司法試験既修者合格率 国立LL7+予備試験  色分けの基準

 昨日、司法試験の合格発表があり、 Schulze BLOG の記事【2019年(令和元年)司法試験 法科大学院別 既修者合格率ランキング】に、LL7(先導的法科大学院7校)の既修者と、予備試験合格者の司法試験合格率が載っていたので、グラフにしてみた。

司法試験合格率-LL7-1


● 色分け

 色分けについては、一応、以下のように考えた。

・ 予備試験については、以前の記事【司法試験の合格率の推移  合格率のパラドックス】で、赤を使ったことから、ここでも、赤にした。

・ 東大・淡青、京大・濃青、というのは、戦前のボート競技のときの色分けに由来する両校のスクールカラーであり、結構、定着しているようなので、これを採用した。

・ 残り5校のスクールカラーについては、【Wikipedia スクールカラー一覧】で調べてみると、こうなっていた。

  一橋 クリムゾン
  神戸 煉瓦色
  慶應 紺、赤
  早稲田 臙脂
  中央田 藍色

 クリムゾンというのは、煉瓦色、臙脂色との区別ができないし、中央の藍色も京大の濃青との区別が困難だ。

 慶應の紺と赤も、二色を折れ線で表現するのは難しい。

 結局、なんとなく、私の持っているイメージで、色分けした。

 あえていえば、一橋の折れ線は赤や青の折れ線と頻繁に交差しているので、無彩色の方が落ち着いて見えると考えたからであり、、早稲田は、「稲」のイメージだ。残りの3校は、まったくの私の感覚に過ぎないが、あまり色相差が大きいと見た目が落ち着かなくなるので、暖色系の緑~山吹色にした。

 この色分けがベストだとは言えないだろうが、それなりに考えた上で、色分けしているのである。

 無頓着な色分けをされると、混乱を招くし、そもそも、見ようとする意欲さえ失われてしまう。

 無頓着な色分けに関する記事は、【色彩に関する記事】を参照されたい。

● 大学の名称

 あと、大学の名称だが、東大京大は、他大学のように、東京、京都、とはしなかった。

 不統一感はあるのだが、単に、東京、京都だと、地名を連想させる度合いが強いため、あえて、避けたのである。

 もちろん、早稲田も地名としても存在するのだが、早稲田と言えば、多くの場合、早稲田大学の意味で使われるので、早稲田でいいと考えた。

 また、神戸は神大とすることも考えたが、関東では神大は神奈川大学を指すようなので、神戸とした。

● こだわり

 こんなことを長々と書いたのは、「私は、こんなことにまで気を遣って書いているんだよ」ということをアピールして、読者の皆さんにも、常に読み手のことを考えて文章を書くようにしてほしいからである。

 上に、「・・・読者の皆さんにも、常に読み手のことを・・・」と書いたが、実は、最初は「読み手」は「読者」と書いたのだが、「読者」だと、このブログの現時点での「読者」と区別がつかなくなる。ここは、このブログの「読者」が何かを書くときの、その文章を読む人のことを言っているのだから、「読者」より別の表現「読み手」がいいだろう、と考えたのだ。

 事細かに解説するのも疲れてきたが、ここまで書いてきたのも、無神経な書き手に対する「怒り」が背景にあり、同時に、世の中の全ての人が常に読み手に配慮した分かりやすい文章を書くようになってほしいとの強い思いがあるからである【I am not a lowyer.】。

 共感された方は、ご自身の、ブログやSNSで当ブログを奨めるなどの「布教活動」に邁進してほしい。

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司法試験問題についてのアンケート  無頓着な色遣いは禁物

 東京弁護士会のサイトに【平成27年司法試験についてのアンケート集計結果】が掲載されており、短答式問題の量についての受験生の感想をまとめた次のようなグラフが載っている。

問題量-1

 最大の問題点は色遣いだ。

 「多過ぎる」と「やや多い」は、程度の違いに過ぎない。それなのに、一方は、他方はと、全く異なった色相を用いている。

 「程度の違い」であれば、見た目も「程度の違い」すなわち、「色の濃淡」にするのが直感に馴染む。

 こんな感じだ。

問題量-2

 色遣い以外にも手を入れた箇所がいくつかある。

● ひらがなと漢字の混在

 まず、「少なすぎる」と「多過ぎる」だ。

 一方は、ひらがな、他方は、漢字と、不統一になっているのを、ひらがなに統一した。

● 無駄な改行

 「少なすぎる」が、「少なすぎ」と「る」の二行に分かれていたのを一行にした。

 仮に、スペースの関係で、どうしても二行にせざるを得ない場合でも、「少な」「すぎる」と意味の切れ目で改行すべきだ。

● 凡例、数字の位置

 凡例やパーセントの数字が円グラフから離れているのを、円グラフの中や、円グラフに近接した場所に移動した。これなら、視線の移動が少なくてすむ。
 
 結果として、グラフの扇形と凡例を結ぶ引出線の数も少なく、長さも短くてすむ。元のグラフは、太めで長い引出線が多数あり、とても目障りだった。

 最後に比較しやすいように二つのグラフを並べてみた。

問題量-1 問題量-2


 なお、色遣いについては、これまでも、いくつか記事を書いている。

    【グラデーションは、こうする 風雨の予想図
    【グラデーションは、こうする その2 米中間選挙の開票結果の判明時間
    【赤い州、青い州
    【グラデーションのフェイント
    【上野千鶴子東大名誉教授の入学式での祝辞の評価  帯グラフの工夫








大学教員の研究時間割合の減少  帯グラフの添削

 東大新聞ONLINEの記事【教員の研究時間割合 02年度より13.6ポイント減】の中に、こんなグラフがある。

 
大学教員時間割合-1


 せっかくのグラフなのだが、モノクロで、帯グラフの各区分の灰色の濃淡の差が少ないので区別がつきにくい。

 モノクロの場合、真っ白、薄い灰色、濃い灰色、真っ黒の4段階以内にしないと識別が困難になることは、以前の記事【グラデーションのフェイント】に書いた。

 だが、そもそも、東大新聞ONLINEの他の頁では、【上野千鶴子東大名誉教授の入学式での祝辞の評価  帯グラフの工夫 続編】で引用したように、ふんだんにカラーを使っているのだから、ここでも、カラーで分かりやすくすべきだろう。

改善案は、こうだ。

大学教員時間割合-2+


● 各区分の色をイメージに合わせる

 ・ 研究は、冷静沈着ということで、青、教育は、若葉、森の成長ということで緑とした。
 ・ その他は、無彩色の灰色とした。
 ・ 社会サービス活動は、研究関連、教育関連、その他に3区分されているので、それと符合するように、青、緑、灰色の斜線とした。

● パーセントの数字

 ・ 背景に応じて、黒または白とした。
 ・ 目立つように、太字にした。
 ・ 社会サービス活動は、背景が斜線であり、しかも、割合が小さいため隣の区分にかかるので、そのままだと、分かりにくい。
   そこで、長方形を配して、その中に数字を記載した。

 ・ 社会活動サービスの数字は、上下にずらさないと重なってしまうので、教育関連を上、その他を下に移動した。
   同じ教育関連を、ある年度は上、次の年度は下とすると、数字と区分との対応が分かりにくくなる。

● 凡例

 元のグラフの凡例は、上の3つと下の3つとの間に、空白がある。また、上の3つの相互間と、下の3つの相互間では、間隔が異なっている。けれども、そうすべき、必然性は全くない。

 改善案は、6つを等間隔で並べたので、元のグラフのような、不統一はない。

 さらに、「社会サービス活動」という文字が縦に3つならんでおり、「社会サービス活動」が更に3区分されていることが、一目瞭然である。

----- 追記 2019.7.15 -------------------------------------------------------------------

 本稿に関連した記事【色だけに頼らない工夫  Color Blindness Simulator】を書いた。


上野千鶴子東大名誉教授の入学式での祝辞の評価  帯グラフの工夫 続編

 【上野千鶴子東大名誉教授の入学式での祝辞の評価  帯グラフの工夫】で、東大新聞ONLINEの【東大入学式2019・上野祝辞アンケート分析】という記事に掲載されていたグラフについて、改善案を示した。

 今回は、その記事に載っていたグラフのすべてについて、改善案を示すことにした。

上野-1-1


上野-1-2+




上野-2-1


上野-2-2+




上野-3-1


上野-3-2


● 帯グラフの色
 直感に馴染む色にした
 ・ 積極的なもの(評価、認識)は有彩色、消極的なものは無彩色(灰色)
 ・ 中立的なものは、白
 ・ 程度の大きいものは、濃く、小さいものは薄く

● 割合を示す数字
 一目でわかるようにした
 ・ 背景色に映えるように、黒、白を使い分ける
 ・ フォントを大きく、bold(太字)に

● 凡例
 一行に並べて、帯グラフとの対応関係を分かりやすくした

● 20%ごとの目盛線
 目障りにならないよう、目立たない色にした






法科大学院入学者に占める内部生の割合

 すっかりお馴染みになったSchulze BLOGに 【東大学部出身者の東大ローへの進学者数は72名、全入学者(210名)に占める割合は34.3%、人数・占有率とも過去最低を更新】という記事があったので、例によって、グラフにしてみた。

 京大についても、自分でネットで数値を調べて、グラフにしてみた。

内部生・東大


内部生・京大-3


 京大の方は、注意書きしたとおり「入学者」ではなく「入学手続者」や「合格者」の数値になっている期間もあるので、内部生の占有率は、実際とは若干の違いがあるはずだ。

 「入学手続者」には含まれるが「入学者」には含まれないというのは、どういう者か分からない。

 いったんは入学手続をしたが辞退した者、あるいは、入学手続だけはしたが、実際に授業を受けるのに必要な行為(例えば、履修登録など)を決められた期間内に行わなかったため、入学を取り消された者なのか、推測するしかない。

 なお、現時点で京大のウェブサイトに掲載されていたのは、2015年度入学者以降のものであり、それ以前のものは、インターネットアーカイブで確認したものである。

出典は、以下のとおりだ。

 【2007-2012
 【2013-2014
 【2015-2019





上野千鶴子東大名誉教授の入学式での祝辞の評価  帯グラフの工夫

 先日、【上野千鶴子氏の東大入学式での祝辞の論評  理解不能な文章は、早めに見切りを付ける】という記事を書いたが、東大新聞ONLINEに、【東大入学式2019・上野祝辞アンケート分析】という記事があり、こんなグラフが掲載されていた。

祝辞反応-1

 このグラフを見て、帯グラフの左から2番目の区分(20.3%と32.0%)が「どちらとも言えない」だと錯覚した。

 錯覚の理由は、この区分が一番、薄くなっており、直感的に、評価、非評価のいずれの意見でもないものを表すように思えたからである。

 そこで、色遣いを直感に馴染むようにするなど、より、「分かりやすく」作り直してみた。

祝辞反応-2

 このグラフなら、東大生以外の9割弱、東大生の6割強が祝辞を評価していることが、一瞬で分かる。

 変更点と理由は、以下のとおりである。

● 色遣いを、直感に馴染むようにした。
 
   評価、非評価は、橙色と灰色とした。
   評価、非評価いずれについても、積極的なものは濃い色、そうでないものは薄い色とした。
   どちらとも言えないものは、白にした。
   
   色遣いについては、これまでに、いくつも記事を書いた。

    【グラデーションは、こうする 風雨の予想図
    【グラデーションは、こうする その2 米中間選挙の開票結果の判明時間
    【赤い州、青い州
    【グラデーションのフェイント

● グラフ上の数字の色を分かりやすくした。

  元のグラフも、背景により数字の色を変えるなどの工夫がなされているが、以下の点で不適切だ。
   ・「たいへん評価する」の橙色の背景に白の数字は、読みにくい。黒の方が分かりやすい。
   ・「評価しない」の数字は、白い文字に黒の縁取りをして、他の数字と比べて、異様に目立つ。

● 凡例が2行になっているのを、1行にした。

  帯グラフには5つの区分が横に並んでおり、凡例も同じく5つを横に並べた方が理解しやすい。
  
  説明対象と説明文の項目の配置を一致させるべきことは、これまでにも記事を書いている。

    【前列右から、加藤、清水、野間、高谷、石原、・・・
    【エレベータの階数ボタン 

なお、比較しやすいように、二つのグラフを並べてみた。

祝辞反応-1  祝辞反応-2


----- 追記 2019.6.10 -------------------------------------------------------------------
 
 熱心な読者の方からメールがあった。

 表題は「東大生」「東大生以外」の順なのに、グラフの方は、「東大生以外」「東大生」と逆になっており、違和感があると言うのである。

祝辞反応-3


 指摘されたとおりである。このブログでも、記事を書いたことがある。

 【古参ファンとにわかファン  順番を対応させる

 これまでも、読者の方からの指摘により、追加、修正をしたことが何度かある。

 【オーケストラは理系のサークル活動?】  
 
 ブログの記事を読んで、追加、訂正、疑問などがあったら、どんなに些細なことに思えても、遠慮なく指摘していただけると、大変ありがたい。

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上野千鶴子氏の東大入学式での祝辞の論評  理解不能な文章は、早めに見切りを付ける

 上野千鶴子氏の東大入学式での祝辞が話題となっている【BLOGOS 東大入学式の祝辞は、なぜこんなに話題になったのか?】、

様々な論評の中の一節にこんなのがあった【上野千鶴子・東京大学名教授の東大入学式祝辞への違和感】。

私が私の正義の信念から公へ怒りをもつなら、私はその怒りに、私がベットできるすべてまでで答えられるのであって、オール・インをしてはいけない。そのつけはいずれ他者に回る。


「ベット」という言葉は、使ったことはないが、聞いたことは何度かある。「賭け」のことである【 カジノ用語辞典】。

 「オール・イン」という言葉は、聞いたこともなかったが、「賭け」の話の中で出てくるのだから、有り金全部を賭けることだろう、という推測ができるが、調べてみると、ポーカーで手持ちのチップを全部、賭けることだそうだ【ニコニコ大百科】。
 
 こうして日本語になったのだが、何が言いたいのかは、分からない。筆者は、こんな表現で分かると思っているのだろうか。

 この筆者の文には、こんな表現もある。
 

そこでの倫理の形はアーチャー的絶望に至る。

 

では人ができることはその人のATフィールドの延長くらいしかないのかといえば、連帯と友愛がそれを超えるだろう。


 「アーチャー的絶望」は、ネットで検索しても、4件しか出てこず、結局、意味は分からなかった【グーグル検索結果 "アーチャー的絶望"】。

「ATフィールド」は、「アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する特殊能力(バリア)」のことだそうだ【ニコニコ大百科】。「ATフィールド」の意味は分かっても、文の意味は分からない。

 もの凄く、無駄な時間を費やしたようだ。

 ここまで書いて、筆者のプロフィールを確認した【極東ブログ finalventプロファイル】。

 筆者はアルファブロガー(人気ブロガー)であり、老舗出版社からエッセイを出版したりしているそうである。

 そういう事実を突きつけられると、この筆者の文章を理解できない私の頭が悪いのかと、だんだん、自信がなくなって、絶望的な気分になりそうだ。

 いや、絶望している場合ではない。外来語をちりばめた小難しい文章であれば、理解できなくても、いや、理解できないからこそ、そこに魅力を感じる人々が多いのに違いない。そう自分に言い聞かせて、アーチャー的絶望から脱出するしかないだろう。


小分けして表示する

 「人間が数十以上のものの数を数える際に、小分けにして表示すると数を早く数えられる」ということが「発見」されたそうだ【東大で“早く数えるコツ”が発見された 日刊工業新聞 2018.11.2】。

 記事には、以下のような図が載っており、実際に数えてみると、その通りだと言うことが分かる。

分割

 では、なぜ小分けすると早く数えられるのか。

● 理由【1】

 左端の図のように何の区切りもなければ、どこまで数えたかを常に目で追っていかなければならない。途中で一度でも目を離したら、どこまで数えたか分からなくなり、また最初から数え直さなければならない。

 これに対して、右端の図だったら、たとえば、右上のブロックから下に数えていくとしたら、2列目の上から二つ目のブロックまで数えたというふうに記憶することができ、目で押さえておく必要はなくなる。

● 理由【2】

 さらに、一つのブロックに数個しかはいっていなければ、一々数えるまでもなく、一瞬で、数を認識することができる。

----- 追記 2018.11.4 -------------------------------------------------------------------

「小分け」というのは、何も、「領域の中に境界を設けて分割する」ということに限らない。

数える対象の属性の違いによって「小分け」することも可能である。
 
分割-2

 境界を設けるよりも、対象の属性で小分けるする方が、数えやすいようだ。




髪染め強要訴訟を巡る、場外乱闘?(松井大阪府知事×米山新潟県知事)

 少し、込み入った話だが、まずは、次の記事を読んでほしい。

生まれつき頭髪が茶色いのに、学校から黒く染めるよう強要され不登校になったとして、大阪府羽曳野(はびきの)市の府立懐風館(かいふうかん)高校3年の女子生徒(18)が約220万円の損害賠償を府に求めた訴訟は27日、大阪地裁で第1回口頭弁論が開かれた。生徒側は「黒染めの強要は、生まれつきの身体的特徴を否定し、人格権を侵害する」と主張。府側は「適法だ」と反論しており、生徒指導としてどこまで許されるかが争点になりそうだ。
                                          【毎日新聞 髪染め強要訴訟 2017.10.28


 この件に関し、大阪府の松井知事と新潟県の米山知事の間でツイッター上で論争があり、そこで、米山知事が、こう述べていた。

 私が引っかかったのは、生徒に髪染めを求めた行為が「違法である」と松井知事が考えるのなら、「請求を認諾」すればよい、という「論理」である。

 まず、予備知識として、説明すると、「請求の認諾」とは、裁判で請求された内容(例えば「金220万円を支払え」など)を認めて争わないという意思表示である。

 髪染めを求めた府立高校の教師の行為が、「違法である」と考えたとしても、「原告の主張する損害額は大きすぎる」と考えた場合は、「請求の認諾」をするのではなく、「損害額」のみを争い、その点に関する裁判所の判断を求めるのが、被告として取るべき態度である。

認諾-2

 米山知事は、「違法である」と考えたのなら、「請求の認諾」をすべきである、との主張をしているのだが、「論理の飛躍」としか言いようがない。

 AとBという2つの命題が肯定されて、初めて、Xという命題が肯定される場合、ともすれば、Aが肯定されただけでXという命題を肯定してしまうという誤りは、よく見かける。

 米山知事は、東大医学部を卒業し医師資格を有し、かつ、司法試験にも合格し弁護士資格も有している【Wikipedia】のだから、「論理的な思考」の訓練は人並み以上に積んでおり、実際、論理的思考力も一定の水準以上であることは、誰も否定できないだろう。

 そんな人でも、こういった「論理の飛躍」を起こしてしまうのである。

 だからこそ、自らの論理を常に検証する努力が必要なのである。

 なお、断っておくが、ここで述べたことは、松井知事の肩を持ちたいからでは、決してない。あくまでも、論理の問題としての指摘である。

  本日の要点  

  A + B → X    のとき
  A → X      とする誤りに、気をつける。

慣習には逆らわない

 裁判所から期日調整のファックスが来たので、返事をファックスで送信したところ、回線がファックスではなく電話機に繋がってしまった。番号を間違えたのかと思い、改めて、裁判所からのファックスを見たところ、次のように書かれていた。

ファックス番号

 私がファックス番号だと思ったのが、実は電話番号だったという次第である。

 私の不注意と言えば不注意なのだが、上の行に電話番号、下の行にファックス番号、というのが、暗黙の了解事項であり、ほとんどの書面は、そうなっている。そのため、「FAX」という文字を確かめることもなく、下の行の番号に送信したのだ。一般と違う書き方をしていたために、このような誤解が誘発されたのである。

 また、通常の場合と逆になっていることに気づいた場合でも、番号を押し終わるまで、「上の行がファックス番号だ」ということを常に意識しなければならず、余分な神経を使わざるをえない。

 「余分な神経」といっても、微々たるものには違いないのだが、たとえ僅かでも読み手に負担をかけるような表現はやめるべきである。

 たとえば、アンケートの男女のチェック欄でも、「女」「男」の順になっていると、一瞬ではあるが戸惑ってしまうのだから、慣習に従って、「男」「女」の順にすべきだろう。あえて「女」「男」にしたいという人も入るだろうし、その意図するところも分からないではないのだが、やはり、「分かりやすさ」を優先すべきだろう。

 早稲田慶応、同志社立命館、東大京大、東京 大阪、など、関係者にとっては、なぜ、その順番なのかと、釈然としないものもあるだろうが、長年の慣習として定着しているのと違う順番にすると、混乱を招くし、誤解のもとである。

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「時間泥棒」仕置人 (改称予定)

Author:「時間泥棒」仕置人 (改称予定)
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 玉石混淆の情報が溢れる社会の中で、効率よく、的確に、情報を取得し、提供するには、どうすればいいのか、ということを常に考えています。

 ところが、そんなことには無頓着な人も多いようで、読者に対する配慮の一欠片もない文章を目にすることがあります。

 難解な文章で読者の貴重な時間を奪ってしまう人達のことを、「時間泥棒」と名付けました。

 このブログは、「時間泥棒」を立派に更生させることを目的として開設したものです。

 記事を読んで、自分も「時間泥棒」かな、と思ったら、早速、改めて下さい。また、あなたの廻りに「時間泥棒」がいたら、あなたの力で立派に更生させてあげて下さい。

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