円グラフは、こう描く

 これまでも何度かブログの素材に取り上げた雑誌「弁護士ドットコム」に、司法取引に関する、弁護士へのアンケート結果が載っていた。

司法取引-1


 これを見て、もっと分かりやすくすればいいのにと思い、作り直してみた。 

司法取引-2


 これなら、見た瞬間に、以下のことが分かる。

  ・ 反対が賛成より若干多いこと
  ・ 積極的反対は積極的賛成の5倍ほどあること

 なぜ、そういうことが、すぐに分かるのかというと、次のようにしたからだ。

  【1】 賛否のどちらも、時計の12時の所を起点として、賛成は時計回り、反対は反時計回りとなっていること
  【2】 賛否それぞれの中では、賛否の強弱を同系色の色の濃淡で示したこと

 上記【1】なしに、【2】、すなわち色だけ変えても、不十分である。

司法取引-3


 赤と青、どちらが大きいか、判別するのは困難だ。一つ上のグラフだと、赤の方が大きいことは明らかである。なぜだろうか。次の図の書き込みをみてほしい。

司法取引-4

 結局、円グラフの中の扇形の大きさを判断するのに、中心角を直接に認識するのではなく、左の円グラフで言うと、扇形を構成する円弧の端の部分が、どこまで下に来ているかを見て、大きい小さいを判断しているのだ。つまり、円弧の端を通る水平の赤い線と青い線の上下関係で大きさを判断しているのだ。

 ところが、右の円グラフで同様のことをしようとしても、それぞれの円弧の端を通る赤の線と青の線を頭の中で描くことができず、比較ができないのである。赤や青の線は、単に円弧の端を通ればよい、というわけではなく、薄い青と薄い赤の境界線を左上方向に延長したものに垂直に描く必要があるのだが、それを頭の中だけでするのは困難なのだ。

 下手に頭の中で考えたら、青の線を上に書いてしまい、その結果、青の方が大きいと誤解しかねない。

 
司法取引-5

 今回の手法は、ある特定の事項に関する賛否のように、大まかに、二つのグループに分けられる場合のグラフに用いると効果的である。例えば、与野党の得票率を示すグラフは、このように書くのが分かりやすい。 

選挙・円グラフ

 これを、一番上のグラフのような書き方をしたのでは、訳が分からなくなる。




 

アベノマスク配布状況

 厚生労働省が【布製マスクの都道府県別全戸配布状況】を公開している。

maskhaifu-1.png

 47都道府県について延々と記載されており、全部を見ようとすると、画面20頁分くらい、スクロールしていかなければならない。ことさら、「分かりにくく」しているのかと思えてしまう。

 改善案を示す。
 
maskhaifu-2.png


 画面設定にもよるが、これで、スクロールしなくても、47都道府県を見ることができるだろう。

 配布状況が直感できるよう、「○~○%」という情報を表に色をつけて表現した。

実績を、濃い緑、見込を薄い緑とした。


 「数字は推計値」とか「配布日程は前後する」とか「配布日程に地域差がある」といった共通事項を、47都道府県に書いてあったのを削除した。

 都道府県毎に書いてあると、都道府県毎に異なる内容かも知れず、一つずつ読まざるを得ない。とりあえず読んだ3県ほどが全く同じだったので、画面の検索機能を使って検索したところ、同じ記載が47ずつあるのを確認した。危うく、無駄な時間を消費させられるところだった。

----- 追記 -------------------------------------------------------------------

 本文に「47都道府県」と書いてあるが、最初は「全都道府県」と書いていた。意味は同じだが、具体的な数値が示されている方が、より、実感できるからだ。

 よくテレビCMなどで、「いつでも」と言わずに、「24時間365日」などと言っているのも、同じ理由だろう。

 マスクは市中には出回っており、「今さら」感は拭えないし、虫や髪の毛が混入していたと言う話を聞くと、気持ち悪くて使う気にはなれない。不良品の続出は、マスク製造経験のない業者に急いで発注したことによる必然的な結果のようだ【日経XTEK「アベノマスク」の品質トラブル、原因は「常識」の違いにあり】。

 ところで、このアベノマスクだが、【アベノマスク、不要でも捨てないで 入院中の子供達にサイズぴったり...NPOの呼び掛けに反響】という記事があり、寄付でもしようかと考えた。

 けれども、自分が「気持ち悪い」と感じたものを、先方が受け入れているからといって送りつけるのも、若干の後ろめたさを伴う。


ネット調査と電話調査の回答者に占める年代割合

 選挙ドットコムの【【速報】内閣支持率・自民党支持率が共に下落、次の衆院選比例の投票先で最も多かった回答は…? 2020年5月電話・ネット意識調査】といおう記事に、こんなグラフが載っている。

ネット調査-1

 改善案は、こうだ。

ネット調査-2


● 年代のイメージに合った色

 元のデータは、エクセルのグラフ機能で自動的に表示されたままの色だ。

 青、緑、黄、茶という年代のイメージに合ううように色を変えた。

 年齢による色のイメージについては、【単身世帯の年齢別割合  厚労省のグラフを添削する】などに書いたことがある。

● 無用な「%」の省略

 帯グラフの中の無用な「%」は削除した。

● 凡例とグラフの接着

 凡例をグラフに接着したところに移動した。その結果、対応関係が分かりやすくなっている。
 凡例とグラフの接着については、【情報の科学と技術  中途半端な分かりやすさ】でも触れた。

新人王戦・トーナメント表

 一昨年の将棋の【新人王戦のトーナメント表】の一部だ。

 
新人王戦・表-1

 決勝に進出した二人が、決勝まで勝ち上がった経緯が分かるよう、赤い線が描かれている。

 藤井七段のところを、決勝から遡って行くと、このようになっている。

新人王戦・表-2

 よく見ると、赤い線が、古森四段のところから延びている。

 間違った原因は、二人とも、名前の最後の三文字が「太三段」であること、その前の文字が「心」を含んでおり、混同したのだろう。

 人の注意力の危うさについては、以下の記事にも書いた。
 
    【薇薔、蝠蝙、拶挨
    【あざいお市マラソン

 

ジョンズホプキンス大学のコロナウイルス感染情報サイト

 【ジョンズホプキンス大学のコロナウイルス専用サイト】には、感染状況に関する様々な情報が掲載され、世界中の注目を集めている。

 たとえば、世界各国の国別の感染者数が地図とともに掲載されている。

ジョンズホプキンス-1


 地図の左側に、感染者数の多い順に感染者数と国名が表示されているのだが、数値の表示方法が残念である。

 数値を左揃えにしているために、数値の大小関係が混乱しかねない。混乱を避けるには、右揃えしかない。

 また、数値だけだと、数値の開きを直感的に理解することが困難である。こんなときこそ、バーチャートである。

ジョンズホプキンス-2



テレビドラマのテロップ

 20年間の記憶が失われた刑事を主人公とするテレビドラマがある。その冒頭に、こんなシーンが出てくる。

刑事ゼロ

 五重の塔の左側にかかるようにに、「二〇一九年一月」と書かれているようなのだが、映像で表示されるのは、1.5秒程度である。

 空色の背景に白い文字では、目を凝らさないと何が書かれているのかは分からないのだが、読み取るまでに画面は切り替わってしまう。
 
 幸い、私は、インターネットテレビのビデオで見たので、こんなふうに映像を止めて、じっくりと文字を読むことができたのだが、リアルタイムにテレビを見ていたら、内容を理解する上で重要な、「いつ」という情報を得られないままに、ドラマをみることになる。

 視聴者に対して、こんなに不親切なことはないだろう。ドラマの内容上は20年間の空白が大きな意味を持っているのであり、それぞれのシーンが、いつの時点のことなのかというのは、他のドラマ以上に重要であるにも関わらず、この不親切さである。

