カリフォルニア州の司法試験

 【アメリカのロースクールに行かずに、育休中にカリフォルニア州の司法試験に合格した日本人弁護士がどんな勉強をしてたのか】というブログがあり、その中に、こんな一節があった。

試験内容
毎年2月と7月の最終火曜日と水曜日の2日間に亘って開催される、Essay(論文試験)5問、Performance Test(与えられた資料を基にシチュエーションに沿った書面を作成する試験。以下「PT」)1問及びMultistate Bar Examination(4者択一式の試験。以下「MBE」)200問の試験です。


 落ち着いて読めば分からないことはない。

 けれども、ネットに溢れる玉石混淆の膨大な情報の中から役に立つ情報を瞬時に取捨選択するのが習慣となっている私には、こんな文章を読むのは苦痛である。

 で、分かりやすく書き直してみた。

試験日

  年2回 2月、7月
  最終火曜日と水曜日の2日間


試験内容

  Essay 
     5問
     論文試験

  PT  (Performance Test)
     1問
     与えられた資料を基にシチュエーションに沿った書面を作成する試験 

  MBE (Multistate Bar Examination) 
     200問
     4者択一式の試験 



 冒頭の文章が分かりにくいのは、以下の点が原因だ

 ● 試験の日と、試験の内容という、異なった種類の情報が一文で書かれていること

 ● 試験の名称、略称、内容、問題数という様々な情報が、丸括弧や鍵括弧を多用して、一文に押し込められていること

 ● Essay と PT とで、内容の説明のレベルが異なること
     ( Essay は、「論文試験」と、問題の形式だけの説明だが、 PTは、より具体的な内容を説明している)

 書き直し後の文章は、単に「分かりやすい」だけではない。

 情報が「構造化」されており、記憶にも残りやすいはずである。





自己満足よりも、相手の理解

 京都市では、家庭ゴミなどを直接、市の処理施設に持ち込むことができるのだが、その説明書に、以下のような記載がある【持込ごみの受け入れについて】。

受付-1

● 標題
 標題が「持込ごみの受付時間」となっているが、受付時間に限らず、搬入場所などの説明もある。
 中身に即して「持込ゴミの受付の概要」とすべきである。

 なお、「ごみ」は「もえないごみ」のように平仮名が続く場合があるので、読みやすさを考えると「ゴミ」と書いた方がいいだろう。

● 受付時間
 「午前9時から正午まで」などとなっているが、24時間表記で数字と記号のみの方が、一読して理解しやすいし、記憶にも残りやすい。

● 休所日
 非常に分かりにくい。
 例えば第1土曜日は、どうなるのか? じっくり考えながら読んで、ようやく、第1土曜日は、原則として休業日だが、祝日の場合は受付をしていることを読み取ることができるのだ。

 分かりにくさの原因は、以下の点にある。
  ・ 受付できる日を「休所日」と裏から説明していること
  ・ 例外の説明をする括弧が二重になっていること

 以上の点を踏まえて作り直したのが、次の表だ。

受付-3

 これでも、受付曜日については、まだ、一読して分かるとは言いがたい。

 そんなときは、表にするに限る。

受付-4

 これなら、誤解の余地はない。

 次に、料金については、次のような説明がある。

手数料-1

 これも、非常に分かりにくい。
 
 一番上の表だけでは分かりにくいと思ったのか、250kgと1000kgの場合を例にして、グラフのような図と、黒板に見立てたものに書いた計算式とで説明をしているのだが、これが、輪をかけて分かりにくい。

 作成者が、それなりに工夫をしている跡は窺われるのだが、読み手に理解してもらえなければ意味がない。作成者本人は、「うまく説明することができた」と満足しているのだろうが、作成者の満足と、読み手の理解とは、一致するとは限らない。この点は、私も、常に自戒しなければいけないと考えている。

 そもそも、ゴミを持ち込もうと考えネットで情報を収集する利用者は、持ち込むゴミの量から料金が分かれば、それで足りるのだ。だったら、下のような料金表を載せておけば足りるだろう。
 
