図書館の本の予約状況の確認 情報のワンストップサービス

 私が利用している公共図書館では、借りたい本をネットで予約すれば、自分で指定した分館で本を受け取れるようになっている。

 指定した分館に本が届けばメールで通知が来るし、その前でも、予約した本の状況をネットで確認すると、「確保待ち●位」とか「搬送中」といった表示が出て、あと、どれくらいで本が届くか分かるようになっている。

 たとえば、こんな具合だ。

予約状況-3

 「確保待ち29位」となっているが、1回の貸出期間の上限は2週間なので、単純に考えると、2×29=58 (週間)ということで、本が届くまで1年もかかるように見える。

 だが、仮に同じ本が例えば30册あるとしたら、「確保待ち29位」であれば、2週間もしないうちに自分の番が回ってくるはずである。

 そこで、「所蔵一覧」という頁で、その本が何冊あるのかを確認するのだが、次のようになっている。

予約状況-2

 ざっと見て、20冊くらいあるようだ。ということは、2×29÷20≒3 と言う計算で、おおよそ3週間待てばよいと言うことがわかる。

 とはいえ、こんなふうに、予約状況確認の画面には、「確保待ち(29位)」という情報しかないために、改めて、別の頁で蔵書数を確認せざるをえないのであり、面倒な話である。

 「確保待ち(29位)」の後に「蔵書数(20冊)」というふうに書かれていれば、すぐに、どれだけ待てばいいのかを概算できるのである。

 ところで、「所蔵一覧」の頁には、何冊あるのかという情報だけでなく、「請求記号」「資料コード」といった情報が掲載されているが、こんな数字や記号の羅列は、利用者にとっては、どうでもいい情報だ。

 図書館の職員にとっては、蔵書の管理のために必要不可欠な情報なのだろうが、その情報を一般利用者に知らせる必要はない。

 一般利用者にとっては、必要な情報が一箇所にまとまっていることが重要なのであり、不要な情報を目にすることは、ストレス以外の何物でもない。

 「ボーっと生きてんじゃねーよ!」【チコちゃん:流行語大賞トップテン入り】で有名になったNHKの情報番組「チコちゃんに叱られる!」で見たのだが、人は何かを思い出すときに上の方を見るが、それは、目から入ってくる雑多な情報を遮断し、思い出すことに集中するためだそうだ。

 何らかの情報を伝えるに際しては、受け手が必要な情報に神経を集中して的確に理解できるようにするためには、集中の妨げになる不要な情報は極力排除しなければならない、ということである。

 ところで、この公共図書館については、これまでも、何度も記事を書いてきた。

 【図書館で借りれるのは、AV2本まで
 【内部の論理は、内部に留める
 【番号だけでは分からない
 【どこまで利用者に配慮できるか
 【借りている資料=貸出状況 ?

 それだけ、問題が多い、ということである。改めて、自分でも記事を読み返して見て、この図書館のシステムの責任者に向かって心の中で思わず叫んでしまった。

      ボーっと生きてんじゃねーよ!
 

 



核燃料サイクルの図解

 核燃料サイクルの記事を見て、よく分からなかったので、図解したものはないかと探してみた。すると、つぎのような図【時事ドットコムニュース【図解・社会】核燃料サイクルの現状】があり、「分かりやすそう」に見えた。

核燃料-1


 ところが、この図が、「図解の基本」を弁えないもので、むしろ、疑問が深まるばかりの図だった。

 問題点は大きく2点あり、それぞれ、赤の楕円の実線と破線で囲んだので、どう問題なのか考えてほしい。

核燃料-2

【1】 「プルサーマル発電」は「MOX燃料工場」で作られる?

 まず、赤の実線で囲んだ「プルサーマル発電」だが、「MOX燃料工場」と「原発」を結ぶ緑色の矢印の横に書かれている。

 他にも、緑色の矢印は9箇所にあるが、いずれも、ある施設・工場から、別の施設・工場に送られる物質の名前が書かれている。

 ところが、「プルサーマル発電」だけは、物質名ではない。「MOX燃料工場」から出てくるのだから、「MOX燃料」と思われるのが、「MOX燃料」とは書かれていない。

 複雑なものを図解するに際しては、矢印はよく使われ、非常に便利なものである。ところが、便利なだけに、「雰囲気」で使ってしまい、矢印が何を意味するのか曖昧なものが非常に多い。