 放映されるまでに制作者サイドで何人もの人の目を通っているはずなのに、こんなに読みくい文字が放置されているのは、呆れてしまう。

 映画の字幕でも、黒っぽい画面でも白っぽい画面でも、一律に同じ白い文字を使っていて、全く読めずにストレスを感じることがある。



司法試験予備試験の属性別受験率と合格率

 Schulze BLOG の記事【予備試験の属性別 受験率と合格率】に、こんな表が載っている。

 
予備試験合格率-1

 改善案はこうだ。

予備試験合格率-2


 ● 色分けか、バーチャートか

  元のグラフは、合格率の高低で色分けしているのだが、その基準が分かりにくく、かつ、色と合格率の高低が直感的に結びつけにくい。

  そこで、バーチャート(表の項目中の棒グラフ)にして、合格率の高低を可視化した。

  項目の幅が100%に対応しているので、合格率の高低だけでなく、合格率そのものが可視化されている。

  これまでも何度も言っていることだが、エクセルの機能の中で、バーチャートは特筆すべき機能であり、これを使わないのは、本当にもったいない。

 ● 「%」の記載

  数値の後ろの「%」は省略し、その上で、念のため、表題の後ろに、「(%)」と記載した。

 ● 合格率の説明

  分かりやすい表現を色々と考えたのだが、結局、誤解の余地のない計算式を記載した。
  若干、鬱陶しいようにも感じられるが、誤解排除を最優先した。

  ○○合格率の分子が○○合格者数であることは、誤解の余地はないが、分母については、注意を要するので、強調表示をした。




 



都道府県別の感染情報

 新型コロナウイルスの都道府県別の感染情報が分かりやすく記載されたサイトを探していたのだが、これ以上ないというほど素晴らしいサイトを発見した。

 「都道府県市区町村」と言うサイトの【新型コロナウイルス特設メニュー】という頁だ。

 コロナに関する多様な情報が、これでもかというほど豊富に、かつ、分かりやすく記載されている。

 掲載されているグラフの一例を示すと、こうなっている。

 
コロナ感染数・都道府県別-5-13-1


 5月13日現在の10万人あたりの感染者数を北海道から沖縄まで順に並べたグラフを引用したものだ。

 クリック一つで、別の日に切り替えたり、感染者数の実数に切り替えたり、都道府県を感染者数の多い順に並べ替えたり、さらには、特定の県だけ黄色にして目立たせることができるなど、機能的には、文句のつけようがないほど素晴らしいサイトである。

 元のグラフのリンク先は、以下のとおりである。

 【5月13日のアーカイブ】 
   クリックで表示を切り替えることはできない。

 【現時点のサイト
   クリックで表示を切り替えることはできるが、情報は更新されて行くので、将来的には、引用したグラフとは異なるグラフが表示される。
   念のため付言すると、「現時点」というのは、「この記事を書いている時点」という意味ではなく、「この記事が読まれている時点」という意味である。

 前述のとおり、機能的には申し分ないとはいえ、より分かりやすくするための改善の余地はある。

コロナ感染数・都道府県別-5-13-2


● 都道府県の順番

 まず、都道府県の順番を左右反転させた。

 地図上の都道府県の並びとグラフ上の並びが概ね一致する方が、理解、記憶の点で優れている。

 表現の対象となる実体の配置と表現上の配置を一致させるべきことについては、以前の【市ヶ谷キャンパスと市ヶ谷田町キャンパス】と言う記事の後半の「余談になるが」以下に図解したほか、これまでの【配置の一致に関する記事】に書いている。

● 地域名の色

 沖縄・九州と言った地域名が淡い草色の背景に白で書かれて読みにくいため、背景を白、文字を黒にした。

● 都道府県名

 なくても分かる、県、府、都 の記載を省略した。北海道は慣習に従い、北海道のままとした。

● 縦軸

 横に長いグラフのため、右側にも縦軸を設けて目盛りの数値を記載し、分かりやすくした。

● 全国の値

 日本全国の10万人あたり感染者数と比較できるよう、左端に全国の数を追加した。

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オバマ大統領は、ロースクールの出身  それが何か?

昨日の記事【森法務大臣が駄目だから、旧司法試験も駄目なのか】では、こんな Twitter 発言を素材にした。


 昨日の記事の結論としては、こういうことである。

別々の集団に属する二人の優劣をもって、各人が属する集団の優劣を断じるのが間違い


 記事を書いた後、Reply して、記事の存在を伝えたのだが、他にも、こんな Reply があった。


 思わず、「さすが弁護士」と思いかけたのだが、そもそも、この Reply に書かれたことは、小学生でも分かることである。「一般人よりも弁護士の方が論理的思考力に優れている」という私の思い込みが、「さすが弁護士」という感想の背景にあったのだろう。

 それはさておき、今朝、また Twitter を見てみると、こんな Reply があった。

 二人(森法相、山添議員)じゃだめだ、と言っていたところに、もう一人、オバマ大統領を持ってきた点では、「前進」なのかも知れない。

 法学部が存在しないアメリカのロースクールと、伝統的に法学部が法曹の主要な供給源であった日本のロースクールとを一緒に論じることも問題だが、ウォーターゲート事件で有名なニクソン大統領もロ-スクール出身の弁護士だったことは、無視されている。
 
 そもそも、制度の優劣を論じるのであれば、5人、10人と、こんな人もいると例を挙げるだけでは意味がない。全員とは言わないまでも、統計的に意味のある程度の人数について比較しなければならないはずである。

 やはり、「一般人よりも弁護士の方が論理的思考力に優れている」というのは、私の思い込みのようだった。

----- 追記 -------------------------------------------------------------------

 本文で引用した中村憲昭弁護士の Reply に対して、元の発言者である菊澤研宗教授から、こんな Reply があった。

 

 標本調査の手法については、総務省統計局の【調査に必要な対象者数】という解説が参考になる。

 「すべての言明は仮説だと思います。私は真理など発言できないし、発言しているつもりもありません。」というのは、一見、謙虚な発言に見える。

 だが、その中で、少しでも「真理」に近いものを求める姿勢が必要なのであり、「仮説だから、二人のサンプルで結論を下して何が悪い」というのは、居直りとしか言えないだろう。

森法務大臣が駄目だから、旧司法試験も駄目なのか

私は男性の方が能力的に優れているという考え方には批判的であったが、女性の森法務大臣の答弁をみていたら、やっぱり女性ではだめだなあという認識に変わった。男性の山添議員の方が優れていてバランスもいい。


私は関西出身者の方が東北出身者に比べて能力的に優れているという考え方には批判的であったが、福島出身の森法務大臣の答弁をみていたら、やっぱり東北出身者ではだめだなあという認識に変わった。京都出身の山添議員の方が優れていてバランスもいい。


 Twitter で、こんな発言をしたら、大炎上必至だろう。

 実は、Schulze BLOG の【慶大商学部・菊澤教授「森法務大臣の答弁をみていたら、やっぱり旧司法試験ではだめだなあという認識に変わった」】という記事に、こんな Twitter 発言が引用されていた。


 別々の集団に属する二人の優劣をもって、各人が属する集団の優劣を断じるのが間違いであることは、小学生でも理解できることである。

 ところで、上記の発言者の菊澤研宗氏は、慶應大学の教授である。

 慶應といえば、【「合格率50%を超え首位返り咲き」  合格率トップ?】で、慶應塾生新聞の記事の問題を指摘したことがある。

 駄目な事例が二つあるからといって、「やっぱり慶應は駄目だなあ」とは、私は思わない。

 ここまでは、集団に対する評価を述べてきたが、話は集団に限らない。

 菊澤研宗氏の上記の発言が駄目なのは当然だが、同氏の学者としての業績が、この発言ひとつで否定されるわけではない。

 同氏に対する評価は、同氏が上記発言を批判されたときに、潔く撤回するか、居直るか、にかかっているだろう。
 
 批判に対して、どう対応するかについては、以前の記事【老舗企業は小規模企業? 全体を見なければ意味がない】の追記欄に書いた。

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三段リーグ対局表

 将棋のプロ棋士になるには、原則として、半年単位で行われる三段リーグで上位2人に入らなければならない。

 三段リーグの対局は、関東(東京・将棋会館)、関西(大阪・関西将棋会館)で行われるが、東西同日に行われる場合もあれば、数日、日をずらして行われる場合がある。

 今季の対局はコロナウイルスの影響で、まだ行われていないが、【日本将棋連盟のサイト】には、こんな対局予定表が載っている。

三段リーグ-1

 表の上に日付が並んでいるのを見ると、4月18日だけ東西同日に対局が行われ、あとは東西で別の日に行われるように見える。

 ところが、日付を一つずつ確認していくと、5月23日は、同日対局であり、他にも同日対局のケースがあることが分かる。

 誤解を避けるには、同日対局のときは、日付欄を区分せず、そこに日付をひとつだけ書けばよい。
 
三段リーグ-2

 こうなっていれば、同日対局の日は一目瞭然である。

----- 追記 2020.5.18 -------------------------------------------------------------------