手数料-2

 料金表では、全ての場合を尽くすことができないのは当然だが、600kgを超える場合については、上のような説明をしておけば、比較的容易に計算できるはずだ。

 なお、料金表の右上の「ご注意!!」という吹き出し部分は、僅かだが左に傾けてみた。そうすることにより、そこに自然と視線が行き、注意喚起の目的に資するからである。



無駄な装飾は分かりにくさの原因

 先日、NHKの「クローズアップ現代+」で【暴言に土下座! 深刻化するカスタマーハラスメント】という番組をやっていた。

 飲食店やスーパーでのサービスが悪いと言って暴言を吐いたりする「カスタマーハラスメント」が以前と比べて酷くなっているとのことである。

 動画サイトのdailymotionで番組を見ることができるのだが、その中で、店舗などの従業員8万人へのアンケートの結果の集計が掲載されていた。

カスハラ-1


 グラフの表題が「顧客から受けた”カスハラ”の内容別件数」となっているのだが、文字の背景がごちゃごちゃして読みにくく、中央の”カスハラ”が”カスハラー”のように見えてしまう。

 白っぽい縁取りをした文字を、縁取りと同じ明るさの背景と黒っぽいアンケート用紙の跨がったところに配置したのが原因である。

 背景を、全て縁取りと同じ色にしてしまえば、どれだけ見やすくなるのか、上下を比べてみてほしい。

カスハラ-2





行為の主体は、主語でなくてもよい 「●●が結婚し」→「●●の結婚」

 以前の記事【タウリン1000ミリグラム】で、 45年前に自殺した天才CMディレクター、杉山登志のことを書いた。

 先ほど、【Wikipedia】 で杉山のことを調べたら、こんな一節があった。

秋川リサが21歳で結婚し、軽妙なスピーチを披露したがその2ヶ月後、自宅マンションで首吊り自殺を遂げた。


 てっきり、結婚の当事者である秋川リサが自分の結婚式で「軽妙なスピーチ」をしたのかと思ったのだが、後ろに自殺のことが書いてあり、「軽妙なスピーチ」をしたのは杉山だと分かった。

 Wikipedia には編集機能があるので、誤解の余地のないように次のような変更をしようと思った。

秋川リサが21歳で結婚し、その式で杉山は軽妙なスピーチを披露したが、その2ヶ月後、自宅マンションで首吊り自殺を遂げた。


 ところが、改めて、その周囲の記述を見ると、「年譜」という表題のもとに、年号と出来事が、主語を抜きに、例えば「1970年(昭和45年)妻と離婚。」のように書かれていた。

 そうすると、一か所だけ「杉山は」という主語を入れるのも、ちぐはぐな感じがして、「杉山は」とは書かずに、なおかつ、「軽妙なスピーチ」をしたのが秋川リサであるとの誤解を生まないような表現をしなければならない。そう考えて、次のように変更した。
 

21歳の秋川リサの結婚式で軽妙なスピーチを披露したが、その2ヶ月後、自宅マンションで首吊り自殺を遂げた。


 原文は「秋川リサが」という主語があったために、[結婚し」だけでなく、「披露し」も秋川リサの行為だと誤解される余地があったのだ。

 そこで、「披露し」の主語として「杉山は」と入れるのではなく、「秋川リサが」という主語を取り除いたのである。とはいえ、秋川リサが結婚したという事実まで取り除くわけにはいかないので、「秋川リサの結婚式」という表現で秋川結婚の事実を表したのである


 なお、冒頭の【Wikipedia】は、インターネットアーカイブに保存されている、私が修正をする前のものであり、現在のWikipediaの記事は、こちらを参照されたい。






