企業内弁護士の割合

 2001年以降の企業内弁護士の割合などをグラフにしてみた。

企業内弁護士-3

 ・ 弁護士数は、2001~20018年は、各年の3月31日現在【弁護士白書 2018年版 44頁】 
 ・ 2019年は、6月30日現在【JILA 企業内弁護士数の推移(2001年~2019年)
 ・ 企業内弁護士は、各年の3~9月【同上
 ・ 組織内弁護士であっても、国、地方自治体に勤務する者は、企業内弁護士は含まれない【同上】。

 以上の結果として、企業内弁護士「率」は、比較の時点が異なるものがあるため、厳密には正しくない。

 昨日の記事【企業内弁護士の総数の推移】では、2010年以降の企業内弁護士の推移をグラフにしていたが、今回、2001年以降の分を併せてグラフにした。

企業内弁護士-8


 なお、上記二つのグラフを作成するために作った数値だけの表を掲載しておく。

 
企業内弁護士-6


企業内弁護士の総数の推移

 Schulze BLOG の【企業内弁護士数の推移(日本組織内弁護士協会/JILA調べ、2019年6月30日現在)】という記事に載っていた表をグラフにした。

企業内弁護士


 なお、原資料を作成した日本組織内弁護士協会の定義する「企業内弁護士」とは、「日本法に基づく会社、外国会社の日本支社、特殊法人、公益法人、事業組合、学校法人、国立大学法人等、国と地方自治体以外のあらゆる法人に役員又は従業員として勤務する弁護士のうち、当該法人の所在地を自身の法律事務所所在地として弁護士登録している者」だそうである【日本組織内弁護士協会 企業内弁護士数の推移(2001年~2019年)の※2】。

 最近では、地方自治体でも多くの弁護士を採用しているようだが、上記の定義によれば、自治体内弁護士は含まれないことになる。

 ちなみに、明石市は全国最多の7人の弁護士を職員としているそうだ【産経 2018.8.31】。

 明石市の人口は30万人弱であり【明石市ウェブサイト】、全国の市区町村が同程度の弁護士を職員として採用すると、3000人弱の弁護士が自治体に職員として採用されることになる。
        ( 計算式  7 ÷ 30 ✕ 12500 ≓ 2917 )

 こんなことを書いたら、「弁護士の需要はまだまだあるのだから弁護士を増員すべきだ」という一部の人達が飛びついて来そうだが、あくまでも、明石市の場合は、市長が弁護士資格を有しており、かつ、非常にユニークな性格の人であるという事情【部下に「辞表出しても許さんぞ」「自分の家売れ」 明石市長の暴言詳報 神戸新聞NEXT 2019.1.29】があるので、一般化することはできないだろう。 

 なお、弁護士増員論に関しては、以前の記事【弁護士数の増加とGDPの増加  グラフの効用】を参照されたい。

----- 追記 2019.11.2 -------------------------------------------------------------------
 
 上記の「企業内弁護士」の定義だが、「・・・国と自治体以外のあらゆる法人に役員又は従業員として勤務する弁護士・・・」となっている。

 けれども、この定義だと、弁護士法人に勤務する弁護士も含まれてしまうことになるが、それは真意ではないだろう。

 弁護士法人に勤務する弁護士が「企業内弁護士」に含まれないのは、あまりにも当然すぎることなので、上記の定義をする際に、除外するのを忘れてしまったのだろう。

----- 追記 2019.11.2 -------------------------------------------------------------------

 昨日のグラフに微修正を加えた。

 
企業内弁護士-2

 ご覧のとおり、250人の輔助目盛りを加えることによって、「増加数」の僅かな変化が可視化されている。

 「輔助目盛りの追加→微細な際の可視化」という技法は、【京都市立図書館の概要  データバーの利用】でも使われている。

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東京三会の一般会計 

 東京三会(東京にある3つの弁護士会:東京、第一東京、第二東京の各弁護士会)の一般会計について、【Schulze BLOG】に掲載された数値をグラフにしてみた。

東京三会・一般会計


・ 元の表は、一弁、二弁、東弁の順に並んでいたのだが、慣習に従って、東弁、一弁、二弁の順にした【慣習には逆らわない】。

・ 色分けも、最初は緑と赤にしようかと思ったのだが、これも、一般的な色遣いに合わせて、青と赤にした。
 
会計グラフ
会計+棒グラフによる、グーグル画像検索結果












IT担当大臣の資質 SNSを駆使した情報発信 スマホでインスタ

 【78歳竹本氏初入閣、IT分野に不安の声も実績強調 日刊スポーツ 2019.9.11】という記事がある。

 78歳で入閣した竹本氏にIT担当相が務まるのかという疑問の声が上がっていることに関連して、次のようなことが書かれていた。

そうした声に対し、竹本氏の事務所関係者は、問題がないことを強調した。竹本氏はSNSを駆使した情報発信に意欲的でインスタグラムには元ベナン大使のゾマホン氏、環境相で初入閣した小泉進次郎氏の父純一郎氏、フィリピンのマルコス元大統領のイメルダ夫人らとの2ショットを多数、掲載。8月21日にはツイッターで、日本のIT技術の礎を築いた発明家のドクター中松氏と対面した写真をアップした。