 連盟のサイトが、同日対局のときも日付欄を上下に区切って、それぞれに同じ日付を記載したのは何故だろうか。

 考えられるのは,将来の変更をしやすくするためである。

 同日対局だったのが、東西一方の日付が変更になった場合、最初から区切られていたら、変更になった日付だけを変更すればよいが、区切られていなかったら、改めて区切りを入れて、変更になった日付を記載しなければならず、一手間ふえることになる。

 そうだったら、最初の4月18日の欄だけ区切られていないのは何故だろうか。

 日にちが経てば様々な事情が生じて変更される可能性が増していくが、最初の日だけは直近であり、「変更はありえない」と考え、この日だけは区切りを入れなかったのかも知れない。

 ところが、コロナウイルスの感染拡大に伴い、結局は、変更せざるを得なくなったのだから、その判断は、結果的に「誤り」ということになるだろう。

フルブライター

 【森まさこ法相の 「いわきの検事が逃げた」答弁は本当か? 公文書が語る真実】という記事の著者紹介欄に、こんな記載がある。
 

【あいはらひろこ】
ジャーナリスト。元福島県の新聞記者。フルブライターとしてマイアミ大学メディカルスクールに研究留学、医療倫理を学ぶ。東日本大震災以降、被災地を取材し続けている。近刊『21世紀の新しい社会運動とフクシマ―立ち上がった人々の潜勢力』(後藤康夫、後藤宣代編著、八朔社)で「グローバルヒバクシャとフクシマをつなぐ―その終わらない旅、そして運動」執筆。


 「フルブライター」というのを見て、最初は、「フル」+「ブライター」と区切って、「ブライター」って何だろう、何かを明るくする人か、などと考えた。

 何か分からないまま読み進めて行くと、「留学」という単語が出てきた。

 「留学」という文字を見て、戦後間もなくアメリカが影響力拡大のために創設した【フルブライト・プログラム】のことが思い浮かんだ。

 「フルブライト」の語尾「ト」が「ター」になっており、人を表す英語の語尾「er」と考え、おそらく、フルブライト・プログラムで留学した人達のことを「フルブライター」と呼ぶのだろうと考えたが、実際そうだった【日米教育委員会 「2020年度 フルブライト奨学生」 募集開始】。

 「フルブライト奨学生」と書いてくれたら、こんなに悩むこともなかったのだ。

37.5℃以上の発熱の場合、またコロナウイルス感染と似た症状が見られる場合には、可能な限り対局延期

 緊急事態宣言の延期の発表を受けて、将棋連盟が【公式戦における対応】を発表しているが、こんな記載がある。

 対局室に入る者の咳エチケットや手洗い、アルコール除菌等の徹底を行うとともに、当日朝の検温において37.5℃以上の発熱が認められる場合、また発熱がなくとも新型コロナウイルスの感染と似た症状が見られる場合には、可能な限りの対局延期をいたします。


 引っかかるのが、「可能な限り」の対局延期である。

 37.5℃以上の発熱がある場合も、「可能な限り」の対局延期であり、対局を行う場合もあるのだろうか?

 大学などでは、37.5℃以上の発熱の発熱の場合、無条件に登校、出勤を禁止しているようであり【慶應大学】【東京外国語大学】、おそらく、将棋連盟も、「常に」延期するのではないだろうか。

 そういう趣旨なら、こう書くべきである。

 対局室に入る者の咳エチケットや手洗い、アルコール除菌等の徹底を行うとともに、当日朝の検温において37.5℃以上の発熱が認められる場合は常に、また発熱がなくとも新型コロナウイルスの感染と似た症状が見られる場合には、可能な限り対局延期をいたします。


都道府県別クーラー設置状況  地図に必要な情報

 昨日の【公立小中学校のクーラー設置状況】で掲載した【公立小中学校の普通教室における空調(冷房)設備設置状況 (都道府県別)】の一部を再掲する。

クーラー設置状況-3


 きのう取り上げた色遣いの点とは別に、気になることがある。

 地図の左側の、斜線 / で区切られている島のところだ。

 斜線の左上が沖縄県であることは分かるが、右下は、すぐには分からない。

 記憶をたどって奄美大島らしいと思い確かめてみると、奄美大島、徳之島、沖永良部島の三島だった【google map】。

 全国の都道府県を比較するのだから沖縄本島は必須だが、鹿児島県の三島まで記載する必要はない。

 これに対して、色遣いを変えた地図では、このようになっている。
 
クーラー設置状況医-1

 ご覧のとおり、奄美大島どころか、もっと大きい佐渡島の記載すらない。

 本州に近接し、比較的大きな佐渡島や淡路島の記載がないのは、若干、違和感を覚えないでもないが、都道府県別の設置状況を示すという目的からすれば、必要最小限の地図として合理的である。

 

 

公立小中学校のクーラー設置状況

 文科省の調査した【公立小中学校の普通教室における空調(冷房)設備設置状況 (都道府県別)】である。

クーラー設置状況

 青、緑、黄、ピンクで色分けられているのだが、色を見ただけでは、どういうことが分からない。

 もちろん、図の右下の凡例を見れば、色の意味は分かるのだが、一々地図と凡例を見比べなければ理解できない。

 一番上の地図(平成30年9月日現在)の色を変えると、こうなる。

クーラー設置状況医-1

 これなら、設置状況の高い県から低い県に青から白へのグラデーションとなっているので、凡例を見なくても、都道府県の設置率の大小関係は一目瞭然である。

 比較のため、前の地図と並べてみた。

 クーラー設置状況-2  クーラー設置状況医-1


 なお、グラデーションにつていは、【グラデーションのフェイント】など、いくつも記事を書いている【グラデーションに関する記事のリスト】。

ウォーターフォール開発からアジャイル開発へ

 日経XTEKの【「ユーザーストーリー」による要件定義手法、永和システムが普及活動開始】という記事を読みかけたところ、「アジャイル開発」という、初めて目にする用語が出てきた。

 そこで、ネットで、【「アジャイル開発」とは? 特徴とメリット・デメリットをわかりやすく簡単に解説】という記事を見つけて、読み始めた。

 すると、「目次」が次のようになっていた。

アジャイル開発

 ご覧のとおり、カタカナ語が並んでいる。

 リリースとかスクラムとか、ある程度、日本語化した外来語も並んでおり、意味を推測できるものの、ソフト開発の現場で特有の意味づけをされているのかも知れないので、「分かった気」になるのは、要注意であり、解説をしっかり読んで理解しなければならない。

 ましてや、イテレーションやベロシティとなると、何のことやら分からない。

 実際に解説を読んで分かったのだが、「アジャイル開発」というのは、多数の機能を有するソフト開発を、一気に行うのではなく、一部の機能を満たすソフトを開発して、順次、それに別の機能を付加していく、という開発手法のようである。

 上記の解説に載っていた図では、こうなっている。

 
アジャイル開発・ウォーターフォール開発

 要するに、「機能単位順次開発」ということである。

 記事の中に「アジャイル開発」と書かれていると、わざわざ調べないと理解できないが、「機能単位順次開発」と書かれていれば、それだけで概要は分かり、無駄な時間を費やさなくてすむ。

 

漁獲量ランキング トップは鰯か鯖か

農水省の広報誌 】に魚の種類別の漁獲量のランキングが載っていた。

漁獲量

 イワシがトップかと思っていたら、サバがトップだった。

 だが、よく見ると、マイワシが2位、カタクチイワシが5位、ウルメイワシが10位であり、3種の漁獲量を足すと、サバよりも多い。

 単に「イワシ」として、「サバ」と比べれば、「イワシ」がトップと言うことになる。
 
 また、サバは、マサバとゴマサバが漁獲量が拮抗しているが若干、ゴマサバの方が多いようであり、「サバ」を二つに分けて集計すると、トップがマイワシで、2位3位に、ゴマサバ、マサバが来ることになる。