「氏名を入力して登録して下さい」

 まず、この二つの文を読み比べてほしい。
 

【1】 赤ペンを購入して、校正をする。
【2】 赤ペンで書き込みをして、校正をする。


 どちらも、「●●をして、▲▲をする」という構造だが、●●と▲▲の関係は異なる。

 どう異なるのかは、下の図を見て考えてほしい。

何何して-1


 では、次の文は、どうだろう。

氏名を入力して、登録をする。


 氏名を入力すれば登録は完了するのか、あるいは、氏名を入力した後に何らかの操作をすることにより登録が完了するのか、分からない。図解すると、こういうことだ。

何何して-2


 結局、「●●をして▲▲をする」という場合、●●と▲▲の関係が不明瞭な場合は、読者をまごつかせることになる、ということだ。

 そんな場合は、こう表現するのがいいだろう。
 

【1】 氏名を入力し、次いで、登録をする。
【2】 氏名を入力することによって、登録を完了する。


 今回と同じ話題については、以前の記事【マウスの細胞を弱酸性液に浸し・・・】にも書いたことがある。


内容が同じなら、表現も同じにする

 弁護士ドットコム38号に労災給付と自賠責保険に関する裁判の解説が載っている。その中に、遅延損害金起算日につき、各裁判所の判断の違いを比較した表がある。

遅延損害金


 ぱっと見た瞬間、3つの裁判所で異なる判断をしたのかと思った。

 だが、第1審と控訴審の各判断を読んでみると、表現上の違いはあるが、起算日を「判決確定日」としている点では、違いがない。だったら、ことさら異なる表現をするべきではない。表現が異なれば、実質的にも違うのだろうという誤解を招きかねないのである。

 次に問題なのが、「第1審」「控訴審」「最高裁」という表現だ。どう問題なのかは、下の表を見てほしい。

審級

 左の列は末尾が「審」、右の列は末尾が「裁」となっている。

 つまり、事件の進行状況を、事件の進行段階から見たのが左の列であり、事件が係属し判断を下す裁判所から見たのが右の列である。

 記事のように異なる観点からの分類を混在させるのは、読者の思考を混乱させるだけである。

 どちらかの分類で統一する場合、私は、「裁」の方で統一するのがいいと思う。

 というのは、「審」は抽象的な概念であるのに対し、「裁」は、具体的な裁判所の場所、建物、あるいは、裁判官を意識させるものであり、より、理解しやすいからである。

 同じものを指す場合でも、できる限り、抽象的な概念を避け、具体的な実態をイメージできる言葉を用いるべきことは、以前のブログ、【フランチャイザーの・・・】の 【5】「加盟店」か「加盟者」か  にも書いたとおりである。









なぜ、一部の数字だけで納得できるのか

 本庶教授のノーベル賞をきっかけに、癌の治療薬オプジーボが脚光を浴びているが、癌の種類によって、オプジーボが効くものもあれば効かないものもある。

 実際に治療に使用するには、癌の種類ごとに国の承認を受けなければならないが、これに関連して、少し古いが、次のような記事があった【「オプジーボ」登場3年 がん免疫薬、見えてきた実像 日経 2017.7.17】。 

オプジーボはすでに5種類のがんで承認を得た。20種類以上で効果が期待されている。


  5種類、20種類と言われても、癌全体で何種類あるかが示されなければ、その意味するところは、分からない。

 ネットで調べても、80種類くらい列挙されているもの【国立がんセンター がん情報サービス】もあれば、20種類くらいのもの【がん治療.com がんの種類一覧】もある。

 さらに言えば、「5種類」といっても、胃がん、大腸がんなど、患者数の多いがんを含んでいる場合と、逆に、極めて症例の少ないがんのみである場合とでは、全然、意味が異なってくる。

 様々な事象について、数字を示されると、客観的な情報であり、何となく説得力があるように思えるのだが、実際は、上記のように、前提となった数字も同時に示されないと、何の意味もないということが、結構ある。

 これまでも、何度も書いたことであるが、残念ながら、こんな例が山ほどあるのが現状だ。

  【数字は、過去と比較してこそ意味がある
  【オーケストラは理系のサークル活動?
  【割合の単純比較は、危険 シートベルト不着用の危険性


 
 

棒グラフ、折れ線グラフ

 私自身、自ら「分かりやすさが第一」というブログを書いていることもあって、ネット上で、似たような記事がないか気を付けているのだが、今日、【ANA社員が解説"プレゼンの極意"】という記事を見つけた。

プレゼン-1

 中には参考になる指摘もあるので、ぜひ、目を通してほしいのだが、問題点もある。
 
 まず、この部分を読んでほしい。

プレゼン-2

 私は、最初、 「数値の増減=棒グラフ」を強調 と読んでしまい、意味が分からなかった。実際は、 「数値の増減を強調」=棒グラフ ということだった。

 そういうことなら、以下のように、意味のまとまりを視覚的にもひとまとまりにするのがよい。

プレゼン-3

変更点は、以下の点である。
 ● 「数値の増減を強調」を白の枠で囲った。
 ● 「=棒グラフ」を0.5行分だけ下に移動し、「数値の増減」「を強調」の丁度、中間に置いた。
 ● 「=」を右向きの矢印「」にした。 

