日付か、曜日か

【1】 「月・日」か「曜日」か

 日にちを伝えるに際して、 「月・日」と「曜日」のどちらが重要か、という問題である。

 その点に注目して、下記の二つの例を見てほしい。

 最初は、ある展覧会のポスターの一部である【京都国際マンガミュージアム「ビッグコミック50周年展」】。

日付-1


 次は、インターネット番組の中での解説である【Abema テレビ 将棋チャンネル】。

日付-2


 一方は、曜日は小さく添えられているのに対し、他方は、曜日の方が大きく記載されている。

 これには必然性がある。

 美術展のように、2、3か月の期間を示すには、曜日ではなく、月・日が重要なことは、いうまでもない。とは言え、初日や末尾が何曜日かという情報も、「来週の土曜から」とか「来月の最後の日曜まで」といった覚え方をすることを考慮すれば、不可欠である。

 他方、「将棋界 これからの一週間」のように、まさに「これからの一週間」であれば、人は日付より曜日を意識する。だから、曜日を主体にして、日は付け足しのように記載されているのだ。

 一般に、分かりやすく、誤解のないように、日付と曜日の双方を記載すべきであるが、どちらに比重を置くかは、対象となった事柄の性質により、その都度、考える必要がある。


【2】 「曜日」の記載方法

 では、日付が主で、曜日を併記する場合は、どのようにするのが望ましいだろうか。

日付-3


 一番上は、「火曜日」と丁寧に記載されているが、「曜日」までなくとも、「曜日」であることは誰にも分かる。読者の情報処理の負担を減らすためには、不要な情報を載せるのは、極力、避けるべきだろう。

 「月・日」の記載も、なくても分かるのだから、一番下の記載方法「7/31・火」がいいと思う。

 ただ、 「月・日」がないと落ち着かないという人もいるかも知れないので、絶対駄目だとまでは言わないが、私は、できる限り、シンプルな方が好きだ。


-- 【追記】 ----------------------------------------------------------------------

 冒頭のポスターの「ビッグコミック50周年展」というのは、たまたま、ネットで見つけたのだが、見た瞬間、30数年前のことが甦ってきた。

 当時、私は、司法試験の勉強のために、銀閣寺道にある【私設図書館】に通っていた。

 館内の一角に一坪にも満たない休憩スペースが設けられ、そこに週刊誌や漫画雑誌が置かれていた。当時、ビッグコミックや、その姉妹誌である「ビッグコミック・スペリオール」や「ビッグコミック・オリジナル」などが備えられており、「ゴルゴ13」はもちろん、「三丁目の夕日」や「釣りバカ日誌」「めぞん一刻」といった、後に映画やアニメになった連載漫画を欠かさず読んでいたことを思い出す。

 なお、先日、NHKの「72時間」という番組で、この私設図書館が取り上げられていた【ドキュメント72時間「京都 静かすぎる図書館」】。

 また、館内の様子は、【私設図書館】誰にも邪魔されずにひとりの時間を過ごせる場所。】でも見ることができる。各人のスペースを区切るガラス板は、当時のままのようだし、休憩コーナーも、当時と、あまり変わっていない。


-- 【追記 2018.8.2】 ----------------------------------------------------------------------

 私設図書館のNHKの番組は、【 Dailymotion ドキュメント72時間「京都 静かすぎる図書館」】で視ることができる。

 なお、テレビ番組を勝手にネットで公開する行為は、著作権法違反である。ただ、テレビ番組の場合、いったん公開されても、テレビ局の申し入れで削除されるものが殆どである。そうすると、削除されていないということは、暗黙の内にテレビ局が公開を許容している、と解する余地もある。

 

 

超一流棋士の一覧表

 昨今の将棋ブームを反映して、「文藝春秋2018年の論点」に、超一流棋士の一覧が載っている。

棋士一覧7人-0


 これまでの超一流棋士と藤井聡太四段(当時)を比較しようという意図なのだが、この表では、「比較」するのは困難だ。

 そこで、同じデータに基づき、表を組み替え、勝率欄を追加し、かつ、データバーを表示したのが、次の表だ。

棋士一覧7人-1


 一つの表だと、横長のため、端末によっては見にくいと思われるので、二分割してみた。

棋士7人-4

棋士7人-3


 たとえば、これまでの6人の大棋士が、通算タイトル数では、大山・中原・羽生の上位3人と、加藤・谷川・渡辺の下位3人に分けられることが、一瞬のうちに見て取れる。最初の表だと、いくら表を眺めていても、気がつかないかも知れない。