 農水省の上の図は、サバ、イワシの一方のみを細かく分類してランキングを掲げている点で、「恣意的」と言わざるを得ないだろう。

30メートルを超える枝の生い茂った場所まで近づけるのはヘビだけ

 ヘビ嫌いの人が多い理由について、【ほとんどの人がヘビを嫌う理由 秘密は6500万年前の太古にあった】と言う記事があった。

「人間の祖先は6500万年前から樹上生活を始めました。当時、樹上のサルを捕食できるのはワシやタカの猛禽類ネコ科の動物、そしてヘビですが、30メートルを超える枝の生い茂った場所まで近づけるのはヘビだけだったでしょう。そのため、サルはヘビのカモフラージュはすばやく見つける必要がありました。脳内でヘビに敏感に反応する領域が発達し、すぐに恐怖を感じ対応できるよう進化したと考えられます」


 ぼんやり読んでいると納得してしまいそうだ。

 だが、「ワシやタカの猛禽類」は「ネコ科の動物」と違って、「30メートルを超える枝の生い茂った場所」に近づけないはずはない。

 なぜ、「ヘビ」だけなのか。

 ここからは私の憶測だ。

 「ワシやタカの猛禽類」は、枝を登ってくるのではなく、空中から飛来するのであるから、ヘビのように「カモフラージュ」すると言うことがなく、「すばやく見つける」必要はなかった、ということかもしれない。

 あるいは、「ワシやタカの猛禽類」は、見つけたところで、逃げようがなかったので、「すばやく見つける」意味がなかった、ということかも知れない。

 いずれにせよ、「30メートルを超える枝の生い茂った場所」に近づけるのが「ヘビだけ」というのは、誤りである。

「IT導入補助金2020

 新型コロナウイルス対策の一環として、様々な施策が行われているが、【「IT導入補助金2020」に関する説明】の冒頭には、次のように書かれている。

 (非常に分かりにくい文章なので、とりあえずは、背景に色付けした部分にだけ注目して、ざっと目をとおしていただきたい)
特別枠


 最初の段落では、特別枠で推進しようとする具体的な対策として、3つ、「サプライチェーンの毀損への対応」、「非対面型ビジネスモルへの転換」、「テレワーク環境の整備」が挙げられている。

 ところが、第3段落の「遡及申請可能期間中の契約の実施」の特例を設けた理由の説明においては、「サプライチェーンの毀損への対応」はなく、「非対面型ビジネスモルへの転換」と「テレワーク環境の整備」の順番が逆転している。

 ということは、「サプライチェーンの毀損への対応」については、「遡及申請可能期間中の契約の実施」に関する特例は認められないように思える。

 ところが、ずっと後ろ(11頁)を見ると、「遡及申請可能期間に導入済みのITツールの登録について」という項目があり、そこでは、「サプライチェーンの毀損への対応」も対象として書かれている。

 そういうことであれば、冒頭の第3段落においても、「サプライチェーンの毀損への対応」を記載すべきだったということになる。

 また、「非対面型ビジネスモルへの転換」と「テレワーク環境の整備」の順番の逆転についても、何の意味があるのか分からない。

 意味がないのであれば、冒頭の第1段落と同じ順番で一貫すべきである。

 このような無頓着な削除、順番の入れ替えは、文書作成者の内心では何らかの意味があったのかも知れないが、実際の補助金の要件に関する限り、3つの具体策については区別されていないのであるから、内心での意味づけを、表現に持ち込むのは、読み手を混乱させるだけである。

 こういう書き手こそ、「時間泥棒」の名にふさわしい。





 
 



特別定額給付金、口座がない場合

 新型コロナ対策の特別定額給付金に関する記事【朝日新聞 2020.5.1】に、次のような記載がある。

 郵送の場合は、市区町村から郵送で申請書が届く。住民票上の世帯主が銀行などの口座情報を書き入れ、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類の写しをつけて返送する。役所で確認できれば、指定口座に世帯全員分の給付金が振り込まれるしくみだ。

 マイナンバーカードがあれば、インターネット上のサイト「マイナポータル」でも申請できる。こちらも世帯主が世帯全員分を一括で申し込むのが原則だ。

 ただ、口座を持たない人や金融機関から自宅が遠い場合などに限り、市区町村の窓口でも申請できる


 原則として郵送で申請し、口座に振り込まれるのだが、例外的に、口座を持たない人は、窓口で申請できる、ということのようだ。

 だが、口座を持たない人が窓口で申請できるとして、受取はどうするのか?

 おそらく、窓口で受け取れるのだろうが、そのことは明示されていない。ひょっとすると、現金書留で送られてくるのだろうか?

 そんな疑問をもって調べてみると、【中日新聞 2020.4.23】に、こう書かれていた。

口座を持たない人などには、市区町村の窓口での申請や受給も認める。


そもそも、申請方法、受給方法、それぞれについて、以下のとおり、3通の方法が考えられる。

 申請方法
   郵送
   ネット
   窓口

 受給方法
   口座振込
   現金手渡し
   現金書留

 記事を書くなら、申請方法だけでなく、受給方法についても、同時に書かなければ、情報として不完全であることは、いうまでもない。

 「いうまでもない」ことが、こんなふうに、できていないのが不思議である。

 漢字の誤変換などは、いくら気をつけていても間違うのは、しかたないと思えるのだが、上記のような情報の欠落は、注意力が及ばなかった、というものではない。

 普通に考えながら文章を読んでいれば、給付方法に関する疑問が生じるはずなのだが、記者にも校正担当者にも、そういった疑問が生じなかったということである。

 今回の記事に限った話ではないが、私は、決して、あら探しをしようと思って読んでいるのではない。文章の内容を理解しようと、考えながらよんでいると、自然に、疑問を生じたり、違和感を感じたりしてしまうのである。




7日周期の陽性者数

 新型コロナウイルスの検査の陽性者数について、1日ごとの数字が、【東京都のサイト】に載っている。

東京陽性グラフ-5-2-1


 月曜日は検査数が少ないため陽性者数も少なくなるという情報があったため【YAHOOニュース 2020.4.6】、実際にそうなのか確かめようとしたのだが、横軸の目盛りに書かれている日付が、4,9,14・・・と、5日毎になっている。

 これでは、月曜毎の減少を確かめるのは面倒だ。

 ここは、以下のように、月曜日だけ、つまり、7日毎に日付を記載すべきである。

東京陽性グラフ-5-2-2


 これなら、月曜日に陽性者数が少なくなっていることが一目で分かる。

香芝市の入院患者

 日本中の自治体のホームページで、新型コロナウイルスに関連した情報が発信されているが、【香芝市】のサイトには、こんな表が掲載されている。

香芝市・入院患者-1

 問題は、左向きの二つの矢印 ⬅ だ。
 
 C ⬅ B ⬅ A となっていれば、A,B,Cと順に変化したように受け取るのが普通だが、この表では、そういう関係にはなっておらず、Aが、BとCの二つに分かれているのだ。

 改善案は、こうだ。

香芝市・入院患者-2

 矢印 ⬅ を使わなかったほか、改善点は、以下のとおりだ。

 ● 人数と項目の幅を比例させた。 その結果、人数の大小が、直感的に把握できるようになっている。

 ● クルーズ船乗客は、隣り合ったところに複数あるので、まとめて、一つにした。

 ● 人数の記載を、58名 ではなく、58と、数字が目立つようにした。


東京都の新型コロナ感染状況

 東京都のサイトの【都内の最新感染動向】という頁に、次のような表が載っている。

陽性者-1

 改善案は、こうだ。

陽性者-3


 ● 「陽性者数」、「入院中」は、他の項目を合計した数字なので、そのことが視覚的に明らかになるように、合計の対象となる項目の上に配置した。

 ● 人数の大小が直感的に分かるように、人数の大小に応じて表の項目の幅を変えた。

 ● 「退院」のところの「療養期間経過を含む」は3行になっていたが、意味の上で一塊の「療養期間経過」の途中に改行を入れず、2行にした。



防護服の代替として集めた雨が・・・

 【大阪吉村知事と松井市長のコロナパフォーマンスに現場混乱 日刊ゲンダイ 2020.4.23】という記事に、こんな一文があった。
 

防護服の代替として集めた雨がっぱも注目されたが、美談だけではない。


 「雨が」のところまで読んだ時点で、「雨水が防護服の代替になるのか?」という疑問を生じた。

 もちろん、すぐ先を読めば、「雨が」で切るのは誤りで、次の二文字を合わせて「雨がっぱ」と言うことは分かる。

 普段なら、数文字くらい先読みをしているので「雨が」で区切ることもないはずだし、「防護服の代替」とあるので、それに適した物だろうという想定のもとに読み進めるので、「雨水」などとは考えないはずなのだが、このときは、花粉症の薬を飲んで頭が働いていなかったこともあり、こんな誤読をしてしまったのだ。