関係者は「全てスマホで、自分で投稿しています」と明言。自民党では、超電導リニア鉄道に関する特別委員会の委員長を5年あまり務め、最先端技術への関心は高いという。竹本氏は「科学技術を中心とする分野は将来、伸びゆく国家にする上で死活的に重要。人材を育て、国家戦略として振興し国の魅力を作っていきたい」と抱負を語った。


 確かに、スマホでインスタグラムに写真を投稿するというのは、78歳にしては、ITに親しんでいるとは言えよう。

 けれども、20代の若者が、そんなことを自慢したら、笑いものになるだろう。

 この程度のことを「SNSを駆使した情報発信」として、IT担当大臣としての資質の根拠としているのであるから、35歳の天才プログラマーをIT政策の責任者にした台湾【withnews 2017.3.6】と比べると、日本のIT政策は、お寒い限りである。

 ところで、記事の中の「駆使した」という言葉に少し、引っかかった。

 単に「使った」ではなく、「駆使した」としたところに、「人並み以上に使いこなしている」という関係者の誇りが感じられる。

 けれども、端から見れば、その程度のことで「駆使した」と言う言葉を使うところに、関係者のレベルの低さが現れているように感じられる。

 「駆使した」という言葉遣いを見て、ある法律事務所のホームページに、こんな記載があったのを思い出した。

西村法律事務所 過払金の返還請求

 私は、平成11年に、Microsoft Excelの関数を駆使して、過払金に-5%の金利を付加する計算シートを自分で作成し、 全国の弁護士に無償で配布しました。シートの中では、相当に複雑な条件分岐関数を駆使しました

 それまで、サラ金との交渉や訴訟において-5%の利息を請求した弁護士はほとんどいませんでしたが、 私がエクセルで設計したシートは、当時おどろきをもって迎えられ、この無償配布以降、全国の債務者が不当利得を格段に容易に請求しやすくなったと、自負しています。


 金利計算に必要な関数といえば、「IF関数」くらいのものであり、「相当に複雑な条件分岐関数」といっても、せいぜい、「IF関数」を二重、三重に使う程度のことだろうし、ちょっとした会社なら、この程度のことは難なくこなす社員は、いくらでも、いるだろう。

 法律事務所のホームページに上記のようなことが記載されているのは、それだけ、法曹界がITと縁遠い世界だと言うことの反映である。

 私も Excel は大好きで、相当複雑な条件分岐関数を駆使するだけでなく、日常的に「マクロ」(Excel 上の処理を自動化する、一種のプログラム)も駆使しているのだが、システム開発会社の社長をしている友人からIT関係のことを教わる度に、自分の知識のなさを実感している。

 とはいえ、こうして、fc2のブログサービスを駆使して、毎日のようにブログ記事を投稿し、その中には、相当複雑なグラフも掲載しているのだから、竹本氏と同程度には、IT担当相の資質があると自慢してもいいかも知れない・・・ような気もする。

----- 追記 -------------------------------------------------------------------
 
 より直感的に理解してもらえるよう、図表にしてみた。

駆使して

 SNSも関数も、一般社会では「普通に」使っているのだが、一般社会と比べてITスキルの乏しい限られた社会にいる人にとっては、特別なことであり、それを使いこなすには、大変な能力と努力を要するものだと認識されているからこそ、「使って」ではなく「駆使して」と表現したくなるのである。

----- 追記 2019.9.17 -------------------------------------------------------------------

 法曹界のレベルについては、これまでも触れてきたし、とりわけ、表計算ソフトの Excel が有効活用されていないということは、【表が嫌だとは言わせない】 【証拠説明書は、表に限る】などで書いてきた。

 Excel を触ったこともないような弁護士が多数いる中で、「相当に複雑な条件分岐関数を駆使して」、実用的な利息計算シートを完成し、配布した西村弁護士の能力が突出していることは、紛れもない事実である。

 私自身も、自分で簡単な利息計算シートを作って利用していたのだが、「誰でも間違いなく使える」レベルには、ほど遠いものだった。その点では、西村弁護士の功績は高く評価されていいだろう。

 他の弁護士も、同弁護士に触発されて、少しでも Excel に親しんでほしいものである。そうなれば、点在する同種の証拠書類を見つけるのに目を凝らして最後まで読まなければならない証拠説明書や複数頁にわたる遺産目録等に私が悩まされることも少なくなるだろう。

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Author:「時間泥棒」仕置人 (改称予定)
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 玉石混淆の情報が溢れる社会の中で、効率よく、的確に、情報を取得し、提供するには、どうすればいいのか、ということを常に考えています。

 ところが、そんなことには無頓着な人も多いようで、読者に対する配慮の一欠片もない文章を目にすることがあります。

 難解な文章で読者の貴重な時間を奪ってしまう人達のことを、「時間泥棒」と名付けました。

 このブログは、「時間泥棒」を立派に更生させることを目的として開設したものです。

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