 こういった成果を得られるのは、下記2点の効用である。

  ・ 完全二次元化 (どの項目も、縦一列に並ぶ)
  ・ データバー化 (数値の大きさが可視化される)

 他にも、ちょっと眺めただけで、こんなことが読み取れる。

  ・ 加藤は、八段昇段は一番早いが、タイトル獲得は一番遅いこと
  ・ 加藤の負数が突出していること
  ・ 渡辺の勝数が少ないこと (33歳の時点の記録なので、まだまだ、これからである)
  ・ 藤井の勝率が突出して高いこと
       (最初は、対戦相手は下位棋士ばかりだから、多少は高くなって、当然ともいえる)




有害無益な「点滅」

 台風12号による列車の遅れなどの運行情報が、JR西日本のウェブサイトに掲載されている【JR西日本 列車運行情報】。                
      
JR-遅れ

 ご覧のとおり、路線図が表示され、遅れている区間には黄色いマーカーが付いており、止まっている区間は赤いマーカーが点いたり消えたりを繰り返している。

 赤いマーカーが点いたときに、どの区間が止まっているのか読み取ろうとするのだが、わずか1.5秒でマーカーは消えてしまう。

 消えたマーカーは、1.5秒後には復活するのだが、1.5秒前に確認した区間を正確に記憶している訳ではないので、また、最初から、赤いマーカーが点いた区間を確認しなければならない。

 こんなことを繰り返しても、いつまで経っても、どの区間が止まっているのか、全体像を把握できない。

 点滅などせずに、赤いマーカーを付けた上側の図だけなら、落ち着いて、止まっている区間を確認することができる。

 そもそも、「点滅」というのは、注意を喚起するために行うものである。

 列車の運行状況を知りたくて、ウェブサイトにアクセスした人なら、注意を喚起されるまでもなく、自ら進んで、赤いマーカーのある路線を確認するのであるから、「点滅」の意味はない。

 それどころか、上述のように、落ち着いて赤いマーカーのある区間を確認することができなくなるのであるから、「点滅」は有害無益である。

 なお、点いたり消えたりが、1.5秒ごとではなく、たとえば、0.1秒ごとであれば、最初に書いたような「記憶」の問題はないので、止まっている区間の把握は容易にできる。けれども、そのような点滅だと、今度は、目がチカチカして疲れてしまう。

 いずれにせよ、有害無益な点滅は、行うべきでない。







谷川九段と藤井七段の師匠が語る

 今朝のネット記事の見出しである【「将棋界のこれから」朝日 2018.7.28】。

谷川九段と藤井七段の師匠が語る


 谷川九段と藤井七段は兄弟弟子ではないが、そのことを分かっている人なら、何の疑問も抱かない見出しである。

 ところが、将棋の世界について全く知識のない人だと、谷川九段と藤井七段の共通の師匠が、弟子二人について語るのだと、誤解するかもしれない。

 誤解をなくすには、次のいずれかの表現にするしかない。

【1】 谷川九段と藤井七段の師匠とが語る
【2】 藤井七段の師匠と谷川九段が語る


 ただ、【1】だと、「谷川九段と藤井七段の師匠」まで読んだ時点では、谷川九段と藤井七段が兄弟弟子で、二人の共通の師匠」つまり一人の人のことを指しているように思えてしまう。

 その次の、「とが」を読んで、初めて、実は、「(谷川九段)+(藤井七段の師匠)」の二人を指していることが分かるのであり、②の方が、そのような「途中までの誤解」の余地もない点で優れている。

 将棋界の序列から言えば、谷川九段を先にすべきところなので、記者は、冒頭の表現をしてしまったのかも知れない。けれども、やはり、「分かりやすさが第一」である。

 優先順位は、常に、  分かりやすさ > その他の事情(格式・慣習・厳密さ・お洒落度・・・)  である。

 なお、どうしても谷川九段の名前を先に出したければ、こんな表現もある。

【3】 谷川九段が藤井七段の師匠と語る


 けれども、こうすると、二人が対等に語る、というのではなく、谷川九段が主体のように思われてしまう。

 抽象化すると、こういうことになる。

語る。 ・・ AB対等
語る。 ・・ Aが主体


全体を抽象化して整理すると、以下のようになる。

語る人-2





 

「道場営業・教室の時間短縮」

 一昨年の史上最年少棋士、藤井聡太四段の誕生以来、日本列島は空前の将棋ブームに沸いているが、私も、最近では、日本将棋連盟のサイトにアクセスして対局結果を確認したり、サイトで毎日出題される詰め将棋を解いたりするのが日課になっている。

 先ほど、将棋連盟のサイトを開くと、台風12号の接近に伴う措置として、次のような告知がなされていた。

 道場営業・教室の時間短縮等の対応をさせて頂く場合があります。販売も同様です。

 
 決して、「分かりにくい」文章ではない。

 けれども、読んでいて、ものすごく、ストレスを感じる(個人の感想です)。

① 道場営業・教室の時間短縮

 まず、「道場営業・教室の時間短縮等」の部分である。

 「教室」は「営業」ではないのか?
 
 要するに、道場も教室も時簡短縮の可能性がある、と言うことであれば、「道場」に「営業」を付け、「教室」に「営業」を付けないという、不統一な表現をするべきでない。「道場・教室の時間」とするか「道場・教室の営業時間」とすれば、よいではないか。

 多分、この文章を書いた人の深層心理には、「教室」というのは、人を育て教えるという崇高な行為が行われる場所であり、対価として金銭を徴収しているものの、「営業」という、「金儲け」を連想させる単語は用いたくない、という思いがあったのではないか。

 他方、「道場」については、ある程度の棋力を有する者に対局の場所を提供する、ということで、「教室」のような「教える」という要素がないことから、そのような抵抗感がなかったのではないだろうか。

 けれども、そういった「思い」は内に秘めておいてほしい。第三者にとっては、一定の金銭を支払って一定のサービスを受けるのであるから、「営業」の「ように」見える。

 サービス提供者の内心に基づいて、「営業」だったり、「営業」でなかったり、というのを、第三者に押しつけても、迷惑なだけである。

 こういった内部の「気持ち」「事情」を、不用意に外部への情報発信に際して表に出す行為の問題については、以前のブログ【内部の論理は、内部に留める】に書いたとおりである。

② 販売も同様
 
 次に「販売も同様です」の部分である。

 なぜ、ことさら、道場・教室と分けて説明しなければならないのか。

 まとめて、「道場・教室・販売の時間短縮等」と記載した方が、よほど、シンプルである。

 もちろん、「理論上」は、以下の違いがある。
  道場・教室..対価を得て、役務(サービス)を提供する
  販売・教室..対価を得て、物を提供する

 これを、法律的に言えば、以下の違いとなる。
  道場・教室..役務提供契約(委任契約、請負契約・・・)
  販売・教室..売買契約

 けれども、法律的な問題を論じているのではない。

 要するに時間短縮等があるか否か、ということに過ぎない。だったら、区別する必要など、まったくない。
 
 「必要のないことは、しない」というのが、「分かりやすさ」の鉄則である。

 上で、「区別する必要など、まったくない」と言ったが、順番は別である。
   ○ 道場・教室・販売
   × 道場・販売・教室

 つまり、道場、教室といった似通ったものの間に異質な販売を含むべきではない、ということである。

 なお、いくつかの物を列挙する場合の注意点について、以前の記事【例を挙げるだけでは伝わらない】にも目を通してほしい。



 



 

オーストリア、オーストラリア

 覚え方のコツさえ掴めば決して混同しないのだが、そのコツが掴めないと、いつまでたっても、違いが覚えられない言葉というのが、誰しもあるようで、ネット上でも、よく見かける。

 文脈から明らかな勘違い、混同だと分かる場合はいいのだが、それなりに意味が通っていたりすると、誤った情報を伝えることになってしまう。

 そこで、思い浮かぶまま、混同しやすい言葉について、絶対に混同しないような「コツ」を伝授することにする。


① オーストリア、オーストラリア

 私が高校生の頃、母親が、この二つが、いつも、どっちがどっちなのか分からない、と言っていた。

 私は地理が大好きだったので特別に意識するまでもなく覚えていたため、それまで、この二つの違いの覚え方など考えたこともなかった。

 そこで、母親のために、とっさに捻り出して答えた覚え方が、次の方法だ。

小さいのが「オーストリア」、大きいのが「オーストリア」


オーストラリア
 
 しばらく経って、母親からは、私に教えられてから混同することがなくなったと感謝されたものである。


② ヤモリ、イモリ

 小学校の2年か3年のときに、担任の先生に教えてもらった覚え方が、これだ。
 

家を守るのが「家」守、井戸を守るのが「井」守


 以来、家の中で見かけたら「ヤモリ」、池で見かけたら「イモリ」と正しく言えるようになった。 
  

③ 島根、鳥取

 (中国地方の地図を思い浮かべて)

広「島」の屋「根」が島根

 
広島-島根-2



④ ゆうちょ銀行、郵貯ぎんこう

「ゆうちょ」も「みずほ」も「銀行」だ


 なお、①~③とは違って、この場合、そもそも、一方しか存在しない。従って、「郵貯ぎんこう」と記載されていても、「ゆうちょ銀行」の積もりだろうということは分かるので、混同による弊害はない。

 それでも、人によっては、ひょっとしたら「ゆうちょ銀行」とは別に「郵貯ぎんこう」というのも存在するのかも知れないと思うかも知れない。正しく記載するに越したことはない。




送金口座の指定は、抜かりなく

 人に何らかの行為を依頼する場合、その行為をなすのに必要な情報も提供するのが親切というものだ。調べれば分かるような情報、たぶん知っているだろうと思える情報でも、依頼する側で、その情報を提供した方が、物事は速く進む。

 とりわけ、重要なのは、金銭の支払を依頼する場合であり、振込先の口座を誤解の余地のないように、明確に記載しておくことは、不可欠である(法律上の権利に基づく請求であれ、好意を期待しての依頼であれ、同じである)。


① 振込先口座の指定

 先日、楽天市場で、ある商品を購入したところ、早速、注文内容の確認のメールが届いて、送金方法として、次のように書かれていた。

送金方法
     銀行振込


「銀行振込」と書かれているものの、肝心な送金口座が、書かれていない。何十行にも及ぶメールだったのだが、別のところに書かれているのかと思って、見落としのないよう、上から順に見ていったのだが、どこにも記載がない。とりあえず、出品者の連絡先の記載があったので、送金口座を教えてくれるようにと、メールしておいた。

 その数時間後、今度は、出品者からメールが届いたのだが、私の質問のメールに対する返事ではなく、自動送信されてきたらしいメールで、そこに、送金口座が記載されていた。

 どうやら、楽天市場としては、送金口座まで管理しておらず、出品者が直接に購入者に送金口座を伝えるシステムになっていたようだ。だが、そういうシステムであれば、最初の確認のメールの際に、こう記しておけば、よいのだ。

送金方法
     銀行振込
     送金口座は、追って、出品者の方から連絡させていただきます。



② ゆうちょ銀行

 あるサイトで、送金口座として、以下のとおり、記載されていた。

ゆうちょ銀行 記号12345 番号67890123 ●●●●


 郵便局で送金する場合は、これで問題ないが、銀行から送金する場合は、「支店名」「口座番号」が必要である。

 ゆうちょ銀行の「記号・番号」を銀行送金用の「支店名・口座番号」に変換することは、ゆうちょ銀行のサイト【記号番号から振込用の店名・預金種目・口座番号を調べる】を利用すれば、簡単にできる。

 「簡単」と言っても一手間かかるのであるから、その一手間をかけることなく送金できるように、予め、「支店名・口座番号」を調べて、それを記載しておくべきである。

 ゆうちょ銀行の記号番号だけの記載だと、ネットに慣れない人は、ゆうちょ銀行のサイトで調べることもできず、結局、銀行から送金できない、ということにもなりかねない。


③ 京都中央支店か京都支店か

 ずっと以前のことだが、某銀行の京都中央支店に口座があり、請求書に、振込先として、その口座を指定したことがあった。
 
 ところが、いつまで経っても、送金がない。連絡をすると、ATMで入力したのだが、別の会社の名前が出てきた、というのだ。

 実は、その銀行には、京都中央支店とは別に京都支店というのがあり、先方は、京都支店を選択していたのだった。

 こんな紛らわしい支店名の場合は、予め、「京都」支店ではなく、「京都中央」支店です、と記載しておくに限る。


④ 2回目の送金

 以前も送金してもらった相手に、2回目の請求をしたところ、先方から、送金口座を教えてほしい、というメールが来た。

 2回目だから当然に知っているだろう、と思っていたのだが、誰もが、過去の情報を手元で管理しているとは限らない。請求する側で、その都度、送金口座を指定すべきである。


黄色に注意

 下記の図は、動脈硬化の進行を図解したものだ【セントラルクリニックグループ 血管内皮機能検査】。

動脈-1


 左端の正常な場合から動脈硬化が進展して行くにつれて、緑→黄→橙→赤と、文字の色や、文字の背景色を変化させているが、危険度が次第に高くなることを直感的に印象づけるもので、その狙い自体は、結構だ。

 けれども、左から2番目の図のように、白の背景に黄色の文字、あるいは、黄色の背景に白の文字となっていると、白と黄色の明度が近いために、文字を読み取るのが非常に難しい。

 他方、黄色と黒の組み合わせは、踏切の遮断機などに使われているように、非常に目立つ。

 従って、以下のように、文字に黒の縁取りをすれば、読みやすくなる。

動脈-2


 なお、今回、文字の縁取りは、パワーポイントを使ったのだが、一太郎や、ワード、エクセルでも可能である。それぞれ、一長一短あるので、実際に試してみて、やりやすい方法を選択すればいい。

 具体的な方法について、ここに記載したり、文字に縁取りを文字にする方法を解説した頁へのリンクを貼ろうかと思ったのだが、あえて、記さないことにする。

 自分で説明するのも大変だし、リンクを貼るのも、解説頁がいっぱいあって、どれが分かりやすいか選ぶのが面倒だ、ということもあるのだが、私がいちいちリンクを貼らなくても、実際に文字の縁取りに挑戦してみようという人なら、ネットで検索すれば、いくらでも解説した頁は出てくるので、あえて説明を省略したのだ。

 一太郎にせよエクセルにせよ、機能が見つからないときは、ネットで検索すれば、大抵のことは分かる。それぞれのソフトのヘルプ機能を使うよりも、便利である。

 さらに進んで、仮に、それでも機能が見つからなかった場合でも、いくつかの機能を組み合わせることによって、見つけたい機能を実現できる場合もある。諦めないのが肝要である。

----- 追記 2019.4.16 -------------------------------------------------------------------

記事の一行目に「動脈硬化の進展」とあったのを、「動脈硬化の進行」に訂正した。

「進展」は一般に好ましい変化の場合に使われるが、「進行」は必ずしもそうではないからだ。

これと似たような話は、【リスクの向上は、是か非か?】に書いたことがある。



図形の要素は、色が重要

 下記の漢字を左から順に声に出して読んでほしい。

図形-色

 すらすら読めたら超人だ。

 最初の文字が「あか」であるのは明らかなのだが、色に引きづられて「あお」と言いそうになるのを、強い意志の力で押さえ込むことによって、何とか「あか」と正しく発音できたはずである。

 他の文字も、見た目の色に引きずられそうになるのを押さえて、正しく漢字を読むのは、相当な精神力が必要である。

 では、次の文字は、どうか。同様に、声に出して読んでほしい。

図形-形


 次は、これだ。
図形-大きさ


 見た目の形や大きさに引きづられて、間違った読みをしてしまいそうになるものの、その誘惑は、冒頭の漢字ほどではない。

 文字情報より図形情報が伝達力があること、図形の要素の中では、形や大きさより、色に、より大きな伝達力があることが分かる。

 ところで、トイレのマークは、ズボン姿の青色は男性トイレ、スカート姿の赤色は女性トイレというように、色と形を要素として男女を区別しているが、色と形が矛盾する場合、つまり、ズボン姿の赤やスカート姿の青のマークを見た場合、どう判断するのか、という実験があるそうだ。

 結論から言えば、日本人は色を優先して、青のスカート姿を男子トイレと認識するそうである【トイレの男女別標識について】。

なお、トイレのマークについては、以前の記事【解説図(徘徊事故 最高裁判決)を比較する】でも触れている。


名前も大事

 近くに、コインパーキングができた。

 ただ、普通のコインパーキングと違うのは、名前に病院名が入っていることだ。

病院名-1


 名前に病院名が入っているばかりか、女性の横顔を象った病院のシンボルマークまであることから、病院利用者専用の駐車場かと思ったのだが、「外来患者様は利用証明書を会計窓口で御提示下さい」となっており、利用証明書のない一般の利用も、割引などの特典がないだけで、利用自体は許容しているようにも見えた。

 また、特に、一般の利用を禁止する旨の表示もなかったことから、一般の利用も認めているのは間違いと考えた。そう考えると、ことさら病院名を冠しているのは、病院専用という誤解を与えるので好ましくないのではないか、と思えた。

 それから2週間近く経った昨日のことだ。看板が変わっていた。

病院名-2


 コインパーキングの名前から病院名が消え、シンボルマークも消えていた。おそらく、一般の利用の可否について問い合わせがあったのか、予想に反して一般の利用が少なかったのか、どちらかの理由だろう。

 ただ、その反面、駐車料金が無料か割引になるであろう病院の患者が、病院用の駐車場と気づかなくなるのを懸念したのか、その下に書いてある「●●病院外来患者様・・」の記載は、前よりも大きく、目立つようになった。

 これで以前よりも一般の利用は増えるだろう。でも、病院名が目立つことから、やはり病院専用と勘違いする人もいることだろう。また、勘違いしないまでも、本来は病院用なのだ、ということが気になって、なんとなく敬遠して、すぐ近くの別のコインパーキングを利用する人もいるかも知れない。

 そういうことを考えると、端的に、こう書いておけばいいのではないだろうか。

一般の方も、ご利用下さい


 ただ、あまり一般の利用が増えすぎると、病院に来た人が利用できなくなる可能性もあるので、この辺りは、微妙なバランスの問題なのだが、もう少しくらいは、一般の利用を促してもいいように思う。

 一般の利用を増やしながらも、他方で外来患者の利用が妨げられないようにする方策としては、駐車場の混み具合に応じて、一般客の利用を制限するなどの臨機応変の対応も、現在のIT技術をすれば不可能ではないだろう。





分かりやすさのポイント【文章→表、数字→図、グラフ】

 先日来の豪雨による被害について、こんな記事があった【明日に向けて(1548)】。

警報-1


 ぎっしり情報が載っており、その一つ一つは分かるのだが、全体として、その意味を読み取るのは、困難だ。

 そこで、ポイントとなる部分を、太字にしてみた。

警報-2


 少しは読みやすくなったが、それでも、数字を目で追っていって、全体像を掴むのは困難である。こんなときは、表にするしかない。

警報-4


 表を見ただけで、以下のような全体の傾向が一目で分かる。

  ① 死者、不明者が、ほぼ同数であること
  ② 被害は、広島、愛媛に集中していること
  ③ 被害は、西日本に限られていること

 ①②が読み取りやすいのは、表にした上に、数値の大きさが視覚的に分かるよう、棒グラフのような「データバー」を表示したからである。

 データバーについては、下記の記事を参照されたい。

    【表の作成は、こうする
    【「データバー」の活用

 また、上記の③の事実が読み取りやすいのは、都道府県を概ね南西方面から北東方面の府県へと、左から右へ配置し、かつ、地方ごとに、少し太めの罫線で区切ったからである。

 つまり、現実世界での配置(地図上の配置)と、表の上での配置を、できる限り一致させた上で、地方ごとの塊を視覚化したのである。

 その結果、近畿地方は、犠牲者の数は少ないものの、被害が全域にわたっていることも、一目見れば分かるのである。

 現実世界での配置と、表現の世界での配置との関係については、以下の記事も参照されたい。

    【前列右から・・・
    【市ヶ谷キャンパス・・・
    【正しい照明スイッチの並べ方
    【表にするしかない!
 
 ネット上には、様々な情報が氾濫しているが、玉石混淆、というか、多くの石のなかに、ときおり、玉を見つけることができる、というのが実情である。

 そんな貴重な情報が、表現方法が未熟なために、人々に届かないとすれば、もったいないことである。

 他方で、どうでもよい情報、嘘としか言いようのない情報が、表現方法だけは、それなりに工夫してる結果、人々に受け入れられているとしたら、大変、残念なことである。



数字の連続は、4桁まで!

 外出先から戻ると、ポストに郵便局からの不在連絡票が入っていた。大阪高裁からの特別送達で、すぐにでも受け取りたかったのだが、いきなり郵便局に受け取りに行っても、配達員が局に戻っていなかったら、空振りになってしまう。

 そこで、確認のため、局に電話を入れることにした。

 電話口では、郵便物を特定するために、11桁の追跡番号を伝えなければならない。不在通知には、こう書かれていた。

不在連絡-1

 最初は、134、50、と、書かれているとおりに読み上げて、次の、80573で、一瞬、迷った。そのまま、5桁の数字を続けて読むべきか、あるいは、3桁、2桁に切って読み上げるべきか。

 人の通常の処理能力から行って、意味のない5桁の数字を続けて言われても処理するのは負担である。そこで、805、73と区切って伝えようと思ったのだが、若干の引っかかりを覚えた。

 というのは、先方は、3桁、2桁、5桁、1桁、という数字の並びに慣れているはずであり、そうすると、いくら、こちらが、「分かりやすく」という思いだとしても、5桁のところを3桁しか読み上げなかったら、逆に、違和感を覚えてしまうのではないか、と思ったからである。

 だが、いくら5桁に慣れているとは言え、5桁連続した数値を聞き取るのは負担であることには変わりはない。結局、3桁、2桁に区切って伝えることにした。

 不在連絡票の記載が、こんなふうに区切ってくれていたら、そのまま伝えればいいだけのことなのだが。

不在連絡-2

 
 これと似たような話は、以前のブログ【31415926535 を間違いなく入力できますか】にも書いた。

 おそらく、ここまで読んでくれた人の中には、「そんな細かいところまで、よく考えるな」「表現の細部に気を遣うより、もっと本質的なことにエネルギーを費やしたらいいのではないか」と思う人もいるだろう。

 ・・・というか、書いている私でさえ、多少は、そんな思いに駆られるのだが、どうしても考えてしまうのだ。

 おそらく、これまでの体験で、聞き手、読み手に頓着することなく、言い散らかしたり、書き散らかしたりした文章に、とてつもないストレスを感じ、そんな話し手、書き手に「怒り」を感じてきたことから、自分は、そんな話し手、書き手にはなりたくない、という思いが人一倍、強いのだと思う。

 私が、このブログを書いている理由については、以下の記事に目を通していただきたい。

 ● I am not a lowyer.
 ● フランチャイザーの・・・



時計も温度計も、やっぱり、アナログ

 きょう行った電気店で、温度計を見かけた。温度計があろうとなかろうと、暑いときは暑いし、涼しいときは涼しいのだが、それでも、実際に何度なのかということは気になるものである。

 私の部屋には、どういう経緯か、子どもの頃から居間にかけてあった温度計があるのだが、何しろ、半世紀以上前のものだ。インテリアとしては、それなりに、お洒落で、気に入っているのだが、だいぶ感度は鈍くなっているようだった。

 そこで、この機会に、とにかく機能重視で温度計を購入しようと考えた。

 始めに目についたのは、こんな温度計だった。

温度計-1


 厳密な温度管理が必要な訳ではないのだから、小数点以下の数字は必要ない。

 アナログ式のがあればいいのにと思い、陳列棚を見ていくと、こんなのがあった。

温度計-2


 説明書を読むと、「バイメタル式温度センサ」「バイマテリアル式湿度センサ」というものを使っており、電池が不要とのことだった。値段も600円前後と手頃だったので、迷わず購入した。

 今、私の机の上に置いているのだが、針の位置で、ざっくりとした温度や湿度が直感できるのがいい。詳しい数字を知りたければ、じっくり目盛りを見ればいい。

 数字で言えば、こんな具合に、必要に応じて、細かく見ていけるのだ。
   ① 25~30
   ② 28
   ③ 28.1
 
 以前のブログ【番号、見出し、リード、本文】に書いた、新聞記事の構造と同じである。
   ① 見出し
   ② リード
   ③ 本文
 
 人が得る情報は、本来、概括的なものから詳細なものまで、段階的なものであり、そのときの関心、気分で、必要とするレベルは異なるのであるから、情報を提供する側でも、それに対応するのが親切というものである。




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プロフィール

「時間泥棒」仕置人 (改称予定)

Author:「時間泥棒」仕置人 (改称予定)
.

 玉石混淆の情報が溢れる社会の中で、効率よく、的確に、情報を取得し、提供するには、どうすればいいのか、ということを常に考えています。

 ところが、そんなことには無頓着な人も多いようで、読者に対する配慮の一欠片もない文章を目にすることがあります。

 難解な文章で読者の貴重な時間を奪ってしまう人達のことを、「時間泥棒」と名付けました。

 このブログは、「時間泥棒」を立派に更生させることを目的として開設したものです。

 記事を読んで、自分も「時間泥棒」かな、と思ったら、早速、改めて下さい。また、あなたの廻りに「時間泥棒」がいたら、あなたの力で立派に更生させてあげて下さい。

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