安倍政権になってから4500人増加  比較すべきは、安倍政権の前の数字

 にわかに脚光を浴びた「桜を見る会」だが、実は、半年前に既に問題視されていた【「桜を見る会」に5200万円、予算の3倍 安倍政権、5年で参加者4500人増 2019.5.14 東京新聞】。

 「参加者4500人増」という見出しがあるが、本文では、こうなっている。

参加者も一四年度の約一万三千七百人から、一八年度は約一万七千五百人に増えた。本年度は四月十三日に開かれ、参加者は約一万八千二百人に膨らんだ。


 安倍政権になって2回目の2014年度と本年度を比較して、「4500人増加」と言っているのだ。

 けれども、記事の趣旨としては、「安倍政権になってから参加者数も支出も増えた」ということなのだから、本年度の数字と比較すべきは、安倍内閣の直前の「桜を見る会」の数字でなければならない。

 仮に、2014年度の参加者が2万人だったら、本年度は、2014年度に比べて参加者が減少していることになることを考えれば、安倍政権の前の数字と比較すべきことは、当然のことだろう。

桜を見る会-2010-2019
 【Wikipedia 桜を見る会に基づき作成

 ご覧とおり、安倍内閣の前の直近の2010年の「桜を見る会」と比べると、8200人も増えている。

 なぜ、東京新聞が、2014年との比較をすることにより、増加人数を、8200人でなく4500人と、過小に記載したのだろうか。

----- 追記 2019.11.15 -------------------------------------------------------------------

 注意深い読者の方は、【Wikipedia 桜を見る会】では、2014年の参加者が14000人なのに、上記の表では13700人と異なっているのに気づかれたことだろう。

 確かに、そのとおりで、Wikipedia では、14000人になっているのだが、東京新聞の記事の本文では、上記のとおり13700人になっていたので、東京新聞の記載を優先したものだ。

 13700人という数字は【桜を見る会“招待者の基準が不透明”野党の追及チーム初会合 2019.11.12 NHK NEWS WEB】にも掲載されている数字だ。

 他方、Wikipedia の数字だが、出典が記載されており、【総理主催「桜を見る会」の開催 2014.4.12 首相官邸ウェブサイト 総理の一日】では、確かに、14000人という数字がある。

 ただ、東京新聞もNHKも首相官邸も、数字の前には皆「約」とついており、13700人の百の位を四捨五入すると14000人になることから、相互に矛盾する数字ではない。

 こういったことから、上記の表では、より詳細な「13700人」としたのである。


「桜を見る会」  美しい日本

 「桜を見る会」に安倍総理の地元の山口4区の後援会員が850人も参加したことが、税金を使った後援会活動ではないかと批判されている【「桜を見る会」に安倍首相の地元から850人  「税金で後援会活動している」と共産が批判 2019.11.9 東京新聞】。

 確かに、山口4区後援会員が850人も参加したとなれば、「税金を使った活動」のようにも思えるが、仮に全国289の小選挙区の各議員の後援会員が平均して1000人ずつ参加していたのであれば、「みんな同じようなもので、安倍総理だけが非難されるいわれはない」ということになる。

 また、山口4区の後援会員が850人が突出した数字だとしても、安倍総理の言うように「自治会やPTAの役員方が後援会員と重複する」【同紙】ことの結果として山口4区からの招待者が多くなったというのであれば、必ずしも不適切とは言えないようにも思える。だが、この場合、山口4区に「自治会やPTAの役員方」が特別に多数、居住しているという事実が示されなければ、やはり、不適切の誹りは免れないだろう。

 ともかく、招待客の選定が「公正」に行われたの否かを、表に出た数値を元に検証するのが第一である。それを抜きに議論しても、意味がない。

 まず、今年の参加者は、1万8200人で【桜を見る会 首相の私物化許されぬ 2019.11.13 朝日新聞】、そのうち、850人が山口4区の後援会員である【東京新聞】。