 だれもが、いつでも、頭がクリアな状態で読むわけではないのだから、極力、誤読の可能性を少なくする表現が求められる。

 「雨がっぱ」は「雨合羽」と書けば誤読の余地はない。一つの単語を「漢字+ひらがな」で書くから、誤読の可能性が出てくるのだ。

 さらに、「雨がっぱ」の場合、「が」が助詞としての意味を持つことも、誤読を促進した要因である。

 「雨おと」「雨ぐつ」なら、「お」や「ぐ」は助詞としての意味はないので、「雨お」や「雨ぐ」で区切ろうなどとは考えないので、誤読の可能性は遙かに低い。

 とはいえ、名詞は、漢字かな交じりにせず、常に漢字だけで表記すべきである。

続きを読む

特別定額給付金の事業費は、12兆8,802億93百万円

 急遽、支給が閣議決定された特別定額給付金について、総務省が、【特別定額給付金(仮称)の概要】という頁で解説をしている。

 その中で事業費について、こう説明されていた。

 
特別定額給付金

 数字の表記方法は、色々あり、どれか一つが絶対に正しいとまでは言えないが、この書き方だけは、だめだ。

 3桁毎に、thousand、million、billion と変わっていく英語式の数字表記に由来する3桁区切りの「,」と、4桁毎に、万、億、兆と単位が変わっていく日本式の数字表記とを混在させている点で問題だが、もっと大きな問題がある。

 「93百万」のところだ。

 3桁区切りの数字を表記する際に3桁単位で数字を省略して、「12,345千円」、「123,456百万円」、「123,456十億円」のように書かれているのを見かけることがあるが、おそらく、その発想で、「93百万」としたのだろうが、それならそれで、「12,880,293百万円」とでもすれば、それなりに一貫している。

 それを、兆、億という4桁毎の単位と同時に用いる無神経さには、呆れるほかない。
 
 書き直すとすれば、次のどれかにすべきであるが、一番上が分かりやすいことは言うまでもない。 
 

   12兆8802億9300万円
   12,880,293,000,000円
   12,880,293百万円


組織内弁護士のリモートワークの状況

 Schulze BLOG の【JILA(日本組織内弁護士協会)「組織内弁護士のリモートワーク/テレワーク実施状況」アンケート】という記事に、【日本組織内弁護士協会が行ったアンケート結果】が掲載されていた。
 
リモート-0

 特別に「分かりにくい」と言う訳ではないのだが、より、分かりやすくすることはできる。

 ● 割合の大きさが直感的に分かるように、データバー(表の中の棒グラフのようなもの)を入れる
    データバーには、50%のところに目盛り線を入れる
 ● 人数、割合の数字が同時に目に入るように、近接させる

リモート-1
リモート-2

 あと、元の表から変更はしていないが、最後の[問]の一番下の「その他」というのは、「課題」はあるがアンケートの質問に列記された課題とは異なる課題だ、ということであるから、「特に課題がない」より上にすべきである。

 上の書き方ではうまく説明できていないようなので、補足するが、以下のように、「その他」は「課題あり」に属するのだから、途中に「課題なし」を挟むのはおかしい、ということである。

 課題あり
  A
  B
  C
  D
  E
  その他(A~E 以外のもの)        
 課題なし

----- 追記 2020.4.22 -------------------------------------------------------------------

 もう一つ気になるのが、[問2]の下から2番目の「いいえ:制度はあるが自分は実施していない」だけが太字(Bold)になっている点だ。

 単純なミスかも知れないが、「せっかくリモートワークの制度があるのに、自分は使わないというのは、もったいない、国難とも言えるコロナ危機に対する姿勢が甘すぎる!」といった気持ちから、意図的に、あるいは、無意識のうちに、強調のための太字にしたのかも知れない。

ロナティの社員から高齢者が次々に亡くなる悲惨な状況

 マスク不足が続く中、【靴下編み機でマスク生産 繊維機械販売会社がプログラム開発 兵庫・尼崎 2020.4.16 毎日】という記事があった。

ユニオン工業はイタリアの靴下編み機メーカー「ロナティ」の日本・アジア地域の総代理店。  ・・・(中略)・・・  ユニオン工業では、現在、死者2万人以上に上るイタリアにあるロナティの社員から高齢者が次々に亡くなる悲惨な状況を聞き「このままでは日本も危ない」と危機感を強くしていたという。


 最初に読んだときは、ロナティの高齢の社員が次々に亡くなっているのかと思ったのだが、どうやら、ロナティの社員の周囲の高齢者が亡くなっていることをロナティの社員から聞いた、ということのようだ。

 つまり、修飾関係は、「ロナティの社員から亡くなる」ではなく「ロナティの社員から聞き」ということである。

ユニオン工業では、現在、死者2万人以上に上るイタリアにあるロナティの社員高齢者が次々に亡くなる悲惨な状況を聞き「このままでは日本も危ない」と危機感を強くしていたという。 

ユニオン工業では、現在、死者2万人以上に上るイタリアにあるロナティの社員から高齢者が次々に亡くなる悲惨な状況を聞き「このままでは日本も危ない」と危機感を強くしていたという。


「けーかい」?

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、テレビで専門家が解説する機会が増え、日常的に様々な医療用語を耳にするようになった。

 今朝も、テレビで、新型インフルエンザの治療薬「アビガン」が新型コロナにも有効だという話題の中で、専門家が、こんな発言をしていた。
 

若い人は「ケーカイ」するといわれています


 一瞬、「警戒」と理解して、意味が分からなかったのだが、ここで出てきた「ケーカイ」とは、「軽快」のことだった。

 ここは、同音異義語が多数ある熟語を用いるのではなく、より平易な言葉に言い換えた方が分かりやすい。
 

若い人は、症状が軽くなるといわれています


 これまで耳にした分かりにくい医療用語について、言い換えを考えてみた。

 さいきせい  催奇性  ➡ あかちゃんにきけいがしょうじるかのうせい (赤ちゃんに奇形が生じる可能性)
 ちけん     治験  ➡ しけんてきちりょう (試験的治療)


 

人との接触を7割削減  いつと比べるのか?

 昨日の記事【人との接触を7割に削減 ???】で、緊急事態宣言に伴う総理の発言を引用した【2020.4.7 NHK】。

人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減することができれば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができる。・・・(中略)・・・国民の皆さんには7割から8割の削減を目指し、外出自粛をお願いする。


 「7割削減」というのは、既に9割削減している人に対してもさらに7割の削減を求めるのか、コロナウイルスの感染拡大が話題になる前の状態、たとえば、去年の今頃と比べて7割の削減を求めるのか、今ひとつ明らかでない。

 割合を示す場合は、「何に対する割合か」ということを明示しなければ意味がない、ということである。

 厳密に言えば、そういうことになるのだが、国民全員に「人との接触を削減しなければ」という意識を持たせるのが目的であるから、「何に対する割合か」といった「細かいこと」を言っていたのでは、無用な議論を巻き起こしかねず、目的の達成には有害であるかもしれない。

 そういう意味で、上記の曖昧な発言は、それでよしとするほかはない。

 


人との接触を7割に削減 ???

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて緊急事態宣言が行われ、総理が国民に対して人との接触を控えるように呼びかけた。

 これを受けて、テレビで街頭インタビューの模様が放映されていたのだが、インタビュアーが通行人に、こんな質問をしていた。
 

人との接触を7割に削減してほしいとの要請でしたが、実際に削減できそうですか?



