変更の前後の比較が可能になるのである。

 また、たとえば、ウェブ上で名誉毀損をされて責任を追及しようという場合、相手が削除してしまうと証拠がなくなるので、それに備えて、インターネット・アーカイブに保存させるという対策が可能である。

 ただ、このやり方は、元のウェブサイトから名誉毀損の記事が削除されても、インターネット・アーカイブ上には、いつまでも残るということになり、藪蛇にもなりかねないので注意が必要である。

 なお、手続き的に面倒で、しかも、確実とも言えないのだが、インターネット・アーカイブ上の情報を削除してもらうこともできなくはない。



やはり、グラフが一番

 【「予備試験を含めて考えれば法曹志望者の数は減っていない」は本当か?】というブログ記事に、司法試験と予備試験の出願者数の推移が載っている。

 司法試験+予備試験の出願者数の合計
 H23年 20869(新11892+予*8971+旧6)
 H24年 20383(司11265+予*9118)
 H25年 21570(司10315+予11255)
 H26年 21877(司*9255+予12622)
 H27年 21615(司*9072+予12543)←司法試験受験回数制限が5年5回までに変更
 H28年 20497(司*7730+予12767)
 H29年 19894(司*6716+予13178)
 H30年 19557(司*5811+予13746)
 H31年 19424(司*4930+予14494)
 ※H31年は、いずれも速報値。


 数字を見ていけば、司法試験と予備試験の出願者数の合計が平成26年をピークに、その後は減少の一途であることが分かる。こんなときこそ、グラフだ。

司法試験出願


 グラフを「眺めれば」、嫌でも、出願者数の増減はもちろん、司法試験、予備試験の、それぞれの出願数の増減も、瞬時に分かる。

 素材としたブログは、常に詳細なデータに基づいて的確な分析をしているのだが、データが、常に上記のような数値で示されるだけで、グラフを使用していないのは、もったいない限りである。

----- 追記 2019.3.2 -------------------------------------------------------------------

 昨日のグラフを折れ線グラフにしてみた。

 
司法試験出願-折れ線

 予備試験の増減も分かりやすくなった。

 積み上げ式の棒グラフの場合、上に来る予備試験の基点の高さが、下の司法試験の頂点となり、一定しないのだが、折れ線グラフにすれば、そのようなことはないので、分かりやすくなったのだ。

 比較のため、昨日のグラフと新しいグラフを左右に並べてみた。

司法試験出願 司法試験出願-折れ線
 

 なお、棒グラフでも積み上げ式にしなければ、予備試験の増減自体は分かりやすくなるのだが、グラフ全体が、ごちゃごちゃしてしまうので、避けた方がよい。

司法試験出願-積み上げなし


 この記事の後日談を、【やはり、グラフが一番 後日談】に書いた。


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 ところが、そんなことには無頓着な人も多いようで、読者に対する配慮の一欠片もない文章を目にすることがあります。

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