@shiokinin と、@shiokininの違い

 さきほど、不適切なツイートを削除させるために、Twitter に対して、 【嫌がらせや迷惑行為の報告】を行った。

 この「報告」をするには、いくつかの情報を入力しなければならないが、その中に、次の項目がある。
  ①報告対象アカウントのユーザー名
  ②報告対象ツイートのURL

 全ての項目に入力をして「送信」ボタンを押したところ、次のようなメッセージが出てきた。

報告されたツイートは報告されたユーザーによって投稿されていません。ツイートとユーザーは一致する必要があります。


 上記の①と②に齟齬があるというのだ。

 しかし、①も②も、自分でキーボードをタイプしたわけではなく、問題のツイートから、コピー&ペーストで、入力したのであって、間違いようがないはずだ(この点は、以前に書いたブログ【コピーできるものは、コピーする】を実践しているわけである)。

 間違いようのない方法で入力したにもかかわらず、エラーが出たわけである。

 しばらく、途方に暮れていたのだが、改めて見直してみると、①報告対象アカウントのユーザー名 が間違っていた。具体的には、こんな具合だ。
 

訂正前 @shiokinin
訂正後 @shiokinin


 さて、どこを訂正したのだろうか? 一見して、全く同じである。 でも、違うのだ。

 違いは、スペースだ。訂正前は、「@shiokinin 」と、末尾の「n」の後ろにスペースがあるのに対して、訂正後は、「@shiokinin」と、スペースが入っていないのだ。

 これを確かめるには、文字列を選択して、反転させてみるといい。スペースの部分も反転するので、スペースが「可視化」されるのだ。具体的には、こんな具合になる。

スペース


 以前のブログ【コピーできるものは、コピーする】で書いたように、間違いを避けるためには、コピーをするのがいいのだが、そのコピーをするに際しては、「見えないスペース」までコピーしてしまわないように、細心の注意が必要というのが、本日の教訓である。


A氏にお支払いいただくことになります

 交通事故の依頼者(過失割合20%)の方が持参した相手方が契約している保険会社からの損害賠償額計算書を読んでいて、一瞬、疑問がよぎった。

 依頼者に対して先方から支払をすると言う損害賠償額の明細の下の方に、相手方(A氏)に生じた物損について、次のような記載があった。

A氏にお支払いいただくことになります


 一瞬の疑問というのは、A氏が支払ってくれるというのか、というものだった。

 物損がどちらに生じたのか、ということについて、あまり意識していなかったために、この一文を読んだときに、A氏の任意保険が人損のみで物損をカバーしていないので、人損については保険会社から支払うが、物損については、加害者であるA氏から支払ってもらう、という意味かと思った。
 
 だが、よく見ると、物損は、A氏の車に生じた物損である。だったら、支払をするのは、依頼者の側である。

 であれば、次のように書けば誤解の隙はなくなる。
 

●●様からA氏に対してお支払いいただくことになります


 結局、助詞の「に」が多義的なことによる誤解だったのだが、「の」や「へ」や「が」という助詞は、便利ではあるが、多義的なので、つい無頓着に使ってしまい勝ちである。

 助詞が多義的であることは、【東京外大 文法モジュール 格助詞】を見ればよく分かる。

 「に」だけでも、実に多様な意味がある。だからこそ、無頓着に使うと思わぬ誤解を生むのである。

不要な情報はカットする

 教科書や参考書の大事なところに色鉛筆で線を引いたり、ラインマーカーで印を付けたり、というのは、誰でも経験したことがあるだろう。

 司法試験の勉強をしていた頃、基本書に色鉛筆で線を引いていたのだが、あるとき、それまで使っていた赤と青だけでなく、もっと色を使ってみようと思い立った。

 条文は赤、判例は青、通説は緑、少数説は橙、・・・・と、全部で、7色くらい使った。

 そのときは良かったのだが、数日経って大失敗と気づいた。

 後で見返すと、どの色が何だったかをすぐに思い出せないし、何よりも、本を開いたときに、やたら色々な色が目立って、落ち着いて考えることができないのだ。
 
 そういうわけで、その試みは数日でやめにした。

 話は変わって、コンタクトレンズの話。視力1.0でも、1.2でも、出そうと思えば出せるのだが、私は、0.6~0.8程度に抑えている。

 1.2も見えたりすると、部屋の壁紙の細かな起伏まで見えてしまい、疲れるのだ。お試しの1.2見えるレンズを入れてもらって、ぐるりと周囲を見渡すと、疲れるどころ、頭がくらくらしてしまう。

 おそらく、脳の中では、大量に入ってくる情報を、必要なものと不要なものに振り分けるために、大変な作業が行われているのだろう。だから、不必要に細かな情報は目に入れないようにしたほうが、脳の負担は軽減されるのではないだろうか。