 また、日本の総人口は、1億2709万4745人、山口4区の人口は、30万236人である【平成27年国勢調査人口(確定値)に基づく計算結果の概要 総務省】。

桜を見る会参加者

 以上のとおり、各選挙区からの参加者の数が、その選挙区の人口に比例すると仮定すると、山口4区からは、43人が参加するのが自然である。

 ところが、山口4区からの実際の参加者は850人であり、人口比例の場合の43人の約20倍である。

 招待客の選定を公正に行ったとしても、多少の地域差が出るのは当然であり、2,3倍程度なら、「そういうこともあるのかな」と思われるが、20倍となると、招待基準とされる「各界で功績、功労のあった方々」【東京新聞】に該当する人々が、山口4区には、それだけいたのか、ということになる。

 だが、文化、学術、芸能、スポーツどれをとっても山口4区が、それだけ傑出した人材を輩出しているなど聞いたことがない。
  
 山口4区と言えば、旧長州藩であり、ひょっとすると、「功労」というのは、「尊皇倒幕」「明治維新」に功労のあったということかも知れない。
 
 しかも、功績のあった人一代限りの顕彰で終わりにするのではなく、その恩を忘れず、子々孫々、功績を讃えて「桜を見る会」に招待しているということであり、これぞ、安倍総理の言う「美しい国」なのかも知れない。

 東京新聞には、ぜひ、真相の解明を期待したいものである。

----- 追記 2019.11.15 -------------------------------------------------------------------

 「桜を見る会」については、【安倍政権になってから4500人増加  比較すべきは、安倍政権の前の数字】にも書いた。

IT担当大臣の資質 SNSを駆使した情報発信 スマホでインスタ

 【78歳竹本氏初入閣、IT分野に不安の声も実績強調 日刊スポーツ 2019.9.11】という記事がある。

 78歳で入閣した竹本氏にIT担当相が務まるのかという疑問の声が上がっていることに関連して、次のようなことが書かれていた。

そうした声に対し、竹本氏の事務所関係者は、問題がないことを強調した。竹本氏はSNSを駆使した情報発信に意欲的でインスタグラムには元ベナン大使のゾマホン氏、環境相で初入閣した小泉進次郎氏の父純一郎氏、フィリピンのマルコス元大統領のイメルダ夫人らとの2ショットを多数、掲載。8月21日にはツイッターで、日本のIT技術の礎を築いた発明家のドクター中松氏と対面した写真をアップした。

関係者は「全てスマホで、自分で投稿しています」と明言。自民党では、超電導リニア鉄道に関する特別委員会の委員長を5年あまり務め、最先端技術への関心は高いという。竹本氏は「科学技術を中心とする分野は将来、伸びゆく国家にする上で死活的に重要。人材を育て、国家戦略として振興し国の魅力を作っていきたい」と抱負を語った。


 確かに、スマホでインスタグラムに写真を投稿するというのは、78歳にしては、ITに親しんでいるとは言えよう。

 けれども、20代の若者が、そんなことを自慢したら、笑いものになるだろう。

 この程度のことを「SNSを駆使した情報発信」として、IT担当大臣としての資質の根拠としているのであるから、35歳の天才プログラマーをIT政策の責任者にした台湾【withnews 2017.3.6】と比べると、日本のIT政策は、お寒い限りである。

 ところで、記事の中の「駆使した」という言葉に少し、引っかかった。

 単に「使った」ではなく、「駆使した」としたところに、「人並み以上に使いこなしている」という関係者の誇りが感じられる。

 けれども、端から見れば、その程度のことで「駆使した」と言う言葉を使うところに、関係者のレベルの低さが現れているように感じられる。

 「駆使した」という言葉遣いを見て、ある法律事務所のホームページに、こんな記載があったのを思い出した。

西村法律事務所 過払金の返還請求

 私は、平成11年に、Microsoft Excelの関数を駆使して、過払金に-5%の金利を付加する計算シートを自分で作成し、 全国の弁護士に無償で配布しました。シートの中では、相当に複雑な条件分岐関数を駆使しました

 それまで、サラ金との交渉や訴訟において-5%の利息を請求した弁護士はほとんどいませんでしたが、 私がエクセルで設計したシートは、当時おどろきをもって迎えられ、この無償配布以降、全国の債務者が不当利得を格段に容易に請求しやすくなったと、自負しています。


 金利計算に必要な関数といえば、「IF関数」くらいのものであり、「相当に複雑な条件分岐関数」といっても、せいぜい、「IF関数」を二重、三重に使う程度のことだろうし、ちょっとした会社なら、この程度のことは難なくこなす社員は、いくらでも、いるだろう。

 法律事務所のホームページに上記のようなことが記載されているのは、それだけ、法曹界がITと縁遠い世界だと言うことの反映である。

 私も Excel は大好きで、相当複雑な条件分岐関数を駆使するだけでなく、日常的に「マクロ」(Excel 上の処理を自動化する、一種のプログラム)も駆使しているのだが、システム開発会社の社長をしている友人からIT関係のことを教わる度に、自分の知識のなさを実感している。

 とはいえ、こうして、fc2のブログサービスを駆使して、毎日のようにブログ記事を投稿し、その中には、相当複雑なグラフも掲載しているのだから、竹本氏と同程度には、IT担当相の資質があると自慢してもいいかも知れない・・・ような気もする。

----- 追記 -------------------------------------------------------------------
 
 より直感的に理解してもらえるよう、図表にしてみた。

駆使して

 SNSも関数も、一般社会では「普通に」使っているのだが、一般社会と比べてITスキルの乏しい限られた社会にいる人にとっては、特別なことであり、それを使いこなすには、大変な能力と努力を要するものだと認識されているからこそ、「使って」ではなく「駆使して」と表現したくなるのである。

----- 追記 2019.9.17 -------------------------------------------------------------------

 法曹界のレベルについては、これまでも触れてきたし、とりわけ、表計算ソフトの Excel が有効活用されていないということは、【表が嫌だとは言わせない】 【証拠説明書は、表に限る】などで書いてきた。

 Excel を触ったこともないような弁護士が多数いる中で、「相当に複雑な条件分岐関数を駆使して」、実用的な利息計算シートを完成し、配布した西村弁護士の能力が突出していることは、紛れもない事実である。

 私自身も、自分で簡単な利息計算シートを作って利用していたのだが、「誰でも間違いなく使える」レベルには、ほど遠いものだった。その点では、西村弁護士の功績は高く評価されていいだろう。

 他の弁護士も、同弁護士に触発されて、少しでも Excel に親しんでほしいものである。そうなれば、点在する同種の証拠書類を見つけるのに目を凝らして最後まで読まなければならない証拠説明書や複数頁にわたる遺産目録等に私が悩まされることも少なくなるだろう。

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精華と業火

 京都アニメーション放火事件から、ひと月になろうとしているが、文春オンラインの【京アニ放火殺人事件 なぜ「原画サーバー」は奇跡的に焼失を免れたのか?】と言う記事の中に気になる表現があった。

サーバーは製作スタッフたちの手作業や情熱の精華である原画や絵コンテなどのデータを保存していたものと見られる。


 一瞬、「成果」の間違いではないかと思った。

 ただ、改めて考えてみると、京アニの作品が世界的にも高く評価されていること、また、「精華」という言葉も存在し、「物事の真価となる、最もすぐれているところ」(大辞林)を意味することからすると、ここは「精華」で間違いないような気もする。

 私が疑問を持ったのは、「成果」は毎日といってもいいくらいに日常的に目にする言葉であるのに対して、「精華」は、年に一度、見かけるかどうか、といった見慣れない言葉だったからだろう。

 だが、それだけが理由ではない。

 「精華」は、「京都工芸の精華」「フランス絵画の精華」といった用例【グーグルでの「の精華」の検索結果】に見られるように、一定の範囲の物の中で、とりわけ優れているものを指して使われる言葉である。

 そこで、元の文を見返してみると、「手作業や情熱の精華」となっており、「物」ではない。

 仮に、「手作業や情熱により作り出された物の精華」と言葉を補って理解すると、今度は、「手作業や情熱により作り出された物」の全てではなく、その中のとりわけ優れたものだけを指すことになり、これも不適切だろう。

 ここでは、やはり、「成果」がふさわしい。

 どうしても、「精華」という言葉を使いたければ、次のように表現すべきだろう。
 

京都アニメーションの作品は日本のアニメーションの精華ともいうべきものであるが、サーバーは製作スタッフたちの手作業や情熱の成果である原画や絵コンテなどのデータを保存していたものと見られる。



 次に気になったのが、以下の表現だ。

青葉容疑者がぶちまけたガソリンに引火した火の玉は、現場に最も早く到着した57歳の指揮隊長をして「経験したことがない」と絶句させたほどの業火となって3階建て約690平方メートルをほぼ全焼した。


 「業火」も、あまり見かけない言葉だが、【大辞林 第三版】によれば、以下のように解説されている。

ごうか【業火】
① 罪人を焼く地獄の火。
② 悪業が身を害することを火にたとえていう語。
③ はげしい火災。


 著者が①や②の意味で使ったのであれば、東日本大震災のときの石原慎太郎の天罰発言【日経 2011.3.15 石原都知事、「天罰」発言を撤回し謝罪 】と同様、とんでもない話である。

 では、著者が③の意味で使ったのだとすれば、どうだろうか。

 読者の誰もが、そう受け取るとは限らないし、遺族や被害者の心情を考えれば、ここで紛らわしい言葉を使うべきではないだろう。

 また、実際に③の意味で使った後に、①や②の意味で受け取った人々から批判されて、「ここでは③の意味で使ったのだ」と反論しても、「ご飯論法」【15歳で司法試験に合格した中学生  ご飯論法、2パターン】と受け取られてしまうだろう。

 多義的な言葉を使う場合、他人を傷つけるような意味がないのかを慎重に検討しなければならない、と言うことである。


 さらに、次の表現も気になった。

さらに室内の位置も重要だと伊藤氏は続ける。


 文脈からすると、「室内にあったサーバーの位置」という意味なのだが、「室内の位置」では、言葉足らずである。

「三浦さんの好きな維新の松井さん」 誰が誰を好きなのか?

 松井大阪府知事が米山元新潟県知事を名誉毀損を理由に損害賠償請求をしていた事件の控訴理由書の一節である【米山隆一の10年先のために】。

 「因みにこの『高校』は大阪府立高校であり,その責任者は三浦さんの好きな維新の松井さんであり,異論を出したものを叩きつぶし党への恭順を誓わせてその従順さに満足するという眼前の光景と随分似ていて,それが伝染している様にも見えるのですが,その辺全部スルー若しくはOKというのが興味深いです。」 


 「三浦さんの好きな維新の松井さん」とあるが、誰が誰を好きなのか、これだけでは分からない。

   誰が  誰を
   三浦 → 維新
   三浦 → 松井
   維新 → 三浦
   松井 → 三浦

 4通りの解釈が可能になった原因は、以下のとおりである。
 
 ● 「の」が多義的なこと(対象を示すか、主体を示すか)
      ・対象
        カレーの好きな日本人  
      ・主体 
        日本人の好きなカレー  

     「の」が多義的であることについては、以前に詳しく書いた。
       【「長男の父親の不倫相手」は、男か、女か

 ● 修飾語は、直後の名詞を修飾するとは限らないこと

 ところで、この事件は、一審の地裁では、550万の請求に対して、33万の賠償が命じられたのに対して、二審の高裁では、損害賠償の支払い義務はないと言う内容の和解が成立したものである。

 上記の控訴理由書に引用された地裁判決には、「分かりやすさ」の点でも、論理の展開の点でも問題が山ほどある。他方、控訴理由書の方も必ずしも分かりやすいとは言えない。

 いわば、このブログの素材がぎっしりあるのだが、ブログで取り上げるにしても、分かりやすく説明するのは結構、大変そうである。いつか、余裕のあるときに、取り上げることとする。



髪染め強要訴訟を巡る、場外乱闘?(松井大阪府知事×米山新潟県知事)

 少し、込み入った話だが、まずは、次の記事を読んでほしい。

生まれつき頭髪が茶色いのに、学校から黒く染めるよう強要され不登校になったとして、大阪府羽曳野(はびきの)市の府立懐風館(かいふうかん)高校3年の女子生徒(18)が約220万円の損害賠償を府に求めた訴訟は27日、大阪地裁で第1回口頭弁論が開かれた。生徒側は「黒染めの強要は、生まれつきの身体的特徴を否定し、人格権を侵害する」と主張。府側は「適法だ」と反論しており、生徒指導としてどこまで許されるかが争点になりそうだ。
                                          【毎日新聞 髪染め強要訴訟 2017.10.28


 この件に関し、大阪府の松井知事と新潟県の米山知事の間でツイッター上で論争があり、そこで、米山知事が、こう述べていた。

 私が引っかかったのは、生徒に髪染めを求めた行為が「違法である」と松井知事が考えるのなら、「請求を認諾」すればよい、という「論理」である。

 まず、予備知識として、説明すると、「請求の認諾」とは、裁判で請求された内容(例えば「金220万円を支払え」など)を認めて争わないという意思表示である。

 髪染めを求めた府立高校の教師の行為が、「違法である」と考えたとしても、「原告の主張する損害額は大きすぎる」と考えた場合は、「請求の認諾」をするのではなく、「損害額」のみを争い、その点に関する裁判所の判断を求めるのが、被告として取るべき態度である。

認諾-2

 米山知事は、「違法である」と考えたのなら、「請求の認諾」をすべきである、との主張をしているのだが、「論理の飛躍」としか言いようがない。

 AとBという2つの命題が肯定されて、初めて、Xという命題が肯定される場合、ともすれば、Aが肯定されただけでXという命題を肯定してしまうという誤りは、よく見かける。

 米山知事は、東大医学部を卒業し医師資格を有し、かつ、司法試験にも合格し弁護士資格も有している【Wikipedia】のだから、「論理的な思考」の訓練は人並み以上に積んでおり、実際、論理的思考力も一定の水準以上であることは、誰も否定できないだろう。

 そんな人でも、こういった「論理の飛躍」を起こしてしまうのである。

 だからこそ、自らの論理を常に検証する努力が必要なのである。

 なお、断っておくが、ここで述べたことは、松井知事の肩を持ちたいからでは、決してない。あくまでも、論理の問題としての指摘である。

  本日の要点  

  A + B → X    のとき
  A → X      とする誤りに、気をつける。

「分かりやすさ」と情報操作

 以下の図は、ここ数年間の大阪の有効求人倍率の変化を、「分かりやすく」グラフにしたものである。 
 
求人-大阪維新


 この図を見れば、
  ①大阪の求人倍率が他府県から突出して改善していること
  ②特に、ここ2年の間に急激に改善していること
が一目で「分かる」。

 ところで、次の図も、やはり、大阪の有効求人倍率の変化に関するグラフである。
 
求人-実態

 どちらの図も、同じ統計データ【職業安定業務統計(厚労省)】に基づくものである。

 ご覧のとおり、最初のカラーの図を見ると、大阪が有効求人倍率で、トップに立っているように「見える」。ところが、次のモノクロの図を見ると、東京、愛知などは、大阪よりも有効求人倍率は遙かに高いことが分かる。どちらが、真実を伝えているかは、明白である。

 もちろん、「分かりすさ」を追究するためには、元の情報を全て再現するのではなく、必要に応じて取捨選択することが必要である。また、元の情報を、そのまま再現するのではなく、「分かりやすく」加工することが必要になる場合もある。

 だが、情報の取捨選択、情報の加工は、やり方によっては、上記のように、「恣意的」「御都合主義」ととられかねないものである。

 最初の図は、【大阪維新の会】のもの、二番目の図は、【特集 「大阪都構想」の大嘘.適菜収+新潮45取材班】に掲載されたものである。

 情報の取捨選択、加工は、「分かりやすさ」のためには不可欠であるが、行きすぎると、「詐欺」と言われかねないということである。大阪維新の会の橋下代表は、話を「分かりやすく」伝えることにかけては天才的な能力を有しており、彼の手法には学ぶべきところがあるのだが、上記のような「操作」は、もはや限度を超えており、詐欺師呼ばわりされてもやむを得ないだろう。
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「時間泥棒」仕置人 (改称予定)

Author:「時間泥棒」仕置人 (改称予定)
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 玉石混淆の情報が溢れる社会の中で、効率よく、的確に、情報を取得し、提供するには、どうすればいいのか、ということを常に考えています。

 ところが、そんなことには無頓着な人も多いようで、読者に対する配慮の一欠片もない文章を目にすることがあります。

 難解な文章で読者の貴重な時間を奪ってしまう人達のことを、「時間泥棒」と名付けました。

 このブログは、「時間泥棒」を立派に更生させることを目的として開設したものです。

 記事を読んで、自分も「時間泥棒」かな、と思ったら、早速、改めて下さい。また、あなたの廻りに「時間泥棒」がいたら、あなたの力で立派に更生させてあげて下さい。

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