 ここでは、矢印は、矢印の元に書かれた施設から、矢印の先に書かれた施設に、矢印の横に書かれた物質名が送られる、という意味だということは容易に理解できる。

 ところが、「プルサーマル発電」だけは、その使い方から外れている。図の作成者の認識が「いい加減」なのだろう。

【2】 「行き場なし」の意味

 次に赤の破線の楕円で囲まれた「使用済みMOX燃料」だが、「原発」から出てくるものには「行き場なし」との記載が付け加えられている。

 他方、「高速増殖炉」から出てくるものは、「再処理施設」に送られるようだが、その「再処理施設」が「未定」ということだ。結局は、これも、「行き場なし」ではないのか。

 結局は、どちらも、本来は、再処理施設を作って、そこに送られるはずなのだが、その再処理施設が、どこに建てられるのか未定のため、「行き場なし」ということだろう。

 結局は同じというのであれば、表現も同じにすればよい。たとえば、「原発」からの緑の矢印の行き先を、「再処理施設」にすればいいのだ。異なった表現をするから、分かりにくくなるのである。
 
 同じことは同じ表現にすべきことは、過去の記事【一瞬で分かるようにする】でも触れている。

【3】 「現状」「将来」の意味

 「現状」「将来」と分けているが、「現状」の方も、「MOX燃料工場」「再処理施設」が「未完成」となっており、「サイクル」は完成していない。

 「現状」とは、既に完成している「リサイクル」であり、「将来」とは、今後に完成が予定されている「リサイクル」のことだと思っていたのだが、そうではない、ということになる。

 だとしたら、「現状」と「将来」は、どういう意味で使っているのだろうか?

無料Wi-Fiと携帯充電器 内容と見出しを対応させる

 ある私鉄の無料サービスに関する説明だ。

京阪-1


 一番下に「数に限り」とある。無料Wi-Fiで、「数に限り」とは、どういうことか、と思ったら、すぐ上に、「携帯電話充電器等もご用意しております。」とあった。

 要するに、無料Wi-Fiの話ではなく、携帯電話充電器の数に限りがある、ということのようだ。

 そもそも、見出しは、「無料Wi-Fi」となっている。携帯電話のことを書きたければ、別に、「携帯電話充電器」という見出しを作って、そこに書けばいい。

 無料サービスには、他に「ブランケットの貸し出し」もあるのだが、携帯電話充電器の有無に関心のある閲覧者は、見出しだけ見て、充電器はないものと誤解してしまいかねない。

 そんな誤解のないようにしたのが、次の改善案だ。

京阪-3

 なお、元の説明では、携帯電話充電器「等」となっていたが、「等」の中身の説明はない。無用な疑問を抱かせないよう、改善案では、「等」を削除した。

 また、一番下の行が、「※数に・・・」とあるのを、「※ 数に・・・」と変更した。「※」の後ろにスペースを入れることによって、「※」が目立ち、注意を喚起する機能があるからだ。




土曜は平日か?

 ある施設の駐車場の利用案内だ。

利用時間-1


 利用時間の欄には、土曜日の記載はない。と言うことは、土曜は休みなのか?平日というのは、一般的には土曜を含まないようだが、含んで使われる場合もあるし、この場合は、どうなんだろう?

 そう思いながら、料金のところを見ると、「日祝土」という記載があり、土曜日も営業していることは明らかだ。

 営業していることは分かったものの、土曜の利用時間は、平日と同じなのか、日曜・祝日と同じなのか?

 日曜・祝日に土曜を含まないのは明白だが、平日は土曜を含んで使われる場合もある。そう考えると、ここでは、土曜は平日に含むと考えるのが妥当なようだ。

 この解釈を前提にした改善案を作ってみた。

利用時間-2

 土曜を明記したほか、以下のような変更を加えた。

 ● 火曜日 → 火曜  無駄な「日」は記載しない

     意味が通じる限り、無駄な記載は極力、省くべきである。

 ● 曜日ごとの利用時間・料金を1行に

     元の表では、情報が分散して見にくいが、1行に書かれていれば、一目瞭然である。






 

ローガングラス?  