 一瞬、疑問がよぎった。実際の総理の発言はこうだ【2020.4.7 NHK】。

人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減することができれば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができる。・・・(中略)・・・国民の皆さんには7割から8割の削減を目指し、外出自粛をお願いする。


 「7割削減する」と「7割削減する」では、まったく意味が異なる。

 インタビュアーは、この程度の日本語能力しかないのか、唖然としてしまった。


カフェテリアプランを導入している企業は1000人以上、大規模な企業が9割弱を占めている

 「カフェテリアプラン」という言葉を知ったのだが、【人事のミカタ】と言うサイトでは、こう説明されている。

カフェテリアプランは、従業員が付与されたポイントの範囲内で、予め用意された福利厚生サービスの中から好きなものを選択できる仕組みです。


 結婚式の引き出物などで、出席者に一律に同じ物を渡すのではなく、カタログを渡して好きな物を選んでもらうのと同じく、企業の福利厚生も、従業員の多様な希望に応えようというものだろう。

 そのカフェテリアプランの実際の導入状況については、次のように説明されていた。

ちなみに、経団連の調査では導入している企業は1000人以上、大規模な企業が9割弱を占めていると報告されています。


 「企業は1000人以上」とは、どういうことか。「1000社以上」であれば理解できるし、「人」は「社」の誤記だろうか。あるいは、1000人というのは従業員の数かもしれない。

 つまり、言いたいことは、次の二つのどちらかだろう。

【1】 ちなみに、経団連の調査では導入している企業は1000以上そのうち大規模な企業が9割弱を占めていると報告されています。

【2】 ちなみに、経団連の調査では導入している企業は従業員が1000人以上大規模な企業が9割弱を占めていると報告されています。


 参考資料として、【経団連の「福利厚生費調査結果報告」】が挙げられており、そこには、こう書かれていた。

「導入企業」は、・・・(中略)・・・従業員規模の大きい企業が多く、1,000 人以上の規模の企業が 9 割弱を占める。


 ということは、【2】の意味だということになる。
 
 
 

チョコレート語訳みだれ髪

 次の文の意味を考えていただこう。

古い言葉で書かれた短歌を、現代の三十一文字に訳す、 という試みは、実は『みだれ髪』が初めてではない。


 次の、どちらの意味だろうか。 
 

【1】 『みだれ髪』の中には、古い言葉で書かれた短歌を、現代の三十一文字に訳したものが載っているが、『みだれ髪』より前にも、古い言葉で書かれた短歌を、現代の三十一文字に訳した歌集がある。

【2】 私は、『みだれ髪』に載っている古い言葉で書かれた短歌を、現代の三十一文字に訳したが、その前にも、別の書物に載っている,古い言葉で書かれた短歌を、現代の三十一文字に訳したことがある。


 私は【1】の意味だと受け止め、与謝野晶子の『みだれ髪』は、与謝野晶子の創作だけを載せているのではなく、古い歌の現代語訳も載せているのか、と認識を新たにした。

 ところが、そのすぐ下に、こんな文があり、【1】ではなく【2】であることが分かった。

そのアイデアが浮かんだのは約九年前。『少年少女古典文学館』という 子ども向けのシリーズで、『伊勢物語』の現代語訳を依頼されたときだった。


 図解すると、こうなる。

     【1】
midaregami-1.png


     【2】
midaregami-2.png


 文章では、次のように書き分ければ、誤解は招かない。

【1】 古い言葉で書かれた短歌を、現代の三十一文字に訳す、 という試みは、実は現代語訳としては『みだれ髪』が初めてではない。

【2】 古い言葉で書かれた短歌を、現代の三十一文字に訳す、 という試みは、実は翻訳対象としては『みだれ髪』が私にとって初めてではない。


 【2】の「私にとって」は、あった方が、より明確になるものの、少しくどいような気もする。

 なお、今日の記事の素材は、【与謝野晶子みだれ髪チョコレート語訳の挑戦 俵万智】である。


コロナ対策のために、マスク着用や私語を控える 

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各種のイベントが中止になる中、公認会計士・監査審査会は、公認会計士試験を予定通り行うことを発表した【新型コロナウイルス感染拡大に伴う 令和2年公認会計士試験第II回短答式試験 の実施に係るお知らせ】。

 その中に次のような記載があった。

その際、受験者の皆様についてもマスクの着用や試験前後の私語を極力控えていただくなど、必要な協力をお願いすることを検討しています。


 感染対策であれば、何か変ではないか。

その際、受験者の皆様についてもマスクの着用試験前後の私語極力控えていただくなど、必要な協力をお願いすることを検討しています。


 飛沫感染を防ぐには、私語を控えるのは当然だが、マスクの着用は、むしろ奨励されなければならない。

 「なんとなく」「雰囲気で」文章を書いていると、このように、意図とは逆の表現をしてしまうのである。
 
 改善案を二種類、作ってみた。

その際、受験者の皆様についてもマスクを着用していただいたり、試験前後の私語を極力控えていただくなど、必要な協力をお願いすることを検討しています。

その際、受験者の皆様についてもマスクの着用や試験前後の私語の禁止を徹底していただくなど、必要な協力をお願いすることを検討しています。


 今回の素材と同じパターンの誤りについては、【日中戦争拡大や政党政治を壊滅させ・・・】で詳しく分析しているので、そちらを読んでいただきたい。

高松空港、上海便の時刻表

 【高松空港の国際線時刻表】の上海便が、次のように表示されていた。
 
高松空港-1


 ぱっと見て、毎日飛んでいるわけではないことは分かるのだが、何曜日に飛んでいないのかは、頭の中で一週間を描きながら、「火、木・・」と読んでいかなければならない。

 改善案は、こうだ。

高松空港-2

 これなら、水、土は飛んでいないことが一瞬で分かる。

 元の表は、便名も、機種名も、月曜と他の曜日とで変わらないにも関わらず、それぞれに記載しており、意味がない。というより、便名、機種名が異なるのではないかという誤解を招きかねず、有害である。

 「共通のことは、別々に書かずに、まとめて書く」ということは、以前の記事【レターパック】でも触れた。

型も含めて等しくない  全部否定か一部否定か

 今日の素材は、コンピュータ言語 PHP の演算子に関する説明だ。

 上の一行を読んだだけで、コンピューターのプログラムに接したことのない人は、読むのをやめてしまいそうだが、実際に書いていることは、プログラムに関する知識がゼロでも理解できる内容で、中学一年生の数学の知識に毛の生えたような話なので、最後までじっくり、読んでいただきたい。

 数学なら、変数 x の値と 変数 y の値が等しいときは、 演算子「=」を使って、x = y と書くが、コンピューター言語のPHPでは、演算子「= =」を使って、 x = = y と書く。

 ところで、数学の場合、変数は、値をもつだけだが、PHPの場合、値だけでなく「型」というものをもっている。

 「型」が何かという説明をしていると、本筋からそれるので、その説明は省略させていただきたい。

 「型」が何かも分からないのに「型」に関連した話が進んでいくのは、気持ちが悪いとは思うが、ここは、「そういうものだ」と思って割り切って、先を読んでほしい。

 値と型、それぞれについて、等しいか、異なるか、といったことを示す演算子について、次のような説明がある【Let's プログラミング 比較演算子】。

 青枠の部分赤枠の部分だけ、見てほしい。

php比較演算子-11

 値について等しいか等しくないか、型について等しいか等しくないか、といった二次元的な話は、二次元の表にした方が理解がしやすい。

php比較演算子-22

 こんな二次元の表で説明してくれたら、分かりやすいのだが、他方で、こんな「分かりにくい」説明もある。 

php比較演算子-3

 どこが分かりにくいかというと、「型も含めて等しくない」というのは、次の、どちらとも解されるからである。

  ・ 「値も型も含めて等しい」とは言えない
  ・ 「値も型も」等しくない




京都 大学で「クラスター」発生か 欧州帰りの学生ら感染

 コロナウイルスの感染が拡大する中で、【NHKのサイト(2020.3.29)】に、こんな記事があった。

京都大学感染

 京大には、この2か月の間に何度か行っていたので、この記事を見て京大に行くのは控えようかと思ったところに、次のような画像が目に入って来た。

 
京都産業大学感染

 「画像を取り違えたのか?」と思い、もう一度、見出しを見てみると、「京都大学で」ではなく、「京都 大学で」となっていた。「京都」と「大学」の間に、ごく小さな幅のスペースが入っているのだ。記事の中身を読めば、「京都大学」ではなく「京都産業大学」の話だということが分かる。

 そういうことなら、こうすべきだろう。
 

京都、大学で「クラスター」発生か 欧州帰りの学生ら感染


 半角スペースではなく、読点「、」なら、このように、そこが意味の切れ目であることが間違いなく分かる。

裁判官のイメージ

 以前の記事【内容が同じなら、表現も同じにする】で、次のような図を掲載した。

遅延損害金


 改めて見直して思ったのだが、人のイラストが、どう見ても裁判官には見えず、海上保安官か自衛官のように見えてしまう。

 わざわざイラストを入れるのは、より具体的なイメージを描いてもらおうという意図があるからだろうが、これでは、逆効果である。

 裁判官のイメージと言えば、黒の法服である。

 下記のイラストで、裁判官を連想させるのは、左右どちらのイラストだろうか。

 
裁判官・法服



三元豚

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外食を控える傾向が拡がる反面、テイクアウトやデリバリーが増えているという【飲食店はテイクアウト・デリバリーに商機。新型コロナ影響で「巣ごもり消費」広がる FOOD LIST 2020.3.6】。

 そういえば、このところ、ピザや寿司の宅配のチラシが、以前よりも増えているようだ。

 私は、ここ10年くらい、宅配の食事をしたことはなかったのだが、先ほど入っていた丼物の宅配のチラシを何となく眺めていた。

 すると、各料理の写真の横に「三元豚使用」という文言があるのが、やたら目に付いた。

 「三元豚」が何なのかは分からないものの、「魚沼産コシヒカリ使用」や「黒毛和牛使用」と同じように、なんとなく、高級で美味しそうな感じがした。

 そこで、ネットで調べてみると、三元豚(さんげんとん)というのは、三種類の豚を掛け合わせた豚であり、日本国内で生産される食用豚のほとんどが三元豚ということだった【Wikipedia】。

 ということは、何も特別に価値があるわけではないということだ。

 にもかかわらず、ことさら上記のように「三元豚使用」と記載しているのは、さきほどまでの私と同じような無知な消費者に、何か凄い物だと思わせることを狙ったものとしか考えられない。

 たとえば、法律事務所のホームページで、「当事務所の弁護士は全員、最高裁判所・司法研修所の研修を修了した弁護士です」と書かれていれば、何も事情を知らない人であれば、何か特別に優れた事務所のように思うかも知れないが、事情を知っている人から見れば、かえって、胡散臭く見えてしまうだろう。

気泡緩衝材は、プラスチック製包装容器か

 京都市では、ゴミは、以下の4つに分別して回収に出すことになっている。

 ・ 燃やすゴミ
 ・ 缶・びん・ペットボトル
 ・ 小型金属類・スプレー缶
 ・ プラスチック製容器包装

 分かりにくいのが、「プラスチック容器包装」で、ガラスコップなどの壊れやすい物を包む、いわゆる「ぷちぷち」、気泡緩衝材が該当するかどうか気になって調べてみた。

 ネットで調べてみると、【プラスチック製容器包装】について、具体例を挙げて図解されていた。

容器包装

 右下に「緩衝材」という項目があり、そこに「発泡スチロールなどの緩衝材」という説明があったので、気泡緩衝材も該当するように思えた。

 ただ、図解されているのは三つとも発泡スチロールであり、なぜか、気泡緩衝材は含まれていない。

 ということは、気泡緩衝材は含まれないのだろうか?

 念のため、他の自治体を調べてみたら、【横須賀市のサイト】にも似たような解説があって、そこには、容器包装プラスチックの例として、気泡緩衝材の図が載っていた。

容器包装-横須賀


 おそらく、京都市も、気泡緩衝材は、プラスチック製容器包装として扱うのだろうが、それなら、そうと、明示してくれればいい。

 様々な形の発泡スチロールを3つも描く必要はなく、発泡スチロールを一つ、気泡緩衝材を一つ描けば、それで十分なのだ。

 【例を挙げるだけでは伝わらない】でも書いたとおり、ある範疇に属する物を複数、例に挙げる場合、できる限り、かけ離れた異質の物を掲げるべきである。

 発泡スチロールに限定されないのであれば、様々な形の発泡スチロールを挙げることは無意味なばかりでなく、有害である。



サイズ不明でも買いますか?

 「すのこ」が欲しくてネットで色々調べたのだが、【Amazon】の「類似商品と比較する」というところに、こんな比較表が出ていた。

すのこ

 「すのこ」を選ぶに際して重要な情報は、サイズである。

 ところが、左端の商品だけは、サイズが書かれていない。

 これで、どうやって比較せよというのだろうか。

 買い手のことを何にも考えていないことが、よく分かるサイトである。

正しい矢印

 昨日の【ゴミの分別は何種類?】で、中京区のゴミ収集日の地図を載せた。
 
収集日マップ-2

 これを眺めているうちに、少し、おかしなことに気づいた。地図の右下部分、烏丸通の御池通と四条通に挟まれた部分で、拡大すると、こうなっている。

 
収集日マップ-3 収集日マップ-4

 烏丸通の、この部分は、両側とも、月・木の収集地域のはずなのだが、赤い○で囲った矢印は、左向き になっている。

 右の解説部分を読むと、「境界は、矢印の方向の日に収集します」となっているのであり、これでは、逆向きである。この矢印の、すぐ上とすぐ下にある二つの矢印は、正しく、右向き になっている。

 なお、これと同じ間違いは、最初の地図の左上、二条城の左のところにも、見受けられる。


ゴミの分別は何種類?

 京都市では、【京都市情報館】というサイトで、市民が日常的に必要とする情報について、分かりやすく情報を発信している。

 たとえば、ゴミの収集日については、各区毎に地図で、どの地域が何曜日の収集かといったことが分かりやすく表現されている。

収集日マップ-2

 目的とする情報自体が「分かりやすい」ことは、もちろん重要だが、それに劣らず、その情報に辿り着く方法も「分かりやすい」ものでなければならない。

 京都市のゴミ収集日について言えば、地図に辿り着く前の頁は、こんなふうになっている。

 
収集日マップ


 ゴミは、4種類に分別して収集されるのだが、ぱっと見ると、3種類しか記載されていない。すぐ下をみれば、「プラスチック容器包装」とあるのだが、なぜ、ことさらに、これだけ、別に記載しているのか理解に苦しむ。

 それぞれの項目をクリックして分かったのだが、どうやら、もともとは、3分類だったのが、平成19年から、新たに「プラスチック容器包装」を分別して、4分類で収集するようになったことが分かる。

 新たな分類の「プラスチック容器包装」を、きちんと分別して出してほしいという担当者の思いが、このように、「プラスチック容器包装」だけを、別の項目にしたのだろう。

 けれども、ぱっと見ただけで、3分類すればいいのだと誤解する人もいるのではないだろうか。

営業時間変更、休業の店舗は以下のとおりです

 新型コロナウイルスの感染防止策として、各種のイベントが中止になったり、様々な店舗が休業したり、営業時間を変更するなどの措置をとっている。

 そんな中、イオン板橋ショッピングセンターのサイトに【一部店舗営業時間変更・休業のお知らせ】という告知がある。

 
時間変更-1

時間変更-2

 自分が利用したい店舗が、このリストの中に入っているか否かを確認すればいいというわけだ。

 だが、ざっと見て、リストになかったとしても安心はできない。万一、見落とすと、実際に店まで行ったら休業だった、ということになりかねない。

 そんな心配を払拭する方法は、いくつかある。

 リストが、たとえば五十音順に並んでいれば、目的の店舗が例えば「しまむら」だった場合、変更、休業の店舗が上のリスト通りだとすると、「コンタクトのアイシティ」の次は「セリア」になるので、「しまむら」は載っていない、と確信することができる。

 もちろん、この場合、単に五十音順に並んでいればいい、というだけでなく、五十音順に並んでいることが誰が見ても分かるようになっていなければならない。

 たとえば、「五十音順に並んでいます」と注意書きをするとか、上のリストで言えば、辞書の見出しのように、「ウ」とか「コ」といった、インデックスを付ければよい。

 また、変更、休業となる店舗だけでなく、平常通りの店舗についても、リストがあれば、そこに目的の店舗を見つければ安心して出かけることができる

「おま客番さ号」か「ま番号お客さ」か

 電気料金の振込の書類を見ていたら、次のような記載があった。

お客さま番号-1

 文字の間隔が左右、上下で同じため、横書きか縦書きか、すぐには分からない。

 そこで、横書きと仮定して読み始めたのだが、「おま客番さ号」となり意味をなさない。では、縦書きかというと、「ま番号お客さ」となり、これも意味をなさない。

 通常、横書きなら、左上から読み始め、縦書きなら右上から読み始めるのだが、どうも、そうなっていないようだ。左上から縦に読んでいって、初めて、「お客さま番号」だということが分かる。

 本来なら、次の、いずれかにすべきなのだ。

お客さま番号-2


──一般の人

 昨日に続いて、綿引万里子氏の話題だが、2014年に横浜家裁所長に就任した後のインタビュー記事の一節だ【横浜中法人会 Interview 横浜家庭裁判所長 綿引 万里子 氏】。

一般の人

 「──一般の人」は、「─(ダッシュ)」が2文字と「一般の人」が接着しているのだが、「─(ダッシュ)」3文字と「般の人」のように読めてしまう。

 そんな誤読を避けるには、「──  一般の人」のように、スペースを入れる外ない。
 

夜の九時まで大学に授業を受けに行く?