 「数値の増減を強調」→「棒グラフ」
 「数値の推移を強調」→「折れ線グラフ」
 ということで、何となく分かったような気になるのだが、数値の「増減」と「推移」は、どう違うのか、私には理解できない。

 そこで、その具体例として挙げられているグラフを見ると、こうなっている。

プレゼン-4  プレゼン-5


 どう違うのか。どうやら、左は、時間的には2017年と2018年の二つの期間の数字の比較であるのに対し、右は、多数の期間の数字の比較という点で違い、前者は棒グラフ、後者は折れ線グラフを用いるべき、ということのようだ。

 つまり、どちらも、「増減」には違いなのだが、比較する時点が多い場合を「推移」という特別に別の言葉で表現しているようなのである。

 けれども、どちらも、「増減」であり「推移」であることには変わりなく、この言葉だけからは、作者の意図は理解できない。

 言葉だけで意図を伝えようとすれば、「二つの期間の増減」は棒グラフ、「多数の期間にわたる増減」は折れ線グラフ、と表現するほかない。

 それは、さておき、左側の、2017年と2018年の増減のグラフそのもにも、問題がある。

プレゼン-4

 ご覧のとおり、2017年の左に2018年が描かれているのだ。

 普通のグラフでは、時間が左から右へと経過していくように描かれている。実際、上の折れ線グラフは、そうなっている。ところが、この棒グラフだけは、それが逆行しているのだ。

 意味をとれない訳ではないのだが、見る側には、大きなストレスとなるので、よほど特別な理由のない限り、一般的な時間の流れと逆の表現は避けるべきである。




根拠として十分かを検証する 「毎年20人前後しか通過できない狭き門」

 史上最年少棋士、藤井聡太四段の誕生以来、将棋関係の記事を目にすることが多くなった。今日も、【ネット将棋「謎の強豪」正体は藤井聡太 感動さえ与えた 朝日 2018.11.8】という記事があり、そこに、こんな一節があった。

日本将棋連盟のプロ棋士養成機関「奨励会」の入会試験は、全国の将棋の秀才が挑んでも、毎年20人前後しか通過できない狭き門だ。


 何の問題もない記事のように見えるだろうか。

 「全国の将棋の秀才が挑んでも、毎年20人前後しか通過できない狭き門だ。」というのだが、入会試験を受けるのが仮に25人程度だとしたら、8割が合格できるのであり、決して「狭き門」ではない。

 調べてみると、今年は、「関東は48人中20人、関西は30人中11人が合格した。」【岩手から2人、成るぞプロ棋士 同時に将棋奨励会合格 岩手日報 2018.8.25】ということで、4割弱の合格率である。

 もともと地元では、みな「天才少年」だったわけで、それでも4割弱しか合格できないということであれば、「狭き門」と言ってもいいかもしれない。

 ここから、話を抽象化する。

 一般に、事実Aと事実Bの双方が認められて初めて結論が導けるという場合があるが、事実Aだけを書いて、直ちに結論を導いている例が多いのである。

命題


 このような論理飛躍をしてしまう原因としては、以下の二とおりが考えられる。

【1】 事実Bは、自分にとっては当たり前のことなので省略してしまう。
     上記の記事

【2】 結論を導くのに事実Bが必要だと言うことを理解していない。
     具体例
       【オーケストラは理系のサークル活動?
       【マグネシウムは、41ミリグラム
       【原因は一つだけとは限らない

 【2】の間違いは、まともな論理的思考力があれば、冒しようのない間違いである。他方、【1】の間違いは、「自分が知っていることは誰でも知っている」と思いがちなため、注意しないと、誰でも、つい冒してしまい勝ちなものである。







 

  