 昨年、近くの図書館で1950年代の日本映画を借りて観たのだが、モノクロで、画像の解像度も低いし、音声も、さほどクリアではない。

 ところが、その分、目を凝らし、耳を澄まして聞いているのに気づいた。

 余分な情報が入って来ない分だけ、与えられた情報の中から、何とか有益な情報を探ろうと、必至で脳が働いているようだった。

 ウェブサイトでも、分かりやすくしたつもりなのか、やたらと図形や色を使っているのがあるが、そのまま観るのは、とても疲れる。そんなときは、モノクロで印刷して情報量を減らして読むようにしている。

酉取県、誕生

 群馬県と栃木県、島根県と鳥取県、というのは、混同されやすい県の代表格だ。

 なぜ、混同されるのかというと、それぞれ、以下のような共通点があるからだ。

【1】場所

  
  群馬、栃木は、関東北部の内陸県
  島根、鳥取は、中国地方の山陰側

【2】形


  群馬、栃木は、正方形ないし円に近い形
   (他に、そんな形の県は、岡山、山梨くらいである)
  鳥取、島根は、横長の長方形に近い形

【3】人口規模


  群馬、栃木は、200万人弱で、19位と18位
  島根、鳥取は、60万人前後で、46位と47位

【4】名称


 群馬、栃木は、全く異なり、この点は、混同される要素にはならない。

 島根、鳥取も、声に出して読めば全然違うが、漢字だと、先頭の「島」と「鳥」が似ており、地図で見たときの印象が何となく、同じようになってしまう。

 そこで、同じ「とり」ならば、酉年の今年、「鳥」を「酉」に変更するのも一案かも知れない。

 以前、スターバックスが全国で唯一、鳥取県に存在しない時代のこと、「スタバはないけど、スナバはある」というキャッチコピーで、鳥取砂丘をアピールしていた県である。酉年の今年、全国に存在をアピールするために、酉取県に改称するのもいいのではないか。
 
 このブログの最初の記事【フランチャイザーのフランチャイジーに対する・・・】で、外来語を避けるべきだと書いたが、「フランチャイザー」「フランチャイジー」が混同されやすいのも、「フランチャイ」までが共通だからだ。

 たとえばの話、仮に、「フランチャイザー」と「チャイジーフラン」であれば、外来語ではあるけれども、さほどの混同は起きなかったであろう。

 かつて存在した日弁連の報酬規定では、弁護士の「報酬」として、「着手金」「報酬金」という定めがあった。けれども、「報酬」と「報酬金」という常識的に考えて同じような言葉を使っていたのでは、外部の人は混乱するだけである。

 ネット上で各法律事務所の報酬規定を見ることがあるが、従来の「報酬金」を「成功報酬」としている事務所が結構あるが、こちらの方が、ずっと分かりやすい。

 あと、一般に混同されがちなのが、「被告」である。裁判で訴えられると、「被告」と呼ばれることから、刑事事件の「被告人」にされたような印象を与えてしまい、ただでさえ感情的に対立しているところに、余分なストレスを与えてしまうものである。

 「被告」の替わりに、調停のように「相手方」とか、もう少し、ましな呼び名はないものだろうか。

何度も何度も何度も推敲

 このブログの熱心な読者なら気づいていることだろうが、しばらくたって以前の記事を見ると、表現がだいぶ変わっていることがある。

 というのも、一度、記事を投稿した後も、しばらくの間、自分で何度も読み返して、誤字脱字、分かりにくい表現、何か引っかかりを覚える表現があれば、修正しているからである。

 そんなに気をつけていても、半年くらい経ってみると、何で、こんな誤字に気づかなかったのだろうというのを発見したり、このブログの素材にしたくなるような「分かりくい」表現に気づいたりすることもあるのだ。

 何度も読み返して修正を加えることは、私にとっては、全く苦ではない。それどころか、新たな発見があるのだ。

 日を置いて読み返して、一瞬、別の表現がいいのではないかと思っても、よくよく考えてみると、そのままの方がいい、ということも結構あったりして、我ながら、よく考えていたのだな、と自画自賛することもある。

レターパック

 遠方の裁判所や相手方に裁判書類を送るのに、レターパックを使うことが多い。

 ただ、このレターパック、2種類あって、レターパック「ライト」とレターパック「プラス」とがあり、どちらを使うべきか悩むことが多い。

 悩むのは私だけではなく、両者の違いを質問する人が多いのだろう。いつもと違う郵便局に行ったところ、窓口の横の壁に、大きく図解されていた。
 
レターパック-1

 確かに分かりやすい。だが、一番下の「追跡サービスあり」の記載が勘違いを誘発しかねない。

 わざわざ、分けて説明していると、違いがあるから分けているのだと思いがちである。そのときは、ちゃんと理解したつもりでも、あとで思い出すとき、「確か、違いが3つあったようで・・・追跡サービスの違いだったかな・・」と思わぬ誤解を招きかねないのである。

 そんな誤解の種も蒔かないようにするには、次のようにするのがいい。

レターパック-2


 上記の発想、つまり、共通のことは、別々に書かずに、まとめて書く、というのは、実は色々なところで使われている。

 たとえば、民法典。契約の解除について、各種の契約に共通の債務不履行解除は、契約総則に書かれており、契約類型毎に異なる解除原因は、各契約類型のところに書かれているのである。各契約類型のすべてに債務不履行解除が書かれている場合の煩雑さを考えれば、いかに合理的な条文体系なのかが理解できるだろう。