 1977年、キャンディースが「普通の女の子に戻りたい」と言って解散を発表した【Wikipedia】数か月後、司法試験受験雑誌に、彼女らと同世代の女子学生の司法試験合格体験記が掲載された。

 体験記を書いたのは、中央大学4年の伊藤万里子、現在の名古屋高裁長官、綿引万里子氏である。

 その体験記の中に、こんな一節がある【昔の合格体験記を語ろうずの[54]】。
 

旅行から戻ると、毎朝八時半に登室し、夜の九時まで大学に授業を受けに行く以外は机にしがみつく生活が始まった。


 一瞬、大学の授業を夜の九時まで受けていたのかと思ってしまった。

 よく読めば、「夜の九時まで」は、直後の「大学に授業を受けに行く」ではなく、もっと後ろの「机にしがみつく」を修飾しているものだと分かる。

 誤解を避けるには、こうすればいい。

旅行から戻ると、毎朝八時半に登室し、夜の九時まで大学に授業を受けに行く以外は机にしがみつく生活が始まった。


 読点「、」を一つ入れるだけで、誤解の余地はなくなる。

 【読点に関する記事】は、何度も書いてきた。

  

折れ線グラフに馴染むのは・・・

 「マンションくらし研究所」というサイトの【東京都内・23区の人口推移・増加率・将来予測・人口増加している地域】という記事に、こんなグラフが載っていた。

東京人口

 日本の人口が、左の目盛りで、オレンジの折れ線グラフ、東京の人口割合が右の目盛りで、水色の面グラフだ。

 最初は、それぞれのグラフが左右どちらの目盛りに対応しているのかを読み取るのに戸惑った。

 というのも、棒グラフや面グラフは実際の数を表現し、折れ線グラフは割合を表現する場合が多いからである。実際、このブログの【司法試験関係の記事】でも、そのような使い分けをしてきた。

 それは、割合というのは観念的なものであり、折れ線のような存在感の希薄なグラフの方が、感覚的に馴染むからだろう。逆に実際の数は、棒グラフや面グラフのような存在感のあるグラフのほうが、馴染むのだ。

 ところが、冒頭のグラフは、実際の数である「日本人の人口」が折れ線グラフで表現され、「東京の人口割合」が面グラフで表現されているため、感覚的に、どうしても馴染めないのである。

 The horses are specially trained and ridden by professional jockeys. by 以下は何を修飾するのか

 以前の記事【政府は日本の原子力発電所の段階的廃止を予定している】の末尾でも紹介した【英文翻訳術】という本の172頁に、受動態の英文を、そのまま受動態に訳すのではなく、能動態で訳した方が自然な日本語になることが多いとして、次のような例が挙がっていた。

 The horses are specially trained and ridden by professional jockeys.

 【受動態の訳】 競走馬は、専門の騎手によって特別に訓練され、乗りこなされる

 【能動態の訳】 競走馬は、専門の騎手特別に訓練、乗りこな


 これを読んで思ったのだが、訓練するのは「騎手」ではなく、「調教師」ではないか、ということである。

 "by professional jockeys" は "trained and ridden" を修飾しているとも、"ridden" だけを修飾しているともとれるのが「誤訳」の原因だろう。

 ただ、"by professional jockeys" が "trained"を修飾していないとした場合、"trained"を能動態で訳そうとしても、主語が書かれていないため、受動態にせざるをえない。その結果、以下のように、受動態と能動態の混在した文になる。

 【受動+能動】 競走馬は、特別に訓練され、専門の騎手が乗りこなす。



 



歩きタバコは禁止です

 東京の街角で、こんな掲示を見つけた【東京都文京区本郷のストリートビュー】。

 
歩きタバコ禁止


 タバコに足を付けて「歩きタバコ」を表現しており、なるほど、と思ったものの、路上喫煙一般ではなく、「歩き」タバコだけが禁止されているのかと、疑問に思った。

 調べてみると、【文京区歩行喫煙等の禁止に関する条例】には、こう書かれていた。
 

第二条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

六 歩行喫煙  公共の場所において、歩行中(自転車等の乗車中を含む。)に、喫煙し、又は火のついたたばこを所持することをいう。
七 路上喫煙 公共の場所において、喫煙し、又は火のついたたばこを所持することをいう。
八 ポイ捨て 公共の場所において、たばこの吸い殻を収集し、又は収納するための容器以外の場所にたばこの吸い殻を捨て、又は置き去ることをいう。

第八条 区民等は、歩行喫煙及びポイ捨てをしてはならない。

第九条 1 区長は、喫煙行為を特に防止する必要があると認めた地域を、重点地域として指定することができる。
第九条 2 区民等は、重点地域において、路上喫煙をしてはならない。


 つまり、歩きタバコは、区内のどこでも全面禁止であるのに対し、路上喫煙が禁止されるのは、指定された地域だけということだ。

 そうすると、冒頭の掲示は、文字どおり、「歩きタバコ」禁止の注意喚起をしただけで、この掲示の前で立ち止まったままタバコを吸うのは自由、ということになる。

----- 追記 -------------------------------------------------------------------
 
 冒頭の掲示では、「歩きたばこ」と、煙草は平仮名で書かれていたが、あえて、「歩きタバコ」と片仮名にした。直前の「き」と一体化しないようにするための、ちょっとした配慮である。

 あくまでも一般論だが、下記のように使い分けると、単語の境が明確になり、読みやすい。
  名詞・代名詞 ➜ 漢字・カタカナ
  動詞・形容詞・形容動詞の語幹 ➜ 漢字
  上記の活用語尾、連体詞、副詞、助詞、助動詞 ➜ ひらがな

学校の臨時休業に関する報告書

  新型コロナウイルスの感染拡大で各地の学校が休校になっているが、各地の状況に関する調査報告を文部科学省が発表している【学校の臨時休業の実施状況、 取組事例等について 【令和2年3月13日時点】】。

 その報告書の冒頭に、以下の一節がある。

これまで発信した内容も含め、整理しまとめています。是非学校現場等でご活用頂ければ幸いです。


 「整理しまとめています」は、「整理し」で切れるのだが、平仮名が続いていると、どうしても、「整理しまとめて」と一続きに読んでしまう。「整理し、まとめています」とすれば、そのようなことはない。

 「是非学校現場等で」とあるが、漢字が連なっていると、全体で一まとまりの意味を持っているかのように受け取りがちなのだが、「是非」は、「ご活用頂ければ」を修飾しているのであり、「学校現場」と一体となって意味をなしているわけではない。

 ここは、「ぜひ学校現場等で」と平仮名にすべきである。

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 玉石混淆の情報が溢れる社会の中で、効率よく、的確に、情報を取得し、提供するには、どうすればいいのか、ということを常に考えています。

 ところが、そんなことには無頓着な人も多いようで、読者に対する配慮の一欠片もない文章を目にすることがあります。

 難解な文章で読者の貴重な時間を奪ってしまう人達のことを、「時間泥棒」と名付けました。

 このブログは、「時間泥棒」を立派に更生させることを目的として開設したものです。

 記事を読んで、自分も「時間泥棒」かな、と思ったら、早速、改めて下さい。また、あなたの廻りに「時間泥棒」がいたら、あなたの力で立派に更生させてあげて下さい。

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