グラデーションは、こうする その2 米中間選挙の開票結果の判明時間

 今朝の羽鳥慎一モーニングショーで、アメリカの中間選挙の開票の話題が取り上げられていたが、その中で、各州の開票結果の判明する時間が地図で示されていた。

結果判明-1


 東から西へと順に判明していく過程を色のグラデーションで表現しているのだが、何とも分かりにくい。

 そこで、青から赤へのグラデーションで作り直したのが、次の地図だ。

結果判明-3


 グラデーションで表現する場合には、以下の点に気を付けないといけない。

  ● 凡例を見ずに地図を見ただけで順番がわかるように、色相の差を小さくする。
  ● 目に負担がかからないように、二色の間のグラデーションにする。

 グラデーションについては、以前の記事にも書いたとおりである。

 【グラデーションは、こうする 風雨の予想図
 【赤い州、青い州
 【グラデーションのフェイント


数字は、過去と比較してこそ意味がある

 今日の 「教えてもらう前と後」という番組で、「安倍内閣が憲法改正に向けて並々ならぬ意欲を持っている」ということを述べていたが、その根拠は、以下のものだった【第34回「池上彰が“どこよりも早く振り返る”2018年決定的瞬間」】。

【1】 先月の内閣改造後の閣僚20人中18人が神道政治連盟国会議員懇談会の会員である。
【2】 神道政治連盟は憲法改正を積極的に目指している。



神道政治連盟


 けれども、この論理は、極めて不十分である。

 たとえば、閣僚中に占める懇談会員の割合が、以前は5割にも満たなかったのが、今回は9割になったというのであれば、上記の結論を導くのも肯けるのだが、以前の割合は示されていない。

 そこで、調べてみたところ、次のようになっていた(空欄は不明)。

懇談会


これを見ると、過去に2回、閣僚中に会員が占める割合が90%以上になっている。そうすると、今回の改造で特別に割合が増えたわけではないことが分かる。

 また、仮に、与党議員の95%が会員だったとすると、閣僚の90%が会員というのは、何も特別なことではないことが分かる。

 今回の内閣改造で、閣僚中の会員数が90%だったという事実から特別な意味を読み取ることができるのは、
  【1】 時系列的に、突出していること
  【2】 与党議員中に占める会員の割合に比べて突出していること
 この2点が肯定された場合に限るのだが、【1】は事実ではないし、【2】は不明である。

 今回の論理の飛躍は、下記の記事で指摘した論理飛躍と同様のものである。

  【オーケストラは理系のサークル活動?
  【割合の単純比較は、危険 シートベルト不着用の危険性


小分けして表示する

 「人間が数十以上のものの数を数える際に、小分けにして表示すると数を早く数えられる」ということが「発見」されたそうだ【東大で“早く数えるコツ”が発見された 日刊工業新聞 2018.11.2】。

 記事には、以下のような図が載っており、実際に数えてみると、その通りだと言うことが分かる。

分割

 では、なぜ小分けすると早く数えられるのか。

● 理由【1】

 左端の図のように何の区切りもなければ、どこまで数えたかを常に目で追っていかなければならない。途中で一度でも目を離したら、どこまで数えたか分からなくなり、また最初から数え直さなければならない。

 これに対して、右端の図だったら、たとえば、右上のブロックから下に数えていくとしたら、2列目の上から二つ目のブロックまで数えたというふうに記憶することができ、目で押さえておく必要はなくなる。

● 理由【2】

 さらに、一つのブロックに数個しかはいっていなければ、一々数えるまでもなく、一瞬で、数を認識することができる。

----- 追記 2018.11.4 -------------------------------------------------------------------

「小分け」というのは、何も、「領域の中に境界を設けて分割する」ということに限らない。

数える対象の属性の違いによって「小分け」することも可能である。
 
分割-2

 境界を設けるよりも、対象の属性で小分けるする方が、数えやすいようだ。




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Author:「時間泥棒」仕置人
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 玉石混淆の情報が溢れる社会の中で、効率よく、的確に、情報を取得し、提供するには、どうすればいいのか、ということを常に考えています。

 ところが、そんなことには無頓着な人も多いようで、読者に対する配慮の一欠片もない文章を目にすることがあります。

 難解な文章で読者の貴重な時間を奪ってしまう人達のことを、「時間泥棒」と名付けました。

 このブログは、「時間泥棒」を立派に更生させることを目的として開設したものです。

 記事を読んで、自分も「時間泥棒」かな、と思ったら、早速、改めて下さい。また、あなたの廻りに「時間泥棒」がいたら、あなたの力で立派に更生させてあげて下さい。

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