 今朝、とある役所のカウンターで書類を差し出し、職員の対応を待っているときに、こんな文字が目に飛び込んできた。

  ローガングラス


 いったい、何だ? と思って、そのすぐ下を見ると、今度は、アルファベットで、こう書かれているに気がついた。

  ROUGANGLASS


"rougan" という英単語を頭の中で検索しても私の記憶の中にはない。
そのうち、視野に入って来てたのが、これだ。

老眼鏡

 「老眼鏡」なら「老眼鏡」と書けばいいのに、ことさらに、カタカナ、アルファベットで、英語もどきの表示をするから、分かりにくくなるのだ。

 こんな気持ちの悪い表現を考えた人は、おそらく、こう考えたのだろう。

 老眼鏡というのは、「老」という文字が入っており、否定的なイメージがある。小さな文字が読みにくい人に、「老」を意識させることなく、気軽に「老眼鏡」を手にとってもらうには、そのイメージを払拭すべきだ。とりわけ、役所の窓口では、書類の内容を誤解することのないよう、小さな文字でも、しっかり読んでもらうことが必要だ。そのためには、無理して裸眼で読むのではなく、老眼鏡をかけて読んでもらいたい。

 そこで、「老」のイメージを払拭し、「お洒落」なイメージを持たせて、気軽に手に取ってもらえるには、カタカナ、アルファベットにするしかない。

 その結果として生まれたのが、「ローガングラス」であり"ROUGANGLASS"だろう。

 意味が理解できた後も、この表現の気持ち悪さは拭えない。こんな感覚は私だけではないだろうと思い、ネットで検索してみると、【Go for It! ローガングラス??】という記事が見つかった。

みずほ銀行本郷支店は、どこにある? 無益な情報は有害だ  【タイトルの変更】

 昨日の記事【無益なものは有害だ みずほ銀行店舗検索の地図】のタイトルを変更した。

 【前】  無益なものは有害だ みずほ銀行店舗検索の地図
 【後】  みずほ銀行本郷支店は、どこにある? 無益な情報は有害だ


変更点は、3点ある。

● 抽象的説明の前に具体例を
 
 おぼろ気な記憶だが、むかし読んだ憲法の教科書に書かれていたことを思いだした。

 憲法第一条「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」の解説に、「人は抽象的なものは観念しにくいので、具体的な存在を象徴とすることにより、抽象的な存在を想起させる」といった趣旨のことが書かれていたのだ。

 確かに、キリスト教の偶像崇拝もそうだろうし、数多くの聖画も、そのような効果を意図したものだろう。

 そういうわけで、まず、具体例をかかげた方が、読者にとっては、とっつきやすいはずだ。

● 具体例は、徹底的に具体的に

 具体的なものに、上記の効果があるのなら、具体性は、徹底的にした方が、より効果的なはずである。

 そこで、「みずほ銀行店舗」という記載を「みずほ銀行本郷支店」にしたのだ。

 「店舗」というだけでは、漠然としているが、「本郷支店」とすることによって、より身近に感じられるのではないだろうか。

 もちろん、国民全体で見れば、「本郷支店」など見たことも聞いたこともない人が多数派だろうが、それでも、具体的な地名を含んだ支店名が書かれていることによって、なんとなく「身近」に感じられるはずである。

● 漢語ではなく、やまとことば

 「検索の地図」を「どこにある?」にした。 

 漢語は、千年以上の歴史があるとは言え、日本人にとっては、やはり「借り物」である。「どこにある?」とすることによって、なんとなく、自分が当事者になっているように感じられるではないか。



みずほ銀行本郷支店は、どこにある? 無益な情報は有害だ 

 みずほ銀行の支店について調べるために、銀行のウェブサイトのトップ頁から、【ATM・店舗のご案内】という頁を開いたところ、真っ先に目に飛び込んできたのが、次の地図だ。

みずほ支店-1


 ここまでは、よくある話で、地図上の地域をクリックしていくと、順次、詳細な地図が表示され、目的の支店に辿り着けるという仕組みだ。

 東京の支店を調べたかったので、早速、地図の「関東」の所をクリックしたのだが、反応がない。マウスの調子が悪いのかと思い何度もクリックしたが同じだった。

 どうも、地図上の「関東」は、どこにもリンクしていないらしい(私の使っているブラウザの設定では、リンクが設定されている所にマウスポインタを移動すると、マウスポインタの形状が、人差し指を突き出した右手のイラストに変化する)。

 ふと地図の右手を見ると、こんな表が表示されている。

みずほ支店-2


 結局、そこにある「東京都」をクリックして、目的の支店を調べることができたのだった。

 冒頭の日本地図は、店舗検索に何ら役立っていないどころか、リンクが設定されていると思わせて無駄なクリックをさせる点において、「有害」である。

 ウェブサイトの作成者が、「店舗検索なら地図を表示」という固定観念で地図を表示したものの、「何のために地図を表示するのか」という点を全く理解していなかったために、有害無益な地図を記載したのだろう。

 その後、みずほ銀行のウェブサイトを色々と見ているうちに、【ATM・店舗検索】という頁に辿り着き、そこには、次のような地図が表示されていた。

みずほ支店-3

 ここで、「東京都」をクリックすると、次の地図が出てくる。

みずほ支店-4

 更に、「文京区」をクリックすると、下記のとおり、文京区内の店舗の一覧が表示される。

みずほ支店-5


 不可解なのは、【ATM・店舗のご案内】と【ATM・店舗検索】が併存していることである。

 ウェブサイトの作成の担当者間での連絡が不徹底なのが原因だろう。

 けれども、外部の人間でも気づくことが、なぜ何年間も放置されているのか、不思議である(詳細は省略するが、上記の店舗検索に関する二つの頁は、遅くとも、2013年から併存している)。

なお、素材の提供をしていただいた、」みずほ銀行には、「ご意見・苦情」のフォームから、メールでお知らせをしておいた。







「新人王戦」の参加資格 条件を列挙する場合は、「または」か「かつ」かを明示する

 新しい年を迎えたが、今日の記事も将棋の話題だ。

 昨年、藤井聡太七段が、最後のチャンスとなった「新人王戦」で優勝し、元日の今日、豊島将之2冠(棋聖・王位)と「記念対局」を行った。

 対局の模様は、インターネットテレビ(ニコニコ生放送、Abema テレビ)で放映されたのだが、それぞれのサイトで、「新人王戦」の参加資格について解説をしている。

 今日の「素材」は、その解説なのだが、これまでと違って、最初に「改善案」を見てもらおう。

新人王-4

 藤井七段は、新人王戦を戦っているうちに、四段から、あっという間に七段になったため、棋士に課された3つの条件のうちの一つ「六段以下」の条件を満たさなくなったために、新人王戦は今回で「卒業」となったのだ。

 次に、ニコニコ生放送の解説だ。

新人王-2

 最初の二行をみてほしい。

 「26歳以下」「六段以下」が並んでおり、この条件が、「かつ」なのか「または」なのか、判然としない。

 下の3行は、「または」であることは明らかであるから、上の2行も、「または」と解するのが自然である。

 けれども、「または」と解すると、16歳の藤井七段は、あと10年間も参加できることになり、「または」と解するのは明らかに誤りである。

 条件がいくつか並んでいる場合、「または」なのか「かつ」なのか判然としない例は、しばしば見かける。

 次は、Abema テレビ。

新人王-3


 問題なのは、丸括弧内の「年齢26歳以下でタイトル挑戦挑戦経験者を除く」の記載だ。

 文法上は、次のいずれとも解釈可能だ。
 

● 「年齢26歳以下」で「タイトル挑戦挑戦経験者を除く」
● 「年齢26歳以下でタイトル挑戦挑戦経験者」を除く


 「新人」を対象とした棋戦なのだから、前者の意味であることは明らかなのだが、文法上の曖昧さを文脈で補うのではなく、文法上も文脈上も「一義的」な文章こそ、分かりやすい文章である。

----- 追記 -------------------------------------------------------------------

 いつもは、「素材」→「改善案」というパターンが多いが、今回は、初めての試みだ。

 推理小説でも、冒頭から犯人を明らかにする「倒叙式」とうのがあるそうだが、果たして、今回の試みは、成功しただろうか。



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「時間泥棒」仕置人 (改称予定)

Author:「時間泥棒」仕置人 (改称予定)
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 玉石混淆の情報が溢れる社会の中で、効率よく、的確に、情報を取得し、提供するには、どうすればいいのか、ということを常に考えています。

 ところが、そんなことには無頓着な人も多いようで、読者に対する配慮の一欠片もない文章を目にすることがあります。

 難解な文章で読者の貴重な時間を奪ってしまう人達のことを、「時間泥棒」と名付けました。

 このブログは、「時間泥棒」を立派に更生させることを目的として開設したものです。

 記事を読んで、自分も「時間泥棒」かな、と思ったら、早速、改めて下さい。また、あなたの廻りに「時間泥棒」がいたら、あなたの力で立派に更生させてあげて下さい。

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