 人に何かを伝えるときも、常に、こういったことに気をつけていれば、簡潔で、間違いない情報伝達ができるはずである。

合格率のパラドックス

 文部科学省は、法科大学院での司法試験の受験指導については、厳しく禁止しているようで、以前、とある法科大学院の関係者から聞いたところでは、文科省の目を盗んで、「闇で」受験指導をしているとのことだった。

 ところが、文科省は、受験指導を禁止する一方で、司法試験合格率の低い法科大学院に対しては、廃校に追い込んだり、補助金をカットしたりと、合格率の低い法科大学院は存在意義がないと言わんばかりの対応をしているのである。

 それは、ともかく、次に掲げるのは、合格率で鎬を削っている、A,B両大学の法科大学院の言い分である。

【A大学】
当大学院は、男子学生の合格率、女子学生の合格率、ともにB大学を上回っている。

【B大学】
当大学院は、全体の合格率をみれば、A大学を上回っている。



 どちらかが嘘をついているのだろうか。はたして、どちらも正しいということがあるのだろうか。

 直感的には、A大学の言い分が正しければ、B大学の言い分が誤り、ということになりそうである。けいれども、絶対にそうだと言い切れるだろうか?統計上の数字は、以前にも書いたが【平均値の罠】、ときとして、直感に反することがあるので、要注意である。


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 実際、男女別の合格率では上回っているのに、全体の合格率では下回る、といったことが、あるのだ。

合格率


 では、仮に、他の要素は一切、無視するとして、合格率のみで法科大学院を選択する場合、どちらの法科大学院を選択すべきだろうか?


戦闘は3日も続き・・・・・

 昨年は4か月もブログを中断したこともあって、今年受け取った年賀状には、ブログの再開を楽しみにしていると書かれているものがあった。期待されると、それに応えようという気になるもので、今年は、一日も欠かさず、ブログを書き続けることにしようと、新年の誓いを立てた次第である。

 ところが、しばらく休んでいるとなかなか筆が進まない。新聞に目を通しても、新年の特集記事ばかりで、あまり読もうという気にもならず、結果的に、ブログの素材が見つからない。

 そんなわけで、今日は、以前に書きかけていた記事を引っ張り出して、それに手を入れたものを掲載することで、お茶を濁すこととしよう。(というより、こんなときに備えて、結構、書きかけの記事があるのだ)

 では、本題。 (昨年4月4日の記事と思って読んでほしい)
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 昼のニュースで、アゼルバイジャンとアルメニアの武力衝突のニュースをやっていたのだが、その中で、「戦闘は3日も続き・・・」というのを耳にして、ふと疑問に思った。

 各地で武力衝突が起き、シリアや南スーダンのように何年も、それが続いているというのに、たった3日間で、なぜ「3日も」と、「も」をつけるのだろうと思ったのだ。

 その後、すぐに、今日が「4日」なのに気づいて、アナウンサーは、「3日間も」という意味ではなく、4月2日で終わらず、翌3日も戦闘が続いた、という意味で言っていたのだと気づいた。

 「も」の意味について考えてみると、次のような使い方がある。


【1】量的に多いという意味を込めて使われる場合

     彼は、【1日だけ】仕事を休んだ。私は、【2か月も】休んだ。

【2】あること(人)について生じた事態が、別のこと(人)について生じたため、「同様に」という意味を込めて使われる場合

     【彼は】、1日だけ仕事を休んだ。【私も】、1日だけ休んだ。



 いずれの意味で使われているのかは、「も」の直前の単語が、量的な意味を有する言葉なら前【1】、そうでなければ【2】、ということになる。

 今回の「3日も」というのを私が誤解したのは、「3日」というのが、「3日間」という量的な意味を持つものだとも解され、他方、「4月3日」という特定の日を指すだけで量的意味を持たない場合もあるからだった。

 逆に誤解を招かないようにするには、「3日」という多義的な言葉を使うのではなく、「3日間」とか、「4月3日」(今月3日、昨日など)という一義的な言葉を使うべきだった、ということになる。


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Author:「時間泥棒」仕置人
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 玉石混淆の情報が溢れる社会の中で、効率よく、的確に、情報を取得し、提供するには、どうすればいいのか、ということを常に考えています。

 ところが、そんなことには無頓着な人も多いようで、読者に対する配慮の一欠片もない文章を目にすることがあります。

 難解な文章で読者の貴重な時間を奪ってしまう人達のことを、「時間泥棒」と名付けました。

 このブログは、「時間泥棒」を立派に更生させることを目的として開設したものです。

 記事を読んで、自分も「時間泥棒」かな、と思ったら、早速、改めて下さい。また、あなたの廻りに「時間泥棒」がいたら、あなたの力で立派に更生させてあげて下